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ありがとうトニ・エルドマン
(独 2016年)
親父はドイツにいて、娘はルーマニアのブカレストで、石油コンサル会社に勤める中間管理職のかなりのキャリアウーマン。
たまに里帰りしても、娘はスマホで仕事ばかりしている。父は1ヶ月の休暇を取り、ブカレストに娘の様子を見にいくが、父娘は噛み合わず、ほどなく帰国。
元来、いたずら好きの父は、変装し名前も変え、外交官トニ・エルドマンとして、再び娘のもとへ。娘の仕事先に現れたりする。
チャラけたオヤジだが、娘の前では
「おまえは人間なのか」「何のために生きるのか」など、哲学的な投げかけしかしない。
例外もあろうが、男親の娘に対する思いはストーカー気質。それを表に出すかどうかの違いだけだ。
さて自分は?相当なボルテージで、トニ・エルドマン寄りである。