out of curiosity #3

ブログを始めて14年目。
カメラを抱えて世界中の山に出没したい~!

烏帽子岳ちょっと歩き

2020-02-25 13:00:19 | 山登り in 長野県
2020年2月17日(月)
小烏帽子岳より烏帽子岳、四阿山を望む
 
 まだ白い景色を楽しみたいが、今シーズンはなかなか難しい。 この日も高い山は風が強いようだし、毎年楽しみにしている湯ノ丸山~烏帽子岳も既に白い木々を見られる様子ではないようだ。 が、少しは北アルプスに近い方面にも行きたくなり、天気が良さそうなこの日はやっぱり湯ノ丸山~烏帽子岳に向かった。
 
 
 一日中ほぼ「快晴」マークがついていた湯ノ丸山。 埼玉県を通過時は雨も降っていたが、佐久平PAはまさに快晴。 北アルプスもこれから雲が取れてくるかな、という様子。 
 
 
 が、浅間山周辺だけなんで? 分厚い雲がまとわりついている。 「こういうことよくあるよなぁ~。やっぱりか。」と思いどうするか考える。 登り始めると、サァ~ッと雲が切れ青空が見え始めることも何度かあった。 しかし雲の中で寒く、強風も吹いて、青空が見えるころにはヘロヘロということもあったので、この日は下界で雲が少なくなるのを確認してから地蔵峠に上がればいいや、と思った。 湯ノ丸スキー場のライブカメラも濃いグレーの水墨画のようだし。
 なにより、この日は何だか眠気と疲れが取れず、佐久平PAに着いた時には仮眠をとりたいほどだったのだ。 仕事も忙しい時期だが、どうも花粉症が出始める春先、秋口にこのようになる気がする。 なので30分程休んだ後、スマホで近隣の観光地を調べ、向かった先が。。。
 
「牛に引かれて善光寺参り」の布引観音様で知られる。
 
訪ねてみたいと思ったきっかけは、拝見したインパクトのある境内の写真だった。
断崖絶壁にかかる重要文化財指定の観音堂宮殿は背後に浅間山も従え、素晴らしい眺めだ。
 
境内を歩き、観音堂宮殿に向かう途中には岩屋をくり抜いた通路。
 
観音堂宮殿(かんのんどうくうでん)は鎌倉時代(1258年)造立と言われる。
岩屋の中に祀られていたことにより戦火を免れたそうだ。
 
 こちらまで来るのに千曲川沿いの駐車場から20分程山を登ると読んでいたのだが、ナビの通りに走ると「布引観音」という道標も見られ、そのまま走ると「あぐりの湯こもろ」近くにある「氷風穴駐車場」から入る林道に導かれ、すれ違い出来ないほどの林道を10分弱走ると釈尊寺直下の駐車場に着いた。 雪が積もり凍結していたらちょっとまずいことになっていたかも、という感じの林道だった。
 
誰もいない境内で、岩屋の中に作られた宮殿やお社を拝見し、
厳かな、ちょっと怖いような気持になっていた。 景色は本当に素晴らしかった。
この景色を望む場所には桜の木もあり、咲いたらきれいだろうと思った。
が、背景に白い浅間山を望む、葉がないこの時期の見晴らしの良さも一見の価値があるだろうと思う。
そろそろ雲が少なくなってきたようなので、地蔵峠に向かう。
 
10:30頃からのスタート。
体調もそれ程よくないし、湯ノ丸山巻き道から小梨平へ。
キャンプ場までの道でツルツル凍結や5センチくらいザクッと沈む感じが疲れると感じ、スノーシューを履く。
この辺りでビックリ! 時折ザクッと膝程踏み抜いた足跡の底部が水なのだ。
溶けて水たまりになった上に水分の多い雪が乗っており、表面がモナカの皮状。
ザクッ、ズボッ、ブシュ~、なので恐る恐る。
 
小梨平到着。 巻き道自体はそれ程踏み抜くこともなく歩いてきたが、
細いトレイルに少ない雪でスノーシューでは少し歩きにくかった。
 
四阿山、根子岳が美しく見えたので良かった!
この景色に誘われ奥の方に歩いてゆくとズボズボッと。w
 
朝方雲に覆われていたので少しは白くなっているかと思っていた木々は全く白くなく。
 
登り始めて湯ノ丸山、篭ノ登山、浅間山方面を振り返る。
お天気は良くなり良かった。 この斜面は風もなく快適。
それでも地蔵峠はとても寒く、風があったのでレインウェアは上下着て、ネックウォーマーまでしてきた。
登りの途中でネックウォーマーは外したのだが、大汗をかくほどではなかった。
 
だがこの斜面も登るにつれ雪が多くなり、スノーシューを履いていてもちょくちょく膝上まで踏み抜く。
雪が解けそうで溶けない、みたいな状態なのでしょう。 まさにモナカ。
すごく疲れてしまう。
 
ようやく稜線に出る。
 
稜線に上がるとすごい風。 ここはそういう場所なんだろうな。
朝方雲を被っていた八ヶ岳は良く見えるようになった。 ずっと左は瑞牆山、金峰山のあたりだ。
隣に富士山も見えていた。
 
そして小烏帽子岳まで上がってきた。 山頂に向けて岩が露出しスノーシューでは歩きにくい。
人も来ないので岩場にデポして登ってきた。 山頂に来ると何故か風は弱まった。
が、もうすっかり疲れてしまったので本日の山頂はここでしゅ~りょ~。(12:55)
 
烏帽子岳、根子岳、四阿山、その先に草津の山々。
雲もかかってきた。
 
湯ノ丸山、篭ノ登山、浅間山。
 
1時頃だが小梨平でおやつを食べたし、風が強いのでお昼ご飯は風のない東側斜面で。
 
上田盆地の街。 写真左奥に八ヶ岳北部、蓼科山、中央辺りに車山、右端平らな辺りが美ヶ原。
写真右端より先の方に北アルプスが広がるはずだが、
もうすっかり雲に覆われてしまった。
 
烏帽子岳の斜面奥にチラリと北アルプスのどこか斜面が。
 
黒斑山に登っていれば少しは白い木々が見れたかな。
 
さて、下山します。 やっぱりここから分岐までが強風。
 
金峰山、瑞牆山、うっすら富士山。
 
分岐から下の東側斜面。
この先風が当たらない日当たりの良い場所で座り込みお昼ご飯を食べていると、
ひとりの男性がチェインスパイクで上がってきた。
踏み抜きがひどく難儀している、と言っていた。 確かに、かなり深い足跡をいくつも見た。
実は無用かと思っていたスノーシューだったが、やっぱり持ってきて良かった。
 
大した山登りもしなかったので、観光を充実させようと、帰りに以前より寄ってみたかった
「アトリエ・ド・フロマージュ」に寄ってきた。 あら、なんかすごく大きな会社なんだ。
カフェ、レストランが別棟で営業している。 私はカフェに入ったがケーキはどれもおいしそうだった。
これはラ・フランスロール。 マスカルポーネクリームのケーキだ。 とても美味しかった!
 
体調はいまいちだったが、やっぱり来て良かった。
それでも来シーズンは木々の白い時に来たいな。
 
南アルプス方面。
 
日が暮れてゆく。
 
 お風呂は朝近くまで行った「あぐりの湯こもろ」に寄ってみた。 御牧ヶ原台地中腹にあり眺めが良く、温泉も良かった。 農産物直売所も夜8時まで営業しているのでうれしい。 美味しそうな食事をしなかったのは残念だったが、アトリエ・ド・フロマージュと共に再訪したいと思った。
 
コメント (2)
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