out of curiosity #3

ブログを始めて14年目。
カメラを抱えて世界中の山に出没したい~!

雪と黄葉の燕岳 #1

2020-10-23 23:47:11 | 山登り in 長野県
2020年10月18日(日)
 
 なかなか機会が合わず訪れることができなかった念願の燕岳に 10/18~19 で登ってきた。 今シーズンももう無理か、と思っていたが、天気予報を見ているとこの週末辺りにチャンスを見出し、とりあえず燕山荘を予約した。 天気予報は度々変わり落胆する日もあったが、一番の心配は17日(土)の雪予報だった。 さらにもう一つの心配は本当に自分が登れるのか、と。
 天気も体力もどうも現実的に登るという勢いにならないまま17日(土)になる。 17日は本当に雪が降っているようだが、なんと18日~19日の天気はとても良い予報になった。 こうなるとなんだかやる気も出てきて昼前には家を出て現地入り。 市街地は雨なので観光することもなく日帰り温泉に寄り、身を清めてから穂髙神社で登頂祈願。 午後5時ごろ登山口近くの第一駐車場に入り車中泊。 車中泊などして登れるだろうか。 また山頂近くになって具合を悪くするのではないだろうか。
 
 
 19日(日)朝。 昨夜は遅くまで雨の音が聞こえていたが、予報通り空は薄雲がかかるものの晴れそうな色。 車には凍り付いた水滴が貼りついていた。 夕方登ってくるときにはあまりわからなかったが、黄葉がいい感じだ。 山荘のブログをチェックすると雪は降ったがチェインスパイクくらいで大丈夫そうな様子。
 
登山口を 6:50頃出発。
もっと早く登り始めるはずだったのに、車内を片付けたり、
黄葉を撮りながら歩いてきたりしたらこんな時間になってしまった。
 
北アルプス三大急登のひとつ合戦尾根を登ってゆく。
泊りの荷物を担いで登るのも今季初めて。
それなりの覚悟と緊張感をもって、ゆっくり登ってゆく。
 
急な登りではあるが、登山道に大きな段差や岩に上がったり、などがないせいか、
割と楽に登ってゆける。 時々色づいた葉などを見たりしながら。
 
前日に降った雪は山頂部辺りに着雪している。
中腹からすそ野の黄葉と合わせ美しい。
 
更に上るとより白い頂も見えてきた。
 
第三ベンチに到着。(8:53)
 燕山荘HPのルートマップ初級のコースタイムを参考にしていたが、それよりは随分早く到着できた。 ここで長女にラインを入れる。 なんとこの日同じ山に娘も登ってくるらしいのだ。 あまり詳しい話は聞いていなかったが登山口到着は私より遅いはず。 すぐに返事が来て第二ベンチだと。 抜かされるかな。(^-^;
 
第三ベンチ付近では紅葉が見られた森も、
 
登るにつれ着雪が。 それが雨の様に降り注ぐため、富士見ベンチでザックにカバーをかけた。
それにしても、第1~2~3ベンチ~合戦小屋間は初級CTでそれぞれ50分となっていたので、
同じようなペースで合戦小屋に着くかと思ったが、なんだかとても長く感じる。
 
ようやく合戦小屋に到着。(10:20)
ひどく疲れてはいないが、燕山荘HPに高山病にならないよう、ここで1時間ほど休むのが良い、
と書かれてあったので、ベンチに座りバーナーでお湯を沸かしてココアを入れおやつ休憩。
トイレに行ってさて出発、と準備をしていると「お母さん!」と呼ばれた。
 
 
 長女到着。 なんと一人で来た! むこうも「ひとり!?」と驚いていた。w お互いに友達と来るものだと思っていたのであまり詳しく話をしていなかったのだ。 長女は前日松本で用事がありそのまま電車とバスで登山口まで。 日帰りだと聞いていたが、この時間の出発で日帰りは厳しいだろうな、と思っていた。 が、ここで追いつかれた速さで登ってゆけば案外間に合うのかも?
 
長女は合戦小屋でお汁粉を食べ再び登り始める。
私に合わせていると山頂に行けないだろうから、と先に行くよう勧めた。
 
けれどしばらくすると「先に行って。」と。
ピッチ上げすぎて疲れてしまったのだろうか。
けれど今より遅く歩いては絶対に山頂に着けないので私は同じスピードで歩き続けた。
 
合戦小屋から少し登るとトレイル面にも雪が見え始めた。
雪は柔らかく登りなので滑り止めは着けずに歩き続けた。
山荘が見えてきたがなかなか近づかない。
娘も時折追いついてくるが、常に私の後方にいる。
 
槍ヶ岳が見えてきた!
既に空には雲が多くなっていた。
それでも槍ヶ岳が見えたのはラッキーだった。
 
歩いてきた後方を振り返ると大きく有明山とその背後に真っ白に冠雪した浅間山。
 
大天井岳、槍ヶ岳が良く見える開けた場所まで来た。
 
娘も槍ヶ岳を見られてうれしそうだったが、この時間ではもう山頂は無理だろうなぁ。
 
更に登り随分と山荘が近づいてきた。 が、娘は時間切れで下山していった。
まぁ、彼女にはこの先いくらでもチャンスがある。
今度は一緒に山荘に泊まって縦走でもしてみようか?
 
山荘前にと~ちゃ~く!(13:00)
とりあえずここまでは来れた! 頭痛もしないし吐き気もない。
眠気もないので体調は良いようだ。
 
雲が広がってしまったが間近に見る槍ヶ岳。
 
そして名だたる名峰群。
 
あ~、すごいな~。 深いなぁ~。
(どれが何だかわからないけど)
 
燕岳山頂。
山頂左が立山、右奥に鹿島槍ヶ岳。
 
少し陽が当たって黄葉がきれいだ。
 
   
もうチェックインをして荷物を置ける、とのことだったので山荘に入った。
まずは喫茶サンルームでコーヒーブレイクをしてから荷物を軽くして山頂に向かう。
隣の布団には誰も来なかった。 このスペースを独占。
 
山男さんに挨拶して出かける。
 
宿泊する燕山荘。
先ほどの雲が晴れ良い天気になっていた。
 
少し歩くと有名なイルカの姿。
 
遠くから見た岩は思ったよりずっと大きかった。
というか、山頂がどんどん遠くなる感じ。(^-^;
 
メガネ岩も見つけた。
 
岩場を登って燕岳山頂にと~ちゃ~く!(15:26)
いやぁ~、来れた、来れた。 最高の眺めだ!
 
前常念岳~大天井岳、背後に前穂高岳~槍ヶ岳
 
北燕岳の先に立山、剱岳、八ノ木岳、蓮華岳。
右奥に鹿島槍ヶ岳。 右のうねる稜線先が餓鬼岳のようだ。
 
この後夕食が 17:30 からなので急いで戻る。
日没が 17:10くらいなので万全にしておかないと。
 
17:06 日没
すっかり雲が晴れ日没が見られたことは幸運だった。
 
来るまでは本当に不安だったけれど、来て良かった。
 
浅間山方向。 麓の安曇野市(?)
 
燕岳山頂方面。
さて、急いで夕食に向かう。
 
     
 
 夕食はご覧の様に野菜も多くとても美味しかった。 具合を悪くして食事ができなくなることもしばしばだが、この日は美味しくいただけた。 夕食後には 19:00~19:30で山のお話、名物のホルン演奏を聴かせていただいた。
 その後受付辺りで数人がカメラモニターを見て話しをしていた。 見せていただくとごく細い三日月が夕景の中に美しく浮かんでいた。 「あぁ、そういう月齢だったのか」と思い山荘のお兄さんに「三脚持ってくる人はやっぱり違うねぇ。」などと話していると「1,000円で三脚レンタルしていますよ。」と。 空は晴れ渡り星空は美しいだろう。 翌日チェックアウトまで持っていていいという事なので日の出撮影にも使える。 これは是非貸していただこう。 つづく。
 
コメント
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