SaltyDog

               by kaji

キモイ満員電車

2006-11-15 | 普通の話題
ほんの短時間の出来事ではあった。駅にすると1駅区間。がしかし、短くて長い時間であり、距離であった。

いつものように、いつもの場所で次にくる電車を待っていた。最前列に並んでいた。 電車が到着し、背後から押されるままに乗り込む。 押しくらまんじゅうは毎度のことで慣れてはいるものの、今日は後ろからの圧力が普段より強かったように感じた。 ドドドーーーッと芋洗い状態で流れ込み、ピタッと止まるともうそこからは何があっても身動きできない。

正面に同年配の男性。背丈も彼の方が少し低い程度。概ね彼と抱き合う格好になる。顔はかろうじてお互い左右に振ったが、身体は密着。 ナニとナニが触れ合う感触が伝わってくる。

なんとかこの状態を回避できないものか。しかし身動き一つできない車内。動けば動くほどドツボに陥りそう。 次の瞬間、電車が片側に大きく揺れた。密着度はピークを迎える。丁度強く抱きしめた状態。 ふと考えてみた。周囲の人々が一瞬にして居なくなり、彼と私だけがこの状態で取り残されたらどうだろう。 ゲゲッ、なんでそんな状態を思い浮かべるのだ? これで相手が女性だったらどうだ? それはうれしい。いや、まて、女性でなくて良かったと思う。痴漢!!とか言われたらかなわない。

もう二度と会うこともないだろう。たとえ会ったとしてもわからないだろう。いやむしろ、二度と会いたくない。 ゲボゲボな朝。

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