安倍外交は成果をあげたことがあるのだろうか
安倍総理は日朝首脳会談を無条件で開催する意向を固めたとマスコミは報じている。拉致問題の進展が望めないような話し合いは話合いのための話合いであって、無意味だと述べていた方針を転換し、無条件で会談に臨むと政府筋は明らかにした。近く北朝鮮に伝えるという。求めがあれば、植民地支配を巡る「過去の清算」も並行して話し合う。北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が呼び掛けに応じるか、注意深く見極める。新たな対応方針は(1)条件を付けずに金氏と会う(2)02年の日朝平壌宣言に基づき国交正常化を目指す姿勢を強く打ち出す(3)北朝鮮が求めるあらゆる議題に関し、腹を割って話し合う。このようなマスコミ報道がある。なぜ安倍政権は対北朝鮮政策を転換したのか、その理由が分からない。その説明もない。
この唐突感が否めない。なぜなのか。
「5月13日、1週間で2度目となった北朝鮮による9日のミサイル発射実験は、北朝鮮が韓国や米国と戦争になった場合に、迅速かつ効果的に使える短距離ミサイルの開発に真剣に取り組んでいることを示している、とアナリストらは指摘する。(ロイター/KCNA)」
北朝鮮がミサイル発射実験をした直後になぜ安倍政権は北朝鮮政府と無条件で会談に応じるというようなことを明らかにしたのか、その理由が分からない。
北方領土問題が解決する。このようなガスネタに日本国内が湧きたったことが最近あった。北方4島は返って来なくても歯舞・色丹諸島は返ってくるのではないかという期待感があった。しかし何の変化も起きなかった。安倍総理はプーチン大統領と25回も会っている。信頼関係がある。北方領土問題が進展するのではないかと日本国内は湧きたった。がしかし、何の成果もなかった。安倍総理の単なるパフォーマンスに過ぎなかった。しかし安倍総理は何か、外交で成果をあげたかのような空気観だけを国民の間に残したようだ。
きっと今回も単なる安倍総理のパフォーマンスに過ぎないのであろう。拉致問題が進展することもなく、ただ空騒ぎをしたという空気観だけが残るのではないか。
金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長との会談が実現し、多額な戦後賠償金を要求されるようなことがあったらどうするつもりなのだろう。拉致問題の進展はなく、北朝鮮の元徴用工、元慰安婦からの賠償金要求があった時、どのような対応をするつもりなのだろう。
小泉純一郎元総理の北朝鮮訪問は電撃的だった。確実な成果があった。小泉純一郎氏の後押しで安倍晋三氏は総理になったが、器が