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2021年10月11日(月)
栂池自然園にて
「10月の2週目頃、緊急事態宣言が開けていたら栂池自然園に行ってみたい」と以前から姉に言われていた。 栂池自然園の紅葉は私も見てみたかったので行くのはOKなのだが、何しろ長引いた緊急事態宣言。 「開けたら山三昧したいなぁ」と言う気持ちも捨てがたかった。 しかし、前週私は爺ヶ岳~鹿島槍ヶ岳に登って充分満足していた為、この週は喜んで姉にお供してきた。
今年は紅葉が早く、実際栂池自然園の見ごろは前週だったようだ。 その週は姉が休みをとれなかったため仕方がない。 姉は普段山を歩かないので、五竜の植物園はひとりで行けるが、栂池は一緒に行ってほしいと言う。w できる事なら大雪渓を望む一番奥の「展望湿原」まで行ってみたいが、ひとりでは自信がないと。 そのくらい慎重なほうが山はいいよね。
この紅葉の最盛期、「いちばん美しいところ 栂池自然園」はどれほど混雑するのか想像できない。 なので10/10(日)に宿泊、10/11(月)に朝一番でゴンドラに乗る予定にしていた。 ところが天気予報が安定せず、10日(日)の方が天気が良さそう。 そこで10日は9時以降の到着になるだろうが、とにかくゴンドラ乗り場に行ってみようという事にした。 到着するとゴンドラはまったく混んでいなかったが、山の上は濃い雲の中。 ライブカメラなどもチェックし、自然園に上がるのはヤメにした。 天気予報もその時点では 11日(月)午前中は良い予報になっていたのでそれを信じる。
で、栂池まで来てしまったのでこの後どうするか、と。 その事も車の中で話しながら来たのだが、姉は「糸魚川に行ってみたい」と。 私はというと「えーーーっ!?」とは全く思わず、「私も行ってみたい」というと姉はビックリしていた。w 姉妹ねぇ~。w
いや、私は昨年登った雨飾山を新潟県側、姫川の翡翠橋から見てみたかったのだ。 それに日本海まで出れば、親不知にも行ってみたい。
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栂池を国道へ下る途中、牛方宿があった。 ここは塩の道。 江戸時代に糸魚川から松本城下までの120㎞、糸魚川からは塩や海産物、信州からは麻やタバコなどを運ぶ生活に欠かせない主要道だった。 牛方宿は牛で荷物を運ぶボッカさんたちが寝泊まりできるように作られた宿だったそうだ。 因みに、「敵に塩を送る」とは、上杉謙信がこの道を経て、敵である武田信玄に塩を送ったという故事からきているそう。
昔の人は歩いて苦労して通過した道路を車でスィ~と糸魚川へ。
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翡翠橋(みどりばし)まで来た。 これが見たかったネコ耳の雨飾山だ。
姫川沿いにはたくさんのヒスイ加工、販売業者が見られた。
本当にヒスイがとれるんだなぁ。
ヒスイで祭祀を行い国を治めたという奴奈川姫(ぬなかわひめ)はゆるキャラぬーなちゃんになっていた。
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姫川沿いに日本海に出て、車が停められ海が見られる所、ということで、
「道の駅 親不知 ピアパーク」に来てみた。
リンクの通り、お食事処やお魚センターなどもあるのだが、
この地のヒスイを説明する「翡翠ふるさと館」や観光案内所のような場所もあった。
その観光案内所に小さなバケツとシャベルのセットが売られているのだが、
この海岸には翡翠をはじめ、珍しい石が落ちているようなのだ。
実際、石を拾っている人が何名かいて、「おぉ~」と感心してしまった。
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が、私は石を拾うより、身体で感じる。
何かきっと身体に良い気がする。
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その後親不知記念広場を訪ねた。
昔はこの断崖絶壁の波打ち際を旅した。
危険なこの波打ち際を通る時、親は子を、子は親を顧みる余裕が無かったことから
「親不知、子不知」と呼ばれるようになったと伝えられる。
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そしてもう一つ見たかったこの場所。 「栂海新道登山口」
私には歩ききってこの場所に来ることはできないから、見るだけ。
ここに居ると今まさに「栂海新道」を踏破した登山者が2組下りてきた。
やっぱりうらやましいなぁ。
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栂海新道は登山口の先さらに80m下った海辺、海抜0m地点を栂海新道起点としているので、そこへ行ってみる。
途中に旧親不知トンネル。 明治時代、ここに鉄道を通すため開通させたそうだ。
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海抜0m地点、栂海新道起点
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旧国道だったコミュニティロード(遊歩道)にはウェストン像。
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トンネルができるまでは大変な難所だったのだなぁ。
高速道路も日本初の海上ICを備えている。
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海はとてもきれい。
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その後もうひとつ「道の駅 一振の関」を訪ね、
すぐわきを通る「あいの風とやま鉄道」の電車を撮ってこの日のアクティビティは終了。
宿に戻りがてら翌朝は天気が良さそうなので高い山のモルゲンロートが撮れるかもしれない、
と場所を探しながら車を走らせた。
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10月11日(月) 朝
天気は良いのだが、白馬三山の山頂だけ厚い雲がかかっている。
太陽が昇ったほんの数分間のこの紅み。
雲の下に見える斜面を見ると、う~ん、惜しかった。
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中央左に良く見えているのは不帰ノ嶮~唐松岳かな。
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栂池方面。
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すっかり白くなったので、宿に戻る。
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8:00運行開始のゴンドラは少し列ができていた。
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ひとまず天気が良くて良かった。
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カンバは随分葉を落としていたが、残っているところも。
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さてどこまで歩けるか。
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姉、がんばれ。
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風穴までも少し上り、その後この斜面も登らないと。
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まずは楠川。この先から登りが更に急になる。
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がんばれ~!
登り切った所で浮島湿原。
登り切った所で浮島湿原。
湿原を通過した後に最後の登り。
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休み休み、ゆっくり登る。
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そして展望湿原にとうちゃく~!
姉、がんばりました。
ベンチにはたくさん人が座っていたが、写真を撮っているうちに空いてきたので、
座ってコーヒーをいれ、お昼ご飯を食べた。
朝、雲が付いていた白馬岳だったが、雪渓もしっかり見え、時折山頂も見え、
これなら上出来だろう。
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帰路は痩せ尾根をゆっくりと。
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こちらも良い眺めだ。
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浮島湿原
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ビジターセンターまで戻り、サルナシソフトで乾杯。
心配していた天気も行動中ずっと崩れることはなく、風もなく、暑くも寒くもなく、とても良い状態だった。 紅葉はカンバの葉が落ちていたことは残念だったが、それでも充分美しかった。
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帰りに大出の吊橋に寄り、姫川上流部を見る。
ひょんなことから姫川を下り日本海まで見ることができた今回の紅葉撮影会だったが、姉も自分も色々と希望が叶い、楽しい2日間となった。 きっとまたそのうちにどこかへ行くだろう。