標記新刊(2019年2月刊、A5判、全287頁、本体7,500円+税、清文堂出版)の紹介記事を掲載する地方史研究協議会『地方史研究』第399号(第69巻第3号)が、完成して発行されました。
書名にある知行制とは、日本中近世の武家社会において家臣に一定程度の土地支配権を与えるしくみのことであり、近世には、大名が家臣に対し領地と農民を直接支配させる地方(じかた)知行制として成りました。あえて藩政文書の現存量が少ない伊勢・伊賀国の津藩(藤堂藩、最大32万石)を取りあげ、そうした制度に対する実態を解明しようとした標記新刊の意義を、簡潔に説明しております。