タクシーの運転手さんに聞いた通り階段を上っていくと、広大な
砂丘が目に飛び込んできた。 人も数人しかいなくて、やはりこの
時間に来て正解であったと思う。
歩きにくかったが、一歩一歩踏みしめるようにして目の前の丘の
上を目指す。 20代前半と思われる若者は、広場で首輪をはず
された犬のように、おおはしゃぎで走り回る。 そのバカさ加減
に、ややうらやましさを感じたりもする。
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丘の上に上がると、海が見渡せた。 朝日が無理なら、この水平線
に夕日が沈むところを見てみたいという気持ちを抱いた。
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砂丘の砂は海岸の砂よりもさらに粒子が細かかったのが印象的で
あった。 ずいぶんと歩いた。ようやくバスが動き出しそうな時間
になったので、バス停へと向かう。 定刻を若干遅れてバスは到着
したが、意外にも大勢乗っていたことに驚く。 バスに10分ほど
乗ると、次なる目的地、「鳥取城」である。
つづく
砂丘が目に飛び込んできた。 人も数人しかいなくて、やはりこの
時間に来て正解であったと思う。
歩きにくかったが、一歩一歩踏みしめるようにして目の前の丘の
上を目指す。 20代前半と思われる若者は、広場で首輪をはず
された犬のように、おおはしゃぎで走り回る。 そのバカさ加減
に、ややうらやましさを感じたりもする。
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丘の上に上がると、海が見渡せた。 朝日が無理なら、この水平線
に夕日が沈むところを見てみたいという気持ちを抱いた。
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砂丘の砂は海岸の砂よりもさらに粒子が細かかったのが印象的で
あった。 ずいぶんと歩いた。ようやくバスが動き出しそうな時間
になったので、バス停へと向かう。 定刻を若干遅れてバスは到着
したが、意外にも大勢乗っていたことに驚く。 バスに10分ほど
乗ると、次なる目的地、「鳥取城」である。
つづく