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カタイ仕事をしているが、一年を通して、仕事着シャツにアイロンをかけることはなく、白シャツを着るのもまれだ。
でも、今夜はアイロンをかける。
父は服装に厳格だ。
母は、高崎市の高校を卒業し、目黒の洋裁学校に3年間通った、毎日高崎から。
修了後、東京の今で言うアパレル企業に入り、子ども服のデザイナーになった。
若い者の服装には寛大だった。1970年代前半の高校生の一部では、制服ズボンの裾を狭くするのが流行った。母は、僕の先輩・同輩・後輩の裾を随分詰めてくれました。
明日は葬儀初日。母が「いいね!」と評したシャツでも着たいところだが、喪主代理だから、白シャツにアイロンをかける。