日本共産党の志位和夫委員長は、昨日の衆院予算委で、「甘利氏疑惑」について、安倍晋三首相にただしました。 以下、「しんぶん赤旗」5日付」より紹介します。
「志位氏は『問題は口利きをしたかどうかにある』と指摘。 告発者は、建設会社と都市再生機構(UR)とのトラブルにかかわって口利きを依頼したと証言し、甘利氏は否定していないとして、『たとえ政治資金として届け出をしても潔白にはならない』と首相の認識をただしました」
「首相は『政治資金規正法にのっとって処理されるべきだ』と述べるだけで、疑惑の深刻さについての認識は一切、示しませんでした」
志位委員長は、甘利氏の異常な金銭感覚についても、安倍首相にただしました。
「多額のカネをよく知らない相手から受け取り、趣旨もたしかめない甘利氏の姿勢は『世間の常識からかけ離れた異常な金銭感覚』と指摘し、首相の認識をただしました。 しかし、首相は『異常』とは答えませんでした」
「志位氏は、甘利氏、秘書、建設会社総務担当者の証人喚問を要求。 パーティ券を含めた企業・団体献金の全面禁止に踏み込んで議論を行うよう主張しました」
5日付、「朝日」「社説」は、「政治とカネ 疑惑の根を断つ責任」を掲載しました。
同「社説」は、「甘利氏は先週の記者会見で、受けとった現金をスーツにしまったとの証言を強く否定した。 だが、問題の本質はそこにあるわけではない」
「政治家にカネを渡して頼んでもらえば、役所が大小さまざまに手心を加えてくれるーー。 そんな『口利き文化』が、今もまかり通っているのかという不信感を国民に抱かせたことだ」と指摘しています。
そして、安倍首相の任命責任については、「安倍首相の責任は重い。 国会で『任命責任は私にある。 閣僚が交代する事態を招いたことは大変申し訳なく感じている』と繰り返している」
「ただ、陳謝の後は、『甘利氏が説明責任を果たしてくれる』というだけなら、任命責任を果たしたことにはならない」
「首相は自らに任命責任があるというなら、参考人招致を受け入れるよう指示すべきだし、URなど関係機関にはさらなる情報公開を促すべきだ」
「『政治とカネ』の問題の根っこには、賄賂性をぬぐえない企業・団体献金の性格がある。 疑惑の根を断つ政治の責任を、今こそ果たすべき時である」
こうした、メディアの主張は重要ではないでしょうか。
甘利氏をめぐる新たな「口利き疑惑」を含めて徹底した解明がますます必要にいなっています。
そして、この問題でも、野党の連携、共同が大切になっているのではないでしょうか。
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