SaltyDog

               by kaji

笑かすな! 小僧!

2009-10-20 | にんまり(笑)
ホントやばかった。 エレベーターの扉が開くのがあと3秒も遅
ければ、かなりやばい状態に陥っていたのではないだろうか。

あるスーパーのエレベーター前で、その到着を待っていた。
ほどなく扉が開き中へ。 閉めるボタンを押そうとしたとき、
数メートル向こうから、5歳くらいの男の子と、そのお母さんが
駆け寄ってきたので、開くボタンを押し招き入れた。

扉が閉まり、密室の中には、親子連れと私だけであった。
上昇しはじめたそのとき、「あのね、お母さん、あのね、え~とね、
・・・・お母さん、鼻の穴 大きいねぇ~」

なんちゅ~こと言うねん。 ここでお母さんの顔を見たら終わる。
必死でこらえる私。 それでもこみあげてくるものをなんとか
押し殺す。 微妙に肩がふるえているようにも思う。 壁面に
貼り付けてある掲示物を意味もなく読んでみたりして、なんとか
意識を他の方向へ振り向けようとする。

お母さんの捨て台詞「う~ん、大人だからねぇ~」と。 また
お母さんの顔を見そうになる。 ここで見てしまったら全ては
終わりだ。 5×3=15 とかわけのわからない計算をして
頭の中の意識を他の方向になんとかもっていく。

遅いんだ、このエレベーター。 早く目的の階に着きやがれ。
じっと目を閉じる。見たら終わり。じっと目を閉じる。
エスカレーターの扉が開くと同時に、子供が駆け出す。お母さんも
後を追う。 私は救われた。 極力人目を避けるようにして、
カッカッカ~と笑う。

お母さんの鼻の穴、ちょっと見たかった。