
今週末公開のこの映画を楽しみにしている。どうしてか?それは妻夫木聡を安心して見られそうだから。
僕は妻夫木がけっこう好きなのだ。だが多分、監督の勘違いなのだろうが、作品によっては、オダギリジョー路線を走らされることがあり、それはそれは見るに耐えない。
あくまで気弱で、純で、人柄よろしの役をやらせたらピカイチなのに。であるから、山田洋二監督作品で、おかしな家族メンバーの中で、ひとり気を揉む末息子、なんかは出色である。
妻夫木が小1の時、オダジョーは小6である。そもそも、半世代違えば、自ずと育ってきた社会環境が異なるのだ。
オダジョーは、あくまで暗くクールで、
たとえおフザケをした後にも、悲しい余韻を漂わせる男。
それが2人それぞれの既定路線である。