「もう、日本史になっちゃったんだなあ」と
感慨深くみてしまいました。
日本史サスペンス劇場 「東大落城」。
佐々淳行のこの原作は読んだことなかったんですが
鉄球で安田講堂をぶち壊す計画が却下され
後のあさま山荘事件でやっと使用できたエピソードは聞いたことがありました。
そして安田講堂への放水の映像は
当時小学生だった私にも衝撃的で、鮮烈に脳裏に残っています。
団塊の世代よりひとまわり下だった私は
学生運動のこともイマイチ理解していません。
東大紛争とは何だったのか。
高校生の息子と一緒にじっくりと拝見させていただきました。
編集、上手でしたね。
実際のフィルムとドラマの映像とを
非常にうまくつなげてありました。
製作者たちの意気込みが伝わってきましたね。
今映っているのがドキュメンタリーなのかフィクションなのか?
それがわからなくなるくらい、緻密でテンポも速く、飽きないドラマになっていました。
内容ですが
「学生はこんなに矛盾したことをしていたのか?」
が印象として残りました。
警察は、できるだけけが人を出さないようにと動いていたのに対し
学生の方は、機動隊員たちを殺す覚悟で立ち向かっていたようです。
頭上から灯油をぶちまけ、火炎瓶を投げつける。
屋上から瓦礫を投下する。
いくら重装備の機動隊とは言え
こんなことやられたら死んじゃうでしょう。
学生運動本来の目的は
弾圧反対・世界平和だったのでは。
東大紛争の発端は、医学部の制度問題からだったようですが
それでも暴力で解決できることではないはずです。
機動隊がジュラルミンで押さえつけてくるから
暴力で応戦するということでしょうか。
「けが人が出たから休戦」
これ、事実なんですか?
びっくりしました。
そりゃ、けがしたなら手当はしなきゃいけないし
あんな状況(催涙弾の水平撃ちとか)でのけがなら
重傷でしょうから
一刻も早く病院へ、と言うのはわかります。
でも「休戦」と言って救急隊員を入れるってね…。
鬼ごっこしてる最中の「タイム」じゃないんですから。
「休戦」とか言ってないで
降参するのはだめだったんですか。
重傷者を出してまで闘い続ける意義はあったんでしょうか。
逆に警察側に重傷者が出て
「ちょっと待って!救急車に乗せるから」
なんて言ったら
学生は休戦したのでしょうか。
もちろん、この話は
警察側の人間が書いたものなので
100%正しいと断定することはできません。
学生側からの手記が出れば
また違った真実が見えてくるでしょう。
学生たちをここまで闘争にかりたてたものはなんだったのか。
「官僚たちのエゴがこんな世の中にしてしまった!私は断固学生たちを支持する!」
と叫んでいた老人。
これも実際の話だとしたら
世間は学生たちに同調していたとも思えます。
このころ
日本の大学進学率は10%
中卒や高卒の人が人口のほとんどを占めていたわけで
大学生は国民にとって「特別な人たち」だったのでしょう。
まして東大生ともなれば。
当時の大人たちは、本当のところ
「闘う学生さん」を
どんな思いで見ていたのでしょうね。
息子が
「もしこの時代に大学生だったら、学生運動やってたと思う?」
と尋ねてきました。
私は答えました。
「さあねぇ。そこんとこは『空気読め』って感じでまわりに流されてたんじゃないかな」
日和見主義ですね。
当時なら一番糾弾される側だったでしょう。
感慨深くみてしまいました。
日本史サスペンス劇場 「東大落城」。
佐々淳行のこの原作は読んだことなかったんですが
鉄球で安田講堂をぶち壊す計画が却下され
後のあさま山荘事件でやっと使用できたエピソードは聞いたことがありました。
そして安田講堂への放水の映像は
当時小学生だった私にも衝撃的で、鮮烈に脳裏に残っています。
団塊の世代よりひとまわり下だった私は
学生運動のこともイマイチ理解していません。
東大紛争とは何だったのか。
高校生の息子と一緒にじっくりと拝見させていただきました。
編集、上手でしたね。
実際のフィルムとドラマの映像とを
非常にうまくつなげてありました。
製作者たちの意気込みが伝わってきましたね。
今映っているのがドキュメンタリーなのかフィクションなのか?
それがわからなくなるくらい、緻密でテンポも速く、飽きないドラマになっていました。
内容ですが
「学生はこんなに矛盾したことをしていたのか?」
が印象として残りました。
警察は、できるだけけが人を出さないようにと動いていたのに対し
学生の方は、機動隊員たちを殺す覚悟で立ち向かっていたようです。
頭上から灯油をぶちまけ、火炎瓶を投げつける。
屋上から瓦礫を投下する。
いくら重装備の機動隊とは言え
こんなことやられたら死んじゃうでしょう。
学生運動本来の目的は
弾圧反対・世界平和だったのでは。
東大紛争の発端は、医学部の制度問題からだったようですが
それでも暴力で解決できることではないはずです。
機動隊がジュラルミンで押さえつけてくるから
暴力で応戦するということでしょうか。
「けが人が出たから休戦」
これ、事実なんですか?
びっくりしました。
そりゃ、けがしたなら手当はしなきゃいけないし
あんな状況(催涙弾の水平撃ちとか)でのけがなら
重傷でしょうから
一刻も早く病院へ、と言うのはわかります。
でも「休戦」と言って救急隊員を入れるってね…。
鬼ごっこしてる最中の「タイム」じゃないんですから。
「休戦」とか言ってないで
降参するのはだめだったんですか。
重傷者を出してまで闘い続ける意義はあったんでしょうか。
逆に警察側に重傷者が出て
「ちょっと待って!救急車に乗せるから」
なんて言ったら
学生は休戦したのでしょうか。
もちろん、この話は
警察側の人間が書いたものなので
100%正しいと断定することはできません。
学生側からの手記が出れば
また違った真実が見えてくるでしょう。
学生たちをここまで闘争にかりたてたものはなんだったのか。
「官僚たちのエゴがこんな世の中にしてしまった!私は断固学生たちを支持する!」
と叫んでいた老人。
これも実際の話だとしたら
世間は学生たちに同調していたとも思えます。
このころ
日本の大学進学率は10%
中卒や高卒の人が人口のほとんどを占めていたわけで
大学生は国民にとって「特別な人たち」だったのでしょう。
まして東大生ともなれば。
当時の大人たちは、本当のところ
「闘う学生さん」を
どんな思いで見ていたのでしょうね。
息子が
「もしこの時代に大学生だったら、学生運動やってたと思う?」
と尋ねてきました。
私は答えました。
「さあねぇ。そこんとこは『空気読め』って感じでまわりに流されてたんじゃないかな」
日和見主義ですね。
当時なら一番糾弾される側だったでしょう。
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