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2022年5月23日(月)
万三郎岳山頂直下のアマギシャクナゲ
日本百名山、花の百名山にも含まれる天城山。 登るならアマギシャクナゲの時期に登りたいと思っていた。 伊豆はそれ程遠いイメージではないのだが、伊豆半島中心部の山地や南部はそう短時間に着く所ではない。 天城山(万三郎岳、万二郎岳)に登るため、天城高原ゴルフコースの駐車場に早朝到着しようと思うと、前泊をすることが望ましかった。
今回ようやく天気や都合が合い、前日の愛鷹山(越前岳)に続いて万三郎岳、万二郎岳に登ってきた。
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前泊の修善寺から天城高原ゴルフコースの駐車場までは伊豆スカイラインを使い小一時間、5:20くらいには到着した。
因みに伊豆スカイラインは午前6時から有料になるため、無料で通過。
ゴルフ場にはハイカー専用駐車場が設けられ、立派なトイレ、靴洗い場もある。
駐車場入り口の向かいが登山口だ。
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登山口を進むとすぐに立派なヒメシャラの大木。
これもこのコースの特徴であり、花の百名山の花(木)にはこのヒメシャラが記述されている。
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登山口から15分ほどで四辻。 万二郎岳からの時計回りで周回。
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コースは涸れ沢のような所を何度もわたり、谷の暗い所や樹木に囲まれた薄暗い所が多い。
標高が上がりようやく明るくなってきた。 トレイル沿いにはコアジサイも多い。
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1時間ほどで万二郎岳到着。(6:53)
木に囲まれていたトレイルから、ようやく遠望できる場所を見つけることができた。
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天気は大変良いが霞んでおり、遠景が効かない。
本来は山の向こうに海が見える。
奥の山の稜線に風力発電のプロペラが見える。 三筋山らしい。
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上の写真より右方向を見ると、これから向かう万三郎岳(右端のピーク)が見えた。
アップダウンがありそうなので早く進もう。
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万二郎岳をぐっと下り、岩場があり開けたので振り返る。
その後少し平たんになり馬の背へ。
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馬の背は尾根が少し細いが痩せ尾根ほどではない。
このように崩落したような場所があり、
見えるゴルフ場は天城高原ゴルフコースとその奥に遠笠山?
富士山は見えないのかなぁ?、と見回すと。
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あぁ~。 とてもきれいに見えているのに。
すっきり見える所は無いのかなぁ、と思いつつ歩いたが、
この先富士山方向にスッキリ見晴らせるところは多分なく、
富士山も雲の中に入ってしまったので、実際には未確認。
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「アセビのトンネル」という場所もあるが、ほぼこのように樹木に囲まれている。
アセビの花はすっかり終わっており、ツツジ類はトウゴクミツバのようなピンク系の残り花と、
ヤマツツジのような赤系の花を少し見た。
赤系のツツジにはアマギツツジというものもあるらしい。
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「石楠立」とかいて「はなだて」という場所に来た。
さもシャクナゲがたくさん見られそうな名前だ。
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するとすぐにシャクナゲの大木。
残念ながら花は既に茶色くなっている。
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もっと咲いていないかと探すと、とても高い所に。
なにしろ木が大きくて高い。
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ブナの木もあちこちに見られる。
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またシャクナゲ。
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トレイル直ぐ脇に大きなシャクナゲの木が続き、
花もたくさんつけている場所が数か所あったが、それら花はすべて茶色くなっていた。
今年は花付きが良かったそうで、これが見ごろの頃に来られたら良かったが、まぁ仕方ない。
少しでも見られて良かった。
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ギンリョウソウ
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万三郎岳と~ちゃく!(8:42)
残念ながら無数のアマギシャクナゲの花に囲まる事はなかったが、無事万三郎岳に到着。
ベンチがあったので座りコーヒーをいれておやつ。
雲のせいで陽が照ったり、陰ったりだったが、羽虫がたくさん飛んでおり、
日が照ると羽音が3倍くらい大きくなる!
虫よけスプレーとハッカでおやつタイムは事なきを得た。
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山頂周りにはトウゴクミツバツツジの残り花。
さて下山。
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山頂近くにはたくさんの花をつけたツツジも。
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開けた所に来たので再び富士山を探すと山頂のみ。(左端雲の中)
右のほうは雲海のように押し寄せる雲。
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ドウダンツツジのつぼみ?
万三郎岳下山中にも大きなシャクナゲの群生地があり、
そこは大変きれいに咲いているように見えたが、トレイルから離れたところだった。
八丁池方面への分岐を過ぎ、ゴルフ場方面へのトレイルはものすごい急下降だった。
時間が早かったのでこちらから登ってくる人に多数会ったが、とても大変そうだった。
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急坂を過ぎると平穏な景色だが。。。
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その先、段差の大きな岩場や涸沢を越えたり、細かだがアップダウンもあり、精神的に疲れる。
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巨木のブナの元で休憩。
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根元には白いクワガタソウ?(シロバナクワガタソウ?)
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シロカネソウ?
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これは何?
涸沢分岐周辺からその後は地図を見ると割と平坦なトラバース道を歩いてゆくように見えるのだが、多くの人が「下に向かってゆく涸沢を下りてしまった」という注意書きをしているのを見た。「自分は注意しなくては」という気持ちでいたのに、私も一か所同じことをしてしまった。 踏み跡もあったため迷い込んだのだと思う。 下山は疲れているので注意力散漫になる、と自覚した。
その後はまた細かいアップダウンが続き、結構大変だなと思った。
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無事駐車場に到着。 (12:12)
登山ガイドなどに「周回4時間半」と書かれたものを見たが、6時間半かかってしまった。(ロストは15分ほど) もともと昼に終わればいいや、と思ってゆっくり花を撮ったりもしていたが、大きな岩の段差、根っこの多いトレイル、急坂、最後までアップダウン、などから距離や標高差以上に厳しく感じた山だった。(距離 8.2km, 上り 749m)
だが、天気の良い中、念願のシャクナゲも見ることができ、初めての伊豆の山、百名山であり伊豆最高峰の万三郎岳に登頂でき、本当に良かった。
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駐車場の端から見た万二郎岳(左端)~万三郎岳(右端)
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山行を終え帰路には伊豆スカイライン~箱根新道~小田原厚木道路~圏央道~中央高速道路、で戻った。 上の写真は伊豆スカイラインからだが、奥に駿河湾、海岸線に特徴来な低山、鷲頭山。 前日あの山を右手に望みながら修善寺に向かったな、と。 そして写真右、雲に上部をおおわれているのが前日に登った愛鷹山。 天気が良ければその右に富士山だ。 このドライブも天気が良ければ絶景続きだったろうが、周囲の山景色もなかなか良かった。
伊豆周辺の有料道路のつながりなども幾分わかってきたので、またいずれ違う山にも来られれば、と思った。
アシタカツツジの次はアヅマシャクナゲと花を大い
に楽しまれましたね。
ここはアヅマシャクナゲは背高の大木が多いとのこ
とですので、最盛期は見応えがあるのでしょうね。
また、馬の背ではスッキリとはいかなかったものの
秀麗富士が望め、その後もいづの山々などの展望が
楽しめ、何よりでした。
レポ、楽しませていただきました。
トレイルに覆いかぶさるような大木がたくさん花をつけていましたが、
既に茶色くなっていたので残念でした。
が、それはだいたいわかっていたので。w
ここだな、という所はよくわかりましたので、
また当たり年と言われるような時が来れば、
行って見るかもしれませんね。
伊豆の展望の素晴らしさも再確認しました。