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2018年6月25日(月)
赤薙山山頂先から女峰山、男体山を望む
「女峰山に登る」ということ。 それは「男体山に10回登れても、女峰山の頂に立つことは一度も許されないだろう」というくらい自分の中では険しく遠いものでした。 志津からのルートが以前のように使えれば、などと考えたこともありますが、それだって登頂できたかどうかはわかりません。 やまとそばさんやモモクリさんが何度も登ったのを見てなお、いや見れば見るほど、遠くて難しい山だという気持ちが募る一方でした。
それは距離や標高差があることはもちろん、女峰山にはほかのどの山よりも雲が掛かりやすい。 早く出て早く帰ってくることができなければ、それだけで危険な山、という気がしていました。 事実そうでしょう。 また、距離があるだけでなく、常にアップダウンが続き、下山登山口まで気を許せない、ということも足を重くさせていました。 行ったはいいが、帰って来れなければ。。。唐沢小屋で泊る勇気はないよ~。(ToT)
この週末もいつものように金曜日午後位になりあちこちの天気を最終チェック。 とりあえず行きたい山は目星をつけてあるので、あとは決定、準備だけ。 もうほぼ「今週はここにしよう」と決めていたのに、なぜか女峰山の天気を見た。 まぁ、この時期気には掛けていたのだが。。。なんと! 昼間のほぼすべてに「快晴」マークがついている! こんなことってあるだろうか。
夏至に近いこの梅雨の時期、予報通り「快晴」にならずとも雨は降りそうにない。 朝の早い時間だけ景色が良くて、山頂に着くころには真っ白、だったとしても、荒天にならず、明るいうちに下山できるならやってみる価値はあるだろう。 もし途中でリタイヤしても、次へのステップになるかもしれない。 そう思ったら行きたい気持ちだけになってしまいました!
モモクリさんで9時間以上かかるこの道のり。 12時間みれば足りるだろうか。 朝5時に出発して夕方5時に帰着。 それより遅れたとしても、この時期の日没は午後7時過ぎ。 2時間の余裕があるし、小丸山から下は鹿柵内の階段だ。 と思うと気持ちにも余裕が出てきた。 行く! 絶対に行くっ!!
で、最近手慣れた車中泊の準備をし、24日夕方、日光に向かいました。
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この写真は2016年10月23日に撮ったものです。 今回のルートがどうだったのか、
というより、市内から見た女峰山山頂がどこなのかも実はわかっておらず、確認したかったのです。 場所は霧降大橋。
あまり遠くに見えない赤薙山から女峰山ですが、赤薙山を越えた後、大きく下り、その後3回くらいのアップダウンでようやく奥社跡に到着します。
P2209はその通過地点にあるように見えますが、実はそのルートの奥側にあります。
奥社跡を経て、大きく下って、右後ろのP2209に登り上げる感じです。
そこから一里ヶ曽根までは割と平坦な稜線歩きが続きますが、
一里ヶ曽根の後は大きく下って登って下って、大登りx2回、という感じだったでしょうか。
この馬蹄形のようにグルッと回って女峰山山頂に至るルートがなかなか女峰山に近づかない焦りと疲れを感じさせます。
下から見たら「あそこからあそこまで」と目視できるだけにそれ程のことではないように思えるのですが、やっぱり大変だったなぁ。
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キスゲ平園地レストハウス前 (5:19)
なんだかんだでやはり少し遅れての出発。
これだけ空が青いと武者震い。w
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天空回廊への階段一段目を緊張気味に登り始める。 まさに最初の一歩、という気持ち。
予想していなかったキスゲも随分咲いており、「下の方だけだろう。」と思っていたら上の方まで結構たくさん咲いていました。
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頭の上は爽快なブルーだったのですが、この日早朝から長袖のインナーが暑く感じるほどの暖かさ。
遠くの空は既に白っぽくかすんでいました。
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遠景はダメそうだけど、良い天気には違いない。
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鹿柵ゲートを越えた先にもキスゲが咲いていました。
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焼石金剛。 (6:52) 山頂に立てますように、無事に戻れますように、と祈願。
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赤薙山に続く笹原の斜面。 あちこちにサラサドウダン、ベニサラサドウダンが見える。
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ソリで市街地まで下りられそうだけどね。
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赤薙山山頂は巻いて、女峰山方面へ。
巻いて、と言っても上りの標高をそれ程得するわけではない感じ。
ただ、山頂方向へ行く斜面のトレイルより、巻き道のトレイルの方が断然歩きやすい。
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すぐに赤薙山を下る斜面。
以前奥社くらいまで行ってみようかと来た時に、この下りと向かいに見える山の登りを見て、
「こんなにアップダウンするんだ」と一瞬で行くのをヤメにしました。w
ここから見える一番奥の一番高いピークが女峰山山頂手前、だと思いますが、ここからだと直線なのであまり遠く見えないのです。
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さて「まずは奥社跡まで」と、アップダウンがあっても「当たり前、当たり前」としのぎます。
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随分来た気がするのにあまり景色が変わらない。( ̄▽ ̄)
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けれど、もう見られないだろうと思っていたイワカガミが見えてくる。
これはかわいい!
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男体山もずっと見えている。 雲が掛からないといいなぁ。
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イワカガミがどんどん増えてきてうれしい。
写真を撮って休憩。
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「まだか、まだか」というほど長かった。 ようやく奥社跡到着。 (9:07)
モモクリさんは「ここで半分。 あとは惰性で行けます。」と言っていた。 よしよし!
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奥社跡で少し休憩をして、約90度北向きに進路を変え激下り。
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なぜかこの先はイワカガミがガラッとピンクに変わる。
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ミツバオウレンもあちこちに見られるようになってきた。
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激下り後 P2209に登り上げると、一里ヶ曽根までは稜線歩き。
この日は暑さにやられるかも、と心配していましたが、このように木々に覆われている所が多く、大変助かりました。
が、この稜線左下は雲竜の崖なのだろうと思うとのぞき込みたくなるのですが、
まったく見る隙はありませんでした。
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すでに終盤でしたが、所々にハクサンシャクナゲも見られました。
この辺がヤハズだったのかな?
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美しい木々に覆われた稜線なのですが、景色が見えず単調、とも言う。
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ちょっと開けてビックリ。 女峰山が近づいたようには全然感じない~!(;'∀')
しかも明らかにあのピークが山頂ではない。
更にはいったいいつになったら一里ヶ曽根に着く~!?
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こんな枯れた木々のある広場のような所に出ると、
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その先が一里ヶ曽根でした! ようやく着いた~!!(10:16)
ここまででかなりヘトヘト。 眺めも良いので少し景色を見て休憩。
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振り返って歩いてきた方向。 写真右の山が歩いてきた尾根。
その左奥にうっすら見えるのが高原山でしょう。 手前には栗山ダム。
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歩いてゆく方向。 近づいてきた感はあるけど。。。この後ガレのような激下りがあって、右の山に登る。
クルっと稜線のような所を歩いて、登って、登って、まだあそこは山頂じゃないなぁ。。。
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そんなことを考えながら途方に暮れる私。
けれど、ここで引き返そう、もうダメだ、とは全く思っていなかったことが幸い。 つづく。
私の時はブロ友さんが同行してくれたので、何かと安心だった記憶があります。
ただ、天空回廊はまだ整備されなくて、駐車場からの小丸山まで登山道は荒れていました。
ヘロヘロになってもどうにか山頂へ行けたのは、山頂で持参した冷たいゼリーを食べたい一心だったかも(^^;)
私は大抵ひとりで行っていますよ。
自分のペースで歩けるし、辞めたくなったらいつでも下山できるように。
小丸山より上、赤薙山までのトレイルも荒れていますね。
焼石金剛のような岩の部分でない所は、塹壕のようにえぐれています。
えぐれた部分は土がぬかるむとツルツルで歩きにくいので、
島のように残された草地に踏み込み、また塹壕化するんでしょうね。
あれを食い止めるために歩くべき道と、入ってはいけない場所を明確にすればいいのに、
と思いますが、数年前に見たときからすごく悪くなっているかというと、
そうでもなかったので。。。いいのかな?
けど、赤薙山山頂直下は以前よりひどくなっていたような。
冷たいゼリーは冷たいまま運べたのでしょうか?
私のタイムじゃ生ぬるくなってしまうだろうな。w