首を伸ばして待っていた孫達もアッと言う間に帰っていった。次に会えるのは、お正月・・・か。伊豆ボケ老人には長い時間に思えるのだが、老人時計の適齢に入るとたちまち・・・日ごろの針の回りは早く、待つ身の針は遅い。
今朝の畑の倒木の跡片付けのハードな仕事でも汗もかかない。・・・との会話の中、富士山に初冠雪のニュースが耳元に。暑さ寒さも彼岸まで。・・・との言葉通り、蝉の声は全く聞こえず、代わって、鈴虫の声が・・・あっと言う間に、時は・・・つるべ落としの秋・・・か。震災や災害に遭われた人の秋を迎える心境はいかばかり・・・か、時を積み重ねて洗い落とすしか術は・・・
台風一過の後片付けも、伊豆ボケ老人は一人で一タス一タス一・・・二人仕事ならだいぶ楽だが、ロープを掛けるのも枝を切るのも切枝を運ぶのも一人仕事だ。怠れば老化はアッと言う間に・・・
大学時代の剣友が突然・・・何となく伊豆方面に足が・・・と、久しぶりといっても、十年の歳月はすでに・・・元気でなによりだ。都内のM市の剣道連盟の副会長に祭り上げられ、子供たちに指導をと目を細めていた。先ほど、秋山好古の退官後、故郷の中学の校長として郷学へのページに触れたばかりなので・・・何となく・・・か、でも何となくは、何となくでもなさそうな気がする・・・孔子の晩年もそうだった。