out of curiosity #3

ブログを始めて14年目。
カメラを抱えて世界中の山に出没したい~!

アマギシャクナゲを見に行く

2022-05-30 16:55:38 | 山登り in 静岡県
2022年5月23日(月)
万三郎岳山頂直下のアマギシャクナゲ
 
  日本百名山、花の百名山にも含まれる天城山。 登るならアマギシャクナゲの時期に登りたいと思っていた。 伊豆はそれ程遠いイメージではないのだが、伊豆半島中心部の山地や南部はそう短時間に着く所ではない。 天城山(万三郎岳、万二郎岳)に登るため、天城高原ゴルフコースの駐車場に早朝到着しようと思うと、前泊をすることが望ましかった。
 今回ようやく天気や都合が合い、前日の愛鷹山(越前岳)に続いて万三郎岳、万二郎岳に登ってきた。
 
前泊の修善寺から天城高原ゴルフコースの駐車場までは伊豆スカイラインを使い小一時間、5:20くらいには到着した。
因みに伊豆スカイラインは午前6時から有料になるため、無料で通過。
ゴルフ場にはハイカー専用駐車場が設けられ、立派なトイレ、靴洗い場もある。
駐車場入り口の向かいが登山口だ。
 
登山口を進むとすぐに立派なヒメシャラの大木。
これもこのコースの特徴であり、花の百名山の花(木)にはこのヒメシャラが記述されている。
 
登山口から15分ほどで四辻。 万二郎岳からの時計回りで周回。
 
コースは涸れ沢のような所を何度もわたり、谷の暗い所や樹木に囲まれた薄暗い所が多い。
標高が上がりようやく明るくなってきた。 トレイル沿いにはコアジサイも多い。
 
1時間ほどで万二郎岳到着。(6:53)
木に囲まれていたトレイルから、ようやく遠望できる場所を見つけることができた。
 
天気は大変良いが霞んでおり、遠景が効かない。
本来は山の向こうに海が見える。
奥の山の稜線に風力発電のプロペラが見える。 三筋山らしい。
 
上の写真より右方向を見ると、これから向かう万三郎岳(右端のピーク)が見えた。
アップダウンがありそうなので早く進もう。
 
万二郎岳をぐっと下り、岩場があり開けたので振り返る。
その後少し平たんになり馬の背へ。
 
馬の背は尾根が少し細いが痩せ尾根ほどではない。
このように崩落したような場所があり、
見えるゴルフ場は天城高原ゴルフコースとその奥に遠笠山?
富士山は見えないのかなぁ?、と見回すと。
 
あぁ~。 とてもきれいに見えているのに。
すっきり見える所は無いのかなぁ、と思いつつ歩いたが、
この先富士山方向にスッキリ見晴らせるところは多分なく、
富士山も雲の中に入ってしまったので、実際には未確認。
 
「アセビのトンネル」という場所もあるが、ほぼこのように樹木に囲まれている。
アセビの花はすっかり終わっており、ツツジ類はトウゴクミツバのようなピンク系の残り花と、
ヤマツツジのような赤系の花を少し見た。
赤系のツツジにはアマギツツジというものもあるらしい。
 
「石楠立」とかいて「はなだて」という場所に来た。
さもシャクナゲがたくさん見られそうな名前だ。
 
するとすぐにシャクナゲの大木。
残念ながら花は既に茶色くなっている。
 
 
もっと咲いていないかと探すと、とても高い所に。
なにしろ木が大きくて高い。 
 
ブナの木もあちこちに見られる。
 
またシャクナゲ。
 
トレイル直ぐ脇に大きなシャクナゲの木が続き、
花もたくさんつけている場所が数か所あったが、それら花はすべて茶色くなっていた。
今年は花付きが良かったそうで、これが見ごろの頃に来られたら良かったが、まぁ仕方ない。
少しでも見られて良かった。
 
ギンリョウソウ
 
,
万三郎岳と~ちゃく!(8:42)
残念ながら無数のアマギシャクナゲの花に囲まる事はなかったが、無事万三郎岳に到着。
ベンチがあったので座りコーヒーをいれておやつ。
雲のせいで陽が照ったり、陰ったりだったが、羽虫がたくさん飛んでおり、
日が照ると羽音が3倍くらい大きくなる!
虫よけスプレーとハッカでおやつタイムは事なきを得た。
 
山頂周りにはトウゴクミツバツツジの残り花。
さて下山。
 
山頂近くにはたくさんの花をつけたツツジも。
 
開けた所に来たので再び富士山を探すと山頂のみ。(左端雲の中)
右のほうは雲海のように押し寄せる雲。
 
ドウダンツツジのつぼみ?
万三郎岳下山中にも大きなシャクナゲの群生地があり、
そこは大変きれいに咲いているように見えたが、トレイルから離れたところだった。
 
八丁池方面への分岐を過ぎ、ゴルフ場方面へのトレイルはものすごい急下降だった。
時間が早かったのでこちらから登ってくる人に多数会ったが、とても大変そうだった。
 
急坂を過ぎると平穏な景色だが。。。
 
その先、段差の大きな岩場や涸沢を越えたり、細かだがアップダウンもあり、精神的に疲れる。
 
巨木のブナの元で休憩。
 
根元には白いクワガタソウ?(シロバナクワガタソウ?)
 
シロカネソウ?
 
これは何?
 
 涸沢分岐周辺からその後は地図を見ると割と平坦なトラバース道を歩いてゆくように見えるのだが、多くの人が「下に向かってゆく涸沢を下りてしまった」という注意書きをしているのを見た。「自分は注意しなくては」という気持ちでいたのに、私も一か所同じことをしてしまった。 踏み跡もあったため迷い込んだのだと思う。 下山は疲れているので注意力散漫になる、と自覚した。
 その後はまた細かいアップダウンが続き、結構大変だなと思った。
 
無事駐車場に到着。 (12:12)
 
 登山ガイドなどに「周回4時間半」と書かれたものを見たが、6時間半かかってしまった。(ロストは15分ほど) もともと昼に終わればいいや、と思ってゆっくり花を撮ったりもしていたが、大きな岩の段差、根っこの多いトレイル、急坂、最後までアップダウン、などから距離や標高差以上に厳しく感じた山だった。(距離 8.2km, 上り 749m)  
 だが、天気の良い中、念願のシャクナゲも見ることができ、初めての伊豆の山、百名山であり伊豆最高峰の万三郎岳に登頂でき、本当に良かった。
 
駐車場の端から見た万二郎岳(左端)~万三郎岳(右端)
 
 
 山行を終え帰路には伊豆スカイライン~箱根新道~小田原厚木道路~圏央道~中央高速道路、で戻った。 上の写真は伊豆スカイラインからだが、奥に駿河湾、海岸線に特徴来な低山、鷲頭山。 前日あの山を右手に望みながら修善寺に向かったな、と。 そして写真右、雲に上部をおおわれているのが前日に登った愛鷹山。 天気が良ければその右に富士山だ。 このドライブも天気が良ければ絶景続きだったろうが、周囲の山景色もなかなか良かった。
 伊豆周辺の有料道路のつながりなども幾分わかってきたので、またいずれ違う山にも来られれば、と思った。
 
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする