日本共産党の志位和夫委員長が23日夜放送のBS日テレ番組『深層NEWS』に出演し、菅新内閣にどう対峙していくかや、野党共闘などについて語りました。司会は右松健太キャスターと久野静香アナウンサー、コメンテーターは飯塚恵子・読売新聞編集委員、ゲストは中北浩爾一橋大学院教授です。この番組での志位氏の発言は、「しんぶん赤旗」25日付に2頁に渡って詳報されてました。私は、志位氏の発言の後半の一部を紹介させていただきたいと思います。
【解散・総選挙ーー政権合意、本気の共闘でひっくり返せる】
ー 右松氏は、世論調査で、野党の支持率がのび悩んでいることに触れて、『現時点でたたかう状況になっているのか』と質問し、志位氏は次のように述べましたー
「志位 これはやはり、野党の側が本気になって政権をとる、政権を担うという決意が見えなかったら、私は野党に対する期待が広がっていかないと思います。自公政権を倒すと言うだけじゃなくて、野党としてまず『政権を担いますよ』と政権の合意をしっかりやる、これが一つ」
「それから、その政権が実行する公約です。本当に国民の暮らしを守り、民主主義を回復することや、平和の問題も含めて、地に足をつけた魅力ある政権公約をしっかりみんなで練り上げること、これが二つ目。そして選挙協力」
「この3点セットが必要なんです。選挙協力だけやっても、私は国民の中で期待を広げることはできないと思うんです。そこをきちっとやっていきたいとうのが目下、努力中です」
ーこの中で、野党の中での選挙区調整が話題になりました。久野氏は、衆院の過半数は233議席が必要だと指摘。立憲民主党が現職107人で、200人の候補者擁立を目指すなど各党の擁立状況を紹介したうえで、日本共産党は現職議員12人、小選挙区で108人を擁立する予定(23日時点)だとして、「野党で過半数を狙えるか」と質問しましたー
「志位 やはり狙わなきゃだめです。小選挙区での野党統一、一本化は非常に大きなカギになってくると思いますが、私と枝野代表との党首会談で合意したのは、与野党が競り合っている選挙区を中心に一本化しようということなんです。全部で一本化するという合意ではない。そう言いますのも、やはり与党議員が圧倒的に強いところもあるわけです。そういうところは、比例票を掘り起こすという問題もありますから、野党はそれぞれ(候補者を)立てていこうと。そういう協議をやっていかなくてはいけない」
「競り合っているところを一本化して、本気で共闘すれば、ざっと計算しますと100くらいの小選挙区でひっくり返せる。そうすると(首相指名選挙で)枝野さんに入れた票は衆院で134票でしょ。過半数に届くんですよ。競り合っているところを中心に統一候補をつくって、たたかう。それをやれば勝機がでてくると思います」
「ただ選挙協力だけではだめです。政権を担う覚悟がないとだめです。総選挙は政権を選ぶ選挙にもなる。その時に一体どうするのかという覚悟が示されないと、自民党の側は『選挙協力だけやって政権はどうするのか』と絶対に矛盾をついてきます。やかり”一緒に政権をとろう”という覚悟が決まってこそ、選挙協力も生きてくるという関係だと思います」
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