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2021年10月24日(日)
笠取山から富士山、南アルプスを望む
そろそろカラマツがいい色になったかな、と思い笠取山を訪ねた。 笠取山は東京都の水源のひとつ、多摩川の最初の一滴が落ち始める山として知られており、とても興味があった。 ただ台風19号(2019年)の被害で作場平駐車場への道路が崩壊、数か所の通行止め等あり、現在どこからどう入ってゆけば良いのかをよく調べる必要があった。 今回それも明らかになってきたので行ってみた。
ちなみに今後も道路の修復、トイレの整備工事、などによる交通規制があるので、事前に奥多摩ビジターセンターHPなどで確認することが必要。 10/25~11/6の平日(天候などにより変更有)は今回私が通った林道も工事が入り、そうなると作場平へ向かうルートは全て無くなるので、日程、時間の調整が必須。 詳しいことは各機関にお尋ねください。
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作場平登山口
仕事の都合もあり、今回は日曜日の山登り。 高速道路からは遠く、林道も通行止めなどありあまり人が来ないかと思いきや、笠取山はとても人気の高い山。 前日土曜日に行った方のレポでも7時に到着ですでに駐車場は満車、と読んだ。 日曜日は天気が良さそうだし、土曜日からキャンプで泊りの人もいるだろう。 自宅からは奥多摩湖を越えたさらに先、何しろ山梨県へ高速を使わずに行くわけなので、早朝に家を出た。 6時半前には到着したが登山口近くの駐車場はいっぱい。 幸い少し下がった駐車スペースに駐車することができた。
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ほぼ斜度の無いようなトレイルを川沿いに歩いてゆく。
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川にはあちこちからたくさんの沢が注ぎ込んでいる。
なのでいくつもの木橋を越え、トレイル直ぐわきに流れを見ながら、
時にはトレイルにも水があふれるような、そんな場所を歩いてゆくのはとても楽しい。
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一休坂分岐までなんとなく登り、その後傾斜が緩やかだというヤブ沢峠方向へ向かう。
登山口から1時間10分くらいでヤブ沢峠に到着。 ここから笠取小屋までCT20分だがそんなに早く着いちゃうの?
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途中から見えた富士山。
「お~っ!」と真っ白な富士山、黄葉のカラマツに気持ちも上がる。
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笠取小屋到着。(8:37)
結構早く着いた。 ここからはもうすぐ。
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木々が少なく草原のようなトレイルを歩いてゆくと、
奥千丈岳、北奥千丈岳が大きく見える。 黒金山の並びには南アルプスだ。
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歩いてゆく方向に笠取山が見えた。
手前の小高い所に人が何人か。 あそこまで行けばもっと展望が良いかな。
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富士山もだんだんとすそ野の方まで見えてくる。
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小高い所まで登ってきた。
そこは
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「小さな分水嶺」だった。
この三角柱の石柱、上の写真の面には荒川と書かれている。
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こちらの面には多摩川。 もう一つの面には富士川と書かれてある。
ここに降った雨、峰の東側に落ちた雨は「荒川」へ。
西側は「富士川」へ、南側に落ちた雨は「多摩川」へ、と流れてゆく。
なんだか当たり前で不思議な事実。
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登山口を出発した時はそれ程寒くなかったが、ここまで来ると風が冷たく、
草の上には霜や雪?
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小さな分水嶺を下ると、その先はこの日唯一の急登。
登ると本当に急登だったが、ここだけと思うとがんばれる。
途中一回休憩して、20分程登ると
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笠取山山頂と~ちゃく! (9:32)
富士山への景色が大菩薩嶺登山の時のものを思い出させる。
それもそのはず。 富士山左に見える高いピークが大菩薩嶺。
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富士山がこんなにきれいに見える!
良かった~!!
カラマツ黄葉は少し早かった感じだが、
これなら充分だ。
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アップにしちゃう。
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全体像(南~南西方向)がトップの写真になるが、
黒金山の先辺りをアップにすると、鳳凰三山、白峰三山、悪沢岳、赤石岳
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赤石岳、悪沢岳の先は聖岳、上河内岳、笊ヶ岳などが続く
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すぐ隣、西側には奥に奥仙丈ケ岳、北奥仙丈ケ岳、
手前には古札山、ガレが見える水晶山、その間にちらっと甲武信ヶ岳、右奥が雁坂嶺だそう。
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北に目をやると奥の方、左端に浅間山がちょうど隠れているらしい。(何となく稜線が見える感じ)
その右雲の下に見えるのが草津の方の山々らしい。
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東から南東方面には、写真左端が大洞山・飛龍山、三頭山、右奥に丹沢の山々。
素晴らしい眺めだ!
車はたくさんあったが山頂には数組のグループが座り、それなりに余裕のある範囲を保てたので、
私も座りやすい岩を選んでコーヒーブレイク。
小一時間経ってしまったが予定よりずっと早い時間だったので、ゆったりできた。
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見ると南アルプス上空には既に雲が広がり始めているようだ。
子連れ鳳凰のような雲。
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歩いてきた道を振り返る。 手前のこの急斜面を登ってきた。
この急坂を下りずに山頂より更に先に進み、「水干」を目指す。
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きれいに色づいたツツジ?の葉。 奥に飛龍山、三頭山。
山頂先は痩せ尾根になり、岩場の足がかりが難しい場所を大きく降りたり、上ったりと、
緊張ハラハラな場面があった。
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するともうひとつの山頂標識。
本当はこちらが本物の山頂なのだろう。
標高がこちらの方が高いが、狭い場所なので、最初の方に山頂標識的な物があるのだと思う。
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岩が多いせいか色づいたツツジ類がたくさん見られるようになった。
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慎重に痩せ尾根を通り抜け、笠取山山頂の少し下の斜面をトラバースするように戻り進む。
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歩きやすいトレイルを景色を眺めながら進むと
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「水干」に到着。
「多摩川の源頭 東京湾まで138km」とある。
山にしみこんだ雨がこの奥の岩の間からひとしずくずつ流れ落ちるのだそう。
この日雫は見えなかったが。w
ただ、濡れた感じではあった。
この後トレイルは笠取山山頂直下で往路と合流し、笠取小屋まで戻る。
笠取小屋からは別のルートを進み一休坂分岐でまた往路と合流。
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帰路のルートでは随分と色づいた木々が見られた。
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朝、日影だった沢も光が射しきれい。
予定より早く下山できそうだったのでゆっくり景色を眺め、写真を撮りながら歩いた。
無事駐車スペースに戻り終了。
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林道途中から山を振り返る。
一番左端が笠取山。
この後、遠くてなかなか寄れなかった「道の駅たばやま」に寄り買い物をしてから、楽しみにしていた「のめこい湯」で汗を流して帰宅。 とうとう笠取山に登り多摩川の水干、小さな分水嶺、青空の元カラマツ黄葉、白い山々を望み、のめこい湯にも行けて大満足な一日となった。
ここまで来るとこの先411号線(青梅街道)、柳沢峠を越えて、大菩薩嶺登山にも行ってみたくなった。 道路工事が終わった来シーズン、今度は平日に訪ねてみたい。