家具の学校

『家具の学校』から始まったモノづくり
現在は、ダニエル元町本店にてワークショップ体験をご案内

初級の感想文

2008年02月06日 | Weblog
今回は、初級の生徒Tさんの感想文を掲載します。
 私達四期生は来週から最後の実習になるダニエル(椅子)の貼り
に入る。今週は手順の説明と実演があった。
昨年4月の入学以来、道具の使い方を始め、道具箱作りと塗装、ゴ
ミ袋掛け作り、貼りの練習、椅子の組み立てと塗装など木工、塗装
と張りの様々な基礎を経験することができ、おもしろかった。

 道具箱作りは、毎週、初めに天野先生の実演を見て、見たとおり
を自分達でやってみる。見ていると簡単に出来そうだが思い通りに
出来ない。道具をうまく使いこなせないからだ。鋸を真直ぐに引け
ない、鉋で平らに削れない。何ともどかしかったことか。毎回、先
生の実演を拝見して、「うーん」と感嘆することしきりだった。そ
の技術は勿論のこと、手際よく正確に作業を行うために工夫を加え
られた道具、治具に感心させられた。
足置きの貼りでは、吉田先生に作品の出来を見ていただくと、「こ
れくらい出来ればいい。でも、こうするともっといい」と、コー
ナー部で重なっている下布を切り落とし、「すっきりしたろ」と直
された。一箇所きれいになると、残りの箇所が目立つので、直さざ
るを得ない。先生は、よりよい物を目指して欲しいと、厳しく指導
してくださる。これくらいでいいかと妥協していた自分が恥ずかし
かった。
木工、貼りは勿論、他のご担当の先生方も「昨年云々だったので、
今年はこうする」と、生徒のことを考えて常によりよい授業を心が
けてくださっていた。ダニエルの皆さんの、少しでも良くしたいと
の思いに直に接し、感激した。

 この1年間の実習で、一つ一つの作業を丁寧に、手を抜かずに行
うことの大切さを学んだ。実際に、ボンドの拭き取りがきちんとで
きていなかったため、後工程の塗装になって色がうまくつかず、余
計に手間がかかってしまう、といったことが度々あった。
自分は作業が遅く、速く仕上げなければと焦って失敗も多かったが、
先生の指導や仲間の応援で、なんとか作品を仕上げてこれた。
毎週充実した時間を過ごすことができ、ほんとうに 楽しい1年で
した。皆さん、ありがとうございました。
残りあと5回、マイ・チェアーを完成させるめに頑張ります。

       
コメント
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