◆自由な投句箱/花冠発行所◆

主宰:高橋正子・管理:高橋句美子・西村友宏

6月6日(木)

2013-06-06 08:06:33 | Weblog
●小口泰與
石楠花や日矢の降りくる山の寺★★★
夏富士や山道人の切れ目無く★★★
黒雲の忍びより来し雷雨かな★★★

●多田有花
緑濃くなればつるりと冷奴★★★
山歩く片手にありぬ汗拭い★★★
頂はそこだけ日差し夏帽子★★★

●桑本栄太郎
立葵明日を生きるしるべとも★★★
まつとうに生きて働き梅雨の闇★★★
おうおうと部活の声や青嵐★★★

●黒谷光子
青芝を踏みて湖畔の句碑めぐる★★★★
湖畔の青芝がすっきりとして涼しげである。そんな所に立つ句碑の句をあれこれ読んで頷くのも、いいものだ。(高橋正子)、

葉桜を洩る陽きらめく湖の風★★★
空の色湖の色あり紫陽花苑★★★

●河野啓一
天と地を結ぶ棚田の早苗かな★★★★
早苗を植えた棚田が地から天まで続く。天と地が薄緑の早苗で結ばれた。この発想が大きい。(高橋正子)

庭の隅むらさき露草涼しげに★★★
夏落葉の見分け方聞く苑の道★★★
コメント (2)
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