『地球最後の野良猫』 ジョン・ブレイク (創元SF文庫)

タイトルだけでお腹いっぱい。まさに出落ちレベルの小説。
猫インフルで野良猫、売ってる猫は寡占状態で超高級品という世界。そこで野良猫に出会ってしまった少女と少年の運命は如何に!
ハラハラドキドキあり、ボーイ・ミーツ・ガールあり、アクションあり、泣かせあり。
一番の魅力はフィリーの存在なんだろうが、アプロだのなんだのと異常なネコに慣れすぎたSF廃人には、フィリーがあまりにもただの猫過ぎて物足りない。いや、やっぱりそれが魅力だ。猫は猫としてこそ、すばらしいものだ。
そしてハッピーエンドというわけではないが、ちょっとニヤリとさせられるラストシーンが、心地よい読後感を与えてくれる。
猫インフルは陰謀論とか、猫天国のアイルランドとか、回収されないままの伏線がいろいろあるが、子供向けYA小説と思えばそう瑕疵とも思えない。
ただ、創元SF文庫で出版されたのが謎なだけだ。
まぁ、SF廃人は猫廃人であることが多いから、それが狙いか。

タイトルだけでお腹いっぱい。まさに出落ちレベルの小説。
猫インフルで野良猫、売ってる猫は寡占状態で超高級品という世界。そこで野良猫に出会ってしまった少女と少年の運命は如何に!
ハラハラドキドキあり、ボーイ・ミーツ・ガールあり、アクションあり、泣かせあり。
一番の魅力はフィリーの存在なんだろうが、アプロだのなんだのと異常なネコに慣れすぎたSF廃人には、フィリーがあまりにもただの猫過ぎて物足りない。いや、やっぱりそれが魅力だ。猫は猫としてこそ、すばらしいものだ。
そしてハッピーエンドというわけではないが、ちょっとニヤリとさせられるラストシーンが、心地よい読後感を与えてくれる。
猫インフルは陰謀論とか、猫天国のアイルランドとか、回収されないままの伏線がいろいろあるが、子供向けYA小説と思えばそう瑕疵とも思えない。
ただ、創元SF文庫で出版されたのが謎なだけだ。
まぁ、SF廃人は猫廃人であることが多いから、それが狙いか。