宮応かつゆきの日本改革ブログ

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「”星の卵”を探せ !」- 宇宙の変化から人類は何を学ぶべきか

2020年08月16日 | 科学

 「しんぶん赤旗」16日付に、「科学リポート」「孵化直前 ”星の卵” を探せ!」という記事が掲載されました。地球人類は、いま、新型コロナウイルスとのたたかいの真っ最中です。「科学レポート」を読み、広大過ぎる宇宙の活動の一端を知りました。「星の卵」の「レポート」は、「宇宙の活動」から「地球の人間活動」を考える一つのきっかけになるように感じました。一部を紹介させていただきます。(中村秀生記者)

「分子雲コアの中心部では、濃いガスのかたまりが自分の重力でさらに収縮していくことで、原始雲(星の赤ちゃん)が生まれると考えられています。『ただ従来の観測手法では、もうすぐ星が生まれそうな卵を特定するのは困難でした』と説明するのは国立天文台・野辺山宇宙電波観測所(長野県)の立松健一所長です」

「星の誕生前の絶対温度10度(マイナス263度)程度の極低温の環境では、電波望遠鏡がターゲットにしているおもな分子は塵に吸着して、観測される量が減ってしまうというのです。『そこに現れた救世主が、塵に吸着しにくいことで知られている重水素を含む分子です』と立松さん。多くの天文学者が注目しているといいます」

「重水素は、陽子(水素の原子核)1個と中性子1個からなる水素の同位体です。極低温の環境では、水素が重水素に置き換わる反応が進みやすいため、重水素を含む分子がどんどん増えます。そしてひとたび星が誕生し温度が上昇すると、その逆の反応や重水素を含む分子を壊す反応が進みます。つまり、水素に対する重水素の割合が高いほど、星の誕生の瞬間に近いという指標になるーというわけです。星の誕生後は赤外線観測で見分けられます」

「立松さんたちの国際観測チームは、さかんに星が生まれている領域の一つ『オリオン座分子雲』にある約110個の分子雲コアを野辺山45㍍電波望遠鏡で観測し、一つひとつ重水素を測定。近い将来に(10万年単位で)星が生まれそうな8天体を選定しました」

「さらに、野辺山の観測によって星が誕生する直前と直後だと判明した2天体を、南米チリにある巨大電波望遠鏡アルマのアンテナ群『モリタ(森田)アレイ』で詳しく観測しました。その結果ー。星の誕生直前の天体では、周囲のガスが分子雲コアに流れ込む様子が確認されました。分子雲コアの中で星が形成されるきっかけとしては、乱流や磁力線などの不安定性によるものとする仮説がありますが、今回の観測は外部からもたらされた物質による『体重増加』説を裏づけています」

~ 中略 ~

「まるで、卵の外から有精卵を見分けて中でヒナが育つ状況まで把握するような観測手法です。『重水素に注目する研究者はいても、オリオンのような星形成領域で重水素の星を徹底的に調べたのは世界で初めて』と立松さんは胸を張ります」

「現在、重水素の探索能力に優れている望遠鏡は、野辺山を含めて世界に3台。立松さんは、興味深い天体を野辺山で探しアルマで詳しく観測する連携観測の意義を強調します。『野辺山は古い望遠鏡ですが、第一線の研究に使えることを示せました。光明が見えてワクワクしています』」


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