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[SF] グイン・サーガ・ワールド 3

2011-11-21 23:05:12 | SF
『グイン・サーガ・ワールド 3』 天狼プロダクション監修 (ハヤカワ文庫 JA)





〈グイン・サーガ〉続編プロジェクトの第3回。

連載は3本揃って起承転結の“転”に差し掛かり、刊行予定通りの4話完結へ向けて大きく動き出した。

1冊4話、1話100枚という〈グイン・サーガ〉本篇に忠実なペースを守っているところは続篇プロジェクトとして好感が持てる。栗本薫が作り出した世界の雰囲気を壊さずに新しい物語を紡ぐことに、3人とも成功しているのは素晴らしいと思う。2月予定の4が待ち遠しい。



「スペードの女王」 栗本薫
伊集院大介シリーズの未完原稿。約200枚とあり、第1章掲載で「続く」の記載があるので、第2章まで載るのでしょう。オカルトvs科学の年末特番とか、モデルがありすぎてたまりません。これは藤本義一か、とか、でかい占い師はマツコ・デラックスみたいだけど、時期的に別人かな、なんていう楽しみ方をしてしまった。

「手間のかかる姫君」 栗本薫
背景を読むと興味深くは有るけれど、遺稿としてはあまりにも短すぎて。

「星降る草原」 久美沙織
冒頭のおぞましい話を読んだときは一体何が始まるのかと思ったが、これはリー・ファの母親だったのか。遂にハシクルが再登場したけど、第1話の印象とはちょっとイメージが違うな。そして、スカール12歳とリー・ファ5歳がかわいすぎて困る。しかし、この話、どこに向かっているのかさっぱりわからん。最後はスカール兄弟がムラートを退治しに行くのか?

「リアード武侠傳奇・伝」 牧野修
レイダースみたいな地下魔宮の冒険の末に〈滅びの赤〉の正体が暴かれる。そして、物売りが真の姿を見せ、リアードの覆面も……! こっちも着地点のわからぬ放りっ放しのラスト。この先、いったいどうなる?

「宿命の宝冠」 宵野ゆめ
アウロラはオクタヴィアとかぶるな。おや、待てよ。まさか、父親は!ってのはさすがに考え過ぎか。それにしても、アンダヌス・ザ・ブッチャーと双璧だったはずのヨオ・イロナに“肉の削げ落ちた”なんて形容詞が付くとは、おいたわしや……。




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