新型コロナウイルス感染が世界的に拡大し続けています。日本では政府が10月1日から「GO TOトラベル」の対象に東京都を追加すること表明しました。日本共産党の田村智子政策委員長は、「新型コロナウイルス感染症がとても収束したとはいえない状況で、対象を拡大することで、感染がどうなるのか大変危惧している」と指摘しました。
そのうえで、「『GO TO トラベル』では地域の小さな旅館などにお金が回らない」などの声があがっていることにを示し、「それぞれの地域の観光・交通業界に直接お金が回るような使い方を、現場の実情に応じてできるよう、やり方そのものを抜本的に見直すことがいよいよ求められている」と述べました。
こうした対応にも、「科学の尊重」の違いを感じます。
「しんぶん赤旗」12日付に、「沖縄の離島・西表島」で取り組まれた「コロナ抑え込み」の取り組みが掲載されてました。以下、一部を紹介させていただきます。
「沖縄県竹富町の西表島(人口 約2400人)では8月上旬、新型コロナウイルス感染症の集団発生が判明。最終的に17人の陽性者が出ました。離島という厳しい条件のもとで早期の抑え込みに成功しました。カギは医療機関、保健所、町役場、現地消防団など関係者が緊密に連携し、機敏に大規模な集団PCR検査を行ったことでした」(西口友紀恵記者)
「(八重山病院の)酒井達也医師は感染拡大を早期に収束させられた理由として、『一番は関係機関の密な情報共有と、強い連帯。そして関係機関の初動が早く、早期に検査を行い、陽性者を見つけ出せたこと』といいます」
「県立病院と関係機関は春ごろから、八重山医療圏(8有人離島に7診療所)で新型コロナ患者が出た時の対応を検討してきました」
「ほとんどが医師1人、看護師1人の無床診療所です。医師、看護師が感染すると診療所の運営ができなくなり、島の医療崩壊につながりかなない。と酒井さん」
「それを防ぐために、”検査は診療所のなかではさせない”と保健所、町役場を含めた関係者全員の共通認識もと対応できました。今回の経験が、少しでも同じ離島の新型コロナ対策の参考になれば。と話します」
沖縄・西表島の新型コロナ対策が、コロナの感染拡大を抑え込んだ経験のなかに、関係者の連帯の力、それを引き出し信頼関係を高めたなかに、”科学への尊重”が共有され、生かされているように感じます。
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