out of curiosity #3

ブログを始めて14年目。
カメラを抱えて世界中の山に出没したい~!

花の北岳 ~北岳山頂から下山まで~

2024-08-03 10:25:08 | 山登り in 山梨県
2024年7月23日(火)
 
北岳登頂を果たし、周囲の景色を眺める。
歩いてきたトレイルの向こうには仙丈ケ岳、甲斐駒ヶ岳。
両山とも機会があればまた登りたい。
 
鳳凰三山
こちらは今年鳳凰小屋が建て替え中で、秋には新築の小屋が完成するそう。
新しい小屋にも伺ってみたいなぁ。
 
来た道を南に向かえばその先に間ノ岳。
北岳と間ノ岳を結ぶこの稜線はまさに日本で最も空に近い稜線。
「天空の稜線」と呼ばれるこのトレイルを翌日歩くつもりだったが。。。
まぁ、今回眺められただけでもラッキーだった。 またいずれ、という機会が来るといいなぁ。
間ノ岳の右、丸っこいピークが塩見岳だそう。
稜線上の赤い屋根が北岳山荘。 今回一番予約が難しかった。
 
雲に隠れたりしながらも、富士山も望むことができた。
手前は櫛形山かな。
 
左が鳳凰三山、右奥に富士山。 中央に伸びる尾根がボーコン沢ノ頭方面かな。
 
甲斐駒ヶ岳
 
山頂の真下に雪渓の残る左俣コース、雪渓が途切れた辺りで左から合流するのが右俣コース。
その先ずっと下るのが大樺沢だが現在通行止め。
大樺沢左に白根御池が見える。 大樺沢突き当りは広河原だ。
なんだかとても近くに見えて呆気にとられる。
奥はもちろん鳳凰三山。
 
山頂からの動画もどうぞ。
北岳山頂からの眺望
 
ゆっくりと展望を堪能し、14:00過ぎには肩の小屋に戻る。
 
 
 肩の小屋も2022年秋にリニューアル完了し、相部屋でも清潔で使いやすい。 顔の辺りにパネルあり。 荷物は寝床に持ち込みのため、みんな足元に置いたりしていたが、2階だと置きにくかったかも? 洗面所はなく、水は1リットル200円。 歯磨き等、排水シンクはあり。 トイレは外。
 
 毎度のことだが、高所でちょっと無理をするとすぐに頭が痛くなったり、気持ちが悪くなったりする。 この日も山頂では調子良かったが、小屋に戻るとすぐに布団になだれ込んでしまった。 が、薬を飲み、少し眠るとすっかり回復した。 時間が十分にあるとこんな時にもゆっくり休んで回復できるので大変良かった。
 
17:00 夕食
夕食の名物「肩ロースステーキ」は固形燃料付きの器で熱々がいただける。
具合は良くなったが、隣の人にお肉とご飯をお裾分け。
食事もとって随分元気回復したので、夕焼けを撮りに外に出る。
 
18:00 富士山や周辺が良い色になってきた。
 
テントサイトと富士山
この後もっと富士山が紅く照らされることを期待したが、
雲が多く日陰で黒いままになってしまった。
 
甲斐駒ケ岳方面。
八ケ岳も雲がかかってしまったが、北の方の空には大きな雲が湧いていた。
 
甲斐駒ヶ岳もあまり紅くならず。
 
18:59  中央アルプス方面に夕日が沈んでゆく。
 
 
 
19:02
空が紅く焼けることはなかったが、感動的な日没だった。
少し風も吹き、ダウンを着ていても寒くなった。
 
人が少なくなったので、やっぱり撮ってみた。w
翌朝早いので部屋に戻る。
相部屋だがおそらく周囲は女性ばかり。
隣の方たちと少しお話をして就寝。
 
2024年7月24日(水)
 
 この日は北岳肩の小屋を出発し、再び北岳山頂を通過してから間ノ岳、できれば農鳥岳まで向かい、北岳山荘で一泊する予定だった。 が、3:30に起きて外を見ると真っ白な霧に覆われ、強めの風も吹いている。 夜のうちに頭痛や吐き気の症状がまた出てきたこともあり、すっかり間ノ岳にいく気力が失せていた。 せっかくここまで来ており、間ノ岳は目の前だったが、こんな日に無理をするものではない。 しかも私はヘルメットを持ってきていない。 行くべきではないという事だ。
 北岳肩の小屋のお庭では docomoが通じたので、早朝だが北岳山荘予約のキャンセルを webでできた。 大変申し訳ない。 申し訳ない上に、本来なら当日キャンセルは全額支払いだが、web予約サイト「南ぷすリザーブ」に「悪天候でのキャンセル」について触れていたので、帰宅してから一応問い合わせると、キャンセル料なしで処理をしてくれた。 大変ありがたかった。
 
 この霧と風の中、ひとりで下山するのも心細くなり、隣で寝ていた方がこの日同じくソロで広河原に下山することを聞いていたので、一緒に行ってくれないかと尋ねると快くご一緒させてくれた。 私より年上で「すごく遅いけど」と気にされていて、私と同じだと思ったが、こんな日はお互い安全第一だ。
 出発を 6:00過ぎまで遅らせ、少し見通しが良くなってから出発。 それでも時折小雨が降るような中、同行の方がいて心強かった。
 
 下山ルート、白根御池まで同行の方は右俣を下る予定だったが、小屋のお兄さんが「草すべりの方が安全」と言う話でそちらに行くことにしたものの、ちょうど右俣への分岐地点で登ってきた方と会い、話を聞くと「良い道だった」とのこと。 霧(雲)の濃い所はすでに抜けており、風も雨もなかったので、右俣を下りることにした。
 
右俣を下り、左俣の雪渓が見えてきた。
右俣コースは個人的には草スベリより斜度が緩く、危険個所も見当たらず、ここを下って良かったと感じた。
標高が下がったせいか、体調もすっかり良くなった。
白根御池への時間はCTで15分程右俣コースの方が長いが、左俣コースの雪渓も間近で見られ良かった。
 
タカネナデシコ
途中で一人男性も加わり、山、花の話をしながら楽しく下山。
 
シモツケの群落
 
オトギリソウ
 
雪渓が大きく見えるようになってきた。
 
クガイソウ
 
タカネコウリンカ
 
ミヤマハナシノブ
 
 
 
二俣合流
 
 ここで三人で休憩をし、左の森の方へ入って20分で白根御池小屋に到着。 白根御池小屋へは10:00頃の到着。 男性は広河原 12:00発のバスを目指してすぐに下山。 私は朝ご飯を弁当にしており、ほぼ食べていなかったので、次の 14:00に乗る予定でゆっくり食事。 食事をしているとまた雨が降ってきて、一時大変強く降った。 雨が小降りになり私は11:00過ぎには出発したが、同行の女性は広河原で泊りなのでさらにゆっくり休み、ここでお別れした。
 
 広河原へは 13:00過ぎに到着。 広河原インフォメーションセンターでバスチケットを購入し、バスで約1時間揺られて芦安へ。 バスはそれ程混んでいなかったが、甲府行きと芦安行きの2台が来た。
 
南アルプス市 「マルサン農樹園 CAFE ROPPE 」さんで「桃レモンレアチーズパフェ」
山梨でこういう丸々桃が乗ったパフェをずっと食べたかったが、
下山後にカフェに入るのはちょっと。。。と思っていた。
ここは農園のカフェスタンドのようになっており 18:00まで営業しているので、ようやく食べられた~!
とっても美味しかったのでお土産にも桃を購入。
 
 あちこちの山から「登ってみたいなぁ~。」と眺め憧れていた北岳にようやく登ることができた。 白根御池小屋に宿泊すれば登れる範囲であることがわかり、また行ってみたい気持ちでいっぱいだ。 ただ山での滞在時間を長くすれば天気の変動、コスト面でリスクがある。 なかなか簡単には行けないのだが、今度は左俣コースを歩いてみたい、北岳山荘に宿泊して間ノ岳へも行ってみたい。 もちろんヘルメットをきちんと持って。 さらに今回は見れたはずであろうミヤママンテマを見られなかった。 キタダケソウには遅かった。 やっぱりキタダケソウなんだよなぁ~。。。まぁ、梅雨時期に咲くキタダケソウは難しい所だが、またいずれ北岳に登ってみたいと心から思っている。
 

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