out of curiosity #3

ブログを始めて14年目。
カメラを抱えて世界中の山に出没したい~!

甲斐駒ヶ岳に登る #1

2022-07-31 22:32:02 | 山登り in 長野県
2022年7月25日(月)
駒津峰から望む甲斐駒ヶ岳
 
 前日、予想外にスムーズに北沢峠に到着し、素敵なこもれび山荘に一泊。 万全の態勢のはずだったが、夜はあまり眠れなかった。 脳内が興奮状態だったのかな。 それでも3時半前にスッキリ起き、4時からの朝食は美味しくいただいた。 準備を整え5時に出発。 目指すは甲斐駒ヶ岳山頂だ。
 
 登山を始めるより前、北杜市武川町にある日本三大桜で有名な実相寺、山高神代桜と共に眺めた甲斐駒ヶ岳。 まさか登れるわけはない、という思いだったが、3年前鳳凰山に登り「あそこにも行きたい」と強く感じた。 黒戸尾根から登るわけではない。 北沢峠からなら射程距離内か、と思ったが、台風被害、コロナまん延で南アルプス林道バスの運休など。 更に北沢峠に行くこと自体が大変そうだったり、自分の体力に自信がなくなってきたり。 けれど今年はようやく行けそうだとなった時、やはり実行に移した。 もう山頂にたどり着かなくてもいい。 行ける所まで行って、ダメならそれでいい、と思うことができた。
 
長衛小屋のテント場。 皆さんもう出発したのだろうか。(5:17)
 
橋を渡ったら仙水峠方面へ。
当初、多くの方がレポートを残しているルート、↑双児山経由、↓仙水峠経由、で行こうと思っていたが、
宿の方のお話で、「双児山経由はアップダウンもあり大変、バスに間に合わない人が多い」、
という事を聞き、仙水峠経由のピストンに変更した。
万が一時間と体力に余裕があれば下山で双児山を通っても良いか、という気持ちもあった。
 
川沿いでシカも朝食中。
 
しばらくは平坦なトレイルだが、左のトレイル先、岩場へはロープで這い上がってゆく。
(実際はロープを使わなくても大丈夫)
 
キンコウカが咲き始め。
 
ウスユキソウと奥の黄色はキンコウカ。
 
川の上流へ、堰堤をハシゴで登ったり、何度か渡渉して登ってゆくと、
 
仙水小屋。(5:55) この日は誰もいなかった様子。
トレイル沿いの水場はとうとうと水が流れていた。
 
しばらく汗をかきながら樹林帯を登ってゆくと、
 
急にこの景色が広がる。
この岩ゴロ斜面の裾野を緩やかな上りで歩いてゆく。
 
岩に着いたコケが美しい。 雪が積もった様な白いコケ?も。
 
岩ゴロ斜面は踏み外したら落ちるような大岩でないのは良いが、歩きにくいことは確か。
更に、途中でどこがトレイルかわからなくなるような場所もあった。
 
仙水峠到着。(6:32)
だいたいCT通りに歩けているので良かった。 ただし厳しい登りになるのはここから。
 
仙水峠からはこの展望。
奥は大菩薩嶺~小金沢山稜。
 
上の写真より左側(やや北側)には金峰山、北奥千丈岳などの山並み。
 
進む方向には左に駒津峰~甲斐駒ヶ岳。 右が摩利支天。
はるか遠く高い場所に見える。 しかも駒津峰から随分下がって上り返し。。。
 
駒津峰に登り始めると、見えてきた峰々は手前から栗沢山、アサヨ峰、ミヨシの頭など。
その奥に鳳凰三山、地蔵岳のオベリスクも見える。
 
更に登り、地蔵岳と雲海。
 
駒津峰への登りはほぼ樹林帯だが、所々開けた岩場があり、
仙丈ケ岳も見えてきた。
 
更に登ると駒津峰からの下りは一層急に、
甲斐駒ヶ岳への登りも一層急峻に見えてきた。
 
この登りでへこたれるわけにはいかないのだが、だんだん辛くなってきた。
ふと見ると、栗沢山の向こうに北岳から続く南アルプスの名峰がずらりと並んでいた。
 
登り斜面も森林限界を超え、ハイマツ帯。
駒津峰トップまであと少しだろうか。
 
仙丈ケ岳手前に双児山が見えてきた。
仙丈ケ岳右に並ぶのは中央アルプスだ。 裾野には街も見える。
 
ようやく駒津峰到着。(8:14)
ここまででこんなに疲れて、あの厳ついピークにたどり着けるのだろうか。
 
見れば見るほど周囲とは全く異質で恐ろしい。
あの岩肌をどうやって登ってゆくのだろう。
 
とりあえず、岩に腰かけおやつ休憩。
何はともあれ、時間通りには進んでいる。
焦らずゆっくり登ってゆこう。
 
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北沢峠お散歩

2022-07-31 11:15:46 | 山登り in 長野県
2022年7月24日(日)
南アルプス林道奥に鋸岳。
 
 とうとうやって来た。 南アルプス林道バス、長野県側バス停「仙流荘」 北沢峠への入り口だ。 北沢峠からの登山と言えば、日本百名山に選定されている甲斐駒ヶ岳と仙丈ケ岳への登山口が隣り合っている。 更には南アルプス天然水のCMで宇多田ヒカルさんが登った栗沢山にも登ることができる。 行く人はその先どんどん南アルプスを縦走してゆくのだろう。
 私も是非そこから南アルプスの頂に登ってみたいものだ、と思ってはいたが、山より先に心配なのがこのバス停から無事バスに乗れるのか、ということ。
 まず、私は中央高速道路を諏訪湖より先に行ったことがない。 伊那って遠いだろうか。 またそこから仙流荘バス停までの道は、ものすごい山道の林道だったりするだろうか。 苦労してたどり着いた先の駐車場は300台収容とは言うが、百名山を2つも有する登山口に直結する入口。 車中泊の人も多いと聞く。 いつ行っても停められないのではないか。。。
 
 今回それでも「今年こそ!」の気持ちで計画をたてた。 天気を見ていると日曜日に仙流荘バス停入りが望ましい。 が、日曜日と言えば、土曜日から泊りの人もいるだろう、日曜日日帰りの人が気合を入れて車中泊、早朝から駐車場に入っているだろう。 状況的には完全に不利だ。 午前中~午後一番に帰ってきた人が、車を出した後に入庫することができるだろうか? いやいや、北沢峠まで行って、そんなに早く帰ってくる人がいる?
 あまり考えていても堂々巡りなので、とりあえず「北沢峠こもれび山荘」が24日(日)に予約できるか電話をかけてみた。 心臓はバクバクだ。 現地の電話は聞き取りにくく、話す方に集中していたら緊張は少し収まった。 「24日大丈夫です。」と聞くと、うれしさと共に、いやそれ以上に「まずい。。。どうしよう」という気持ちが。w
 
 24日(日)はとにかく山に登った人が下山して、車を出した頃に着くのが望ましいのだから、家を早く出る必要はない、と思っていたが、中途半端に5時ごろ出発。 もしかしたら駐車場待ちの列ができてるかも、という状況が頭をよぎったのだ。
 中央高速道路は諏訪南から行く方法もあったが、一番最寄りの小黒川スマートインターで下車。 仙流荘バス停までずっときれいな舗装道路。(写真の通り) バス停に並ぶ登山者もいなければ、駐車場待ちの車もおらず。 Pマークまで行くと係の人が手を振って誘導してくれた。 一番手前の方にスッと入庫。 なにこれ?! それまでの緊張が解けて泣きそうになった。 もう山に登頂した以上の達成感。w
 
 10:05発に乗るのに1時間ほど時間があったので、ゆっくりザックを整え、周囲の写真を撮ったり、仙流荘のお風呂状況を見たりして過ごした。 広い駐車場も道路から見ると、20台ほどの空きがあった。 下りの朝の到着便は8:05, 10:45 ・・・なのでこの時点で帰ってきた人がいるとすれば 8:05の人だけ。 夜、こもれび山荘での夕食時お話した人は、 5:30発のバスがあることを知らず、6:05発に乗ろうとして 5:20頃到着したが、まだ駐車場の空きはあった、バス停には登山者が並んでいた、とのこと。 土曜日からよく晴れていたので、日曜日は激混みかと思っていたが、取り越し苦労だったのかな。
 
 
 10:05発のバスは 11:00に北沢峠に到着。 バスは混雑することなく、ザックを隣の席に置いてゆったり外を眺めていた。 運転手さんが林道や見える景色、山々の説明をしてくれる。 山が良く見えるポイントではバスを停め撮影時間もくれるが、この日はあいにくどのピークにも雲がかかっていた。 私は林道沿いの花を目で追っていた。 走るバスからもたくさんのお花が確認できた。
 
 12:10,  14:02(最終)に乗れればいい、という予定だったが、午前中に到着してしまった。 こもれび山荘に荷物を置いて近くを散策したいが大丈夫だろうか、と山荘に寄ってみた。 荷物を置くことはOK、良ければチェックインしてもらって山荘の説明も今していいですか、という話だったのでその場でチェックイン、お支払い。 1階の2段ベッド下段だった。 付近で軽く散策できるルートやポイントも教えてもらい、出発。
 
こもれび山荘は北沢峠バス停のすぐ向かいにある。
バス停横や山荘前には大きなクリンソウの群落。
 
この時間(11:40)にももう帰る人がいるのだな。
というか、次のバスは 13:10なのだが。。。はっきりとは言えないが、
人が集まると随時出発しているような感じはあった。
バス停の係の人に問い合わせてみると良いかもしれない。
 
こもれび山荘の方がお勧めしてくれた、ルートを歩いてみる。
山荘の前から仙丈ケ岳の登山口を上り、2合目で長衛小屋の方へ下る。
その後長衛小屋から甲斐駒ヶ岳、栗沢山への登山口確認、南アルプス林道を少し広河原方面に歩いてみたりした。
 
仙丈ケ岳へのトレイル。
 
 
 
南アルプスは午後になると雲が発生したり、雨が降ることが多いと言われている。
そのせいかコケの林床があちこちに見られる。
 
2合目。 この近くに座り込み、お昼ご飯を食べた。
駐車場待ちがあったら車の中で食べるように、と買っておいた食料だ。
ここから下る。
 
 
 
 
 
今回マクロレンズは持って行かなかったのでピンがいまいちだが、
たくさん咲いていてうれしかった。
 
 
 
長衛小屋。
この前を通り過ぎ、その先の川を渡ったところで栗沢山と甲斐駒ヶ岳への分岐。
 
栗沢山と甲斐駒ヶ岳への分岐。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
南アルプス林道を少し広河原方面に歩き振り返ると、
異質なピークが見えた。
 
異質なピーク左、雲にかかっているのが甲斐駒ヶ岳、右が摩利支天。
本当に周りとはまったく異なる山だという様相。
手前の斜面裾野に仙水峠へのトレイルがある。 右は栗沢山。
 
夕食は 17:00から。
噂通り大変美味しい夕食。
 
夕食後もまだ明るいので、南アルプス林道沿いを少し散歩。
 
 
 
周囲を山に囲まれ展望が開けないのが残念だが、きれいな夕焼けだった。(19:10)
 
こもれびが灯る。
 
 翌日は 3:30頃に起き、4:00に朝食を頂く。 5:00には出発だ。 バスにもすんなり乗れ、楽しみだったこもれび山荘にも宿泊でき、1日目で北沢峠を散策し、可愛い花々も見られ、なんだかもう満足な気持ちすらするのだが、これだけ整って山頂踏めませんでした、というのは不甲斐ない。 そうは言っても7月はたいして歩いていないので、あまり自信はない。 さらに最終バス 16:00に乗らなければいけない、というのも大きなプレッシャーだ。 大丈夫か、わたし。
 
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