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無骨で、
ケタはずれに一本気な男を演じるなら、阿部寛が適役である。それに寺島しのぶが共演となれば、ストーリーは何であれ、映画館に行かねばなるまいね。
人間の可笑しみは、どこから産まれるのか。それは、生まれもったキャラクターを、無理して崩そうとする時ではないかな。そこのところ、上手く演じることにおいて、阿部ちゃんは絶妙である。
そして今回もまた、寺島しのぶの体当たりゆえ、R15指定の作品になっている。長岡藩のバカ殿は、単なるバカ殿ではなかった、という点でいい結末だった。
脇にまわった大竹しのぶは言うに及ばず、前田敦子の達者ぶり、風間杜夫の軽妙さが印象にのこる佳作。