『REDLINE』 牧野修 (ハヤカワ文庫 JA)

アメコミ風のキャラデザインに、主人公の声がキムタクという、誰が見るんだそんなのというアニメ『REDLINE』のノベライズ。とはいえ、著者はあの牧野修なので、いったいどこまでがアニメに忠実なものやら。
要はチキチキマシーン猛レース。無重力推進機構が実現した未来で、車輪で走るということにこだわる酔狂な奴らが最速を目指してかっ飛ぶ。しかも、ルールは車輪で走ることのみ。燃料もエンジンも武装ですらなんでもあり。
しかも、今回のレースの舞台は、こんなアホなレースに反対するロボット帝国の国内で、ロボワールドは威信にかけてもレースを妨害するために軍事攻撃をかけてきた。
敵が地雷に戦闘機に戦闘バイクに果ては“究極兵器”を投入する中、なんでもありのカオスなグレートレースは、愛と友情のクライマックスへとひた走る。
いやぁ、もうさすが牧野修。かわいげの全くないキャラデザに負けないくらいにキャラクターたちを動かし、さらにカオスな世界へと読者を引き込む。SF的な考察だの考証だのはすべてほっぽり出し、最後は生身で抱き合って飛べ!
そういえば、牧野修のデビュー作『王の眠る丘』もレース小説だったよ……。

アメコミ風のキャラデザインに、主人公の声がキムタクという、誰が見るんだそんなのというアニメ『REDLINE』のノベライズ。とはいえ、著者はあの牧野修なので、いったいどこまでがアニメに忠実なものやら。
要はチキチキマシーン猛レース。無重力推進機構が実現した未来で、車輪で走るということにこだわる酔狂な奴らが最速を目指してかっ飛ぶ。しかも、ルールは車輪で走ることのみ。燃料もエンジンも武装ですらなんでもあり。
しかも、今回のレースの舞台は、こんなアホなレースに反対するロボット帝国の国内で、ロボワールドは威信にかけてもレースを妨害するために軍事攻撃をかけてきた。
敵が地雷に戦闘機に戦闘バイクに果ては“究極兵器”を投入する中、なんでもありのカオスなグレートレースは、愛と友情のクライマックスへとひた走る。
いやぁ、もうさすが牧野修。かわいげの全くないキャラデザに負けないくらいにキャラクターたちを動かし、さらにカオスな世界へと読者を引き込む。SF的な考察だの考証だのはすべてほっぽり出し、最後は生身で抱き合って飛べ!
そういえば、牧野修のデビュー作『王の眠る丘』もレース小説だったよ……。