神なる冬

カミナルフユはマヤの遺跡
コンサドーレサポーターなSFファンのブログ(謎)

10月17日(日)のつぶやきその2

2010-10-18 03:04:44 | つぶやき
20:37 from Tween
逆に、J2のままではいずれ古田も三上も外に出て行くだろう。そういう意味では、エレベーターチームでもJ1に上がったほうが絶対に良い。
20:38 from Tween
ただ、今のままでは上がれたくても上がれないので、ただの愚痴にしかならん。
23:41 from goo
[メキシコ] ククルカンをつかまえに(6) パレンケ #goo_kats-takami http://blog.goo.ne.jp/kats-takami/e/c31e8c6d65636ad19acd1dd02343d0fb
23:49 from Tween
日韓戦のビデオがあったのを忘れて、見ずに寝る。いったいいつ見るのか。このまま見ずに終わるのか。
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10月17日(日)のつぶやき

2010-10-18 03:04:43 | つぶやき
09:55 from 読書メーター
【ここがウィネトカなら、きみはジュディ 時間SF傑作選 (SFマガジン創刊50周年記念アンソロジー)】タイムパトロールも原始人も恐竜も歴史改変もトンデモ時間理論... http://book.akahoshitakuya.com/cmt/8064929 #bookmeter
09:59 from 読書メーター
【ガンパレード・マーチ 逆襲の刻(とき)―津軽強襲 (電撃ゲーム文庫)】を読んでる本に追加 http://book.akahoshitakuya.com/b/4048683802 #bookmeter
10:06 from Tween
いつの間にか、ガンパレ10周年が過ぎ去っていてびっくり。10月だと思ってたよ。9月末からは私生活が怒涛の展開だったから、そんな余裕無かったし。そんんなわけで、放置してあった逆襲の刻を読み始めた。
10:08 from Tween
人類の敵は人類とか、一番怖いのは人間とか、そういうありがちなオチではなく、戦争の裏の政治の暗闇に挑むところが新機軸。
11:29 from Tween
引越しに備えて大量に靴を捨てる。まだ履けそうな靴も、想い出の靴も、最近履いてないものはすべて捨てる。アスワンの砂に埋もれた靴も、奥多摩の山道を駆けた靴も、ずぶ濡れのスタジアムを共にした靴もすべて捨てる。物を捨てても想い出は残る。
11:44 from Tween
TL辿っていった中に、室内サッカーの延長という話しがあったが、狭いエリアでパスを繰り返してボールを失うサッカーですね。わかります。自分は逆にそこからどうやって脱却するかということだと思うんだが。
11:45 from Tween
エスポラーダが天下を取ったら、考えを改める。
13:47 from Tween
暇じゃないのに暇つぶしゲームをやってしまうという悲劇。
17:22 from Tween
引越し見積もり来た。値引き合戦してくれなかった。残念。通常料金にて申し込み。最安値のところは確かに言い方が怪しいんだよな。見積もりなのに上限なしの可能性がある。考え過ぎ、揚げ足取り過ぎなのか。
17:33 from Tween
知らなかった。今度帰省したら見に行こう。http://bit.ly/bO5liL QT @J_kaliy: AIBOについてほぼ同時に別の方々から旭川の科学館にはあると教えていただきました。でも、稼働状態かは微妙みたいですね。
19:43 from Tween
荷造りなう。引越し日はまだまだ先だが、本棚を何とかしないと引っ越せない。本16箱、CD2箱。本はまだまだ終わらんよ。本だけで20箱以上、25箱以下という見積もりはばっちりだな。でも疲れたので今日は打ち止め。
19:49 from Tween
ダニルソンはともかく、DAIGOの活躍っぷりを見ると、SEIYAとかSHUN-Pでさえ、J1のチームに移籍したほうが成長ができるような気がしてきた。まずはJ1に上がれというのはあたっているのか。いや、今の札幌じゃ上がっても無理か。
19:54 from Tween (Re: @Consaneko
@Consaneko J2でもぼろ負けしてるチームでは成長できないんかいな。なら、今年の札幌はダメだな。
20:03 from Tween (Re: @Consaneko
@Consaneko 揚げ足取りなのはわかっているが、そのように断定されると突っつきたくなるw それじゃ北九州の選手は誰も成長できんよ。ボロ負けの中から成長できる選手だけが生き残れる。それでいいんじゃないの。
20:04 from Tween (Re: @Consaneko
@Consaneko あるいは、負け癖をつけないためのモチベーションコントロールに長けた監督を探す。簡単じゃないけどな。
20:11 from Tween (Re: @Consaneko
@Consaneko えーっ! あの当時にいた選手で、あの年に大きく成長した選手はいないと。それは見解の相違だな。選手の怪我と三浦戦術の限界にやられた方が大きいと思うけど。逆に、2007年に大きく成長した選手はいたのか.
20:12 from Tween (Re: @Consaneko
@Consaneko なんかすれ違いだが、極論に走らないければ、このままじゃJ1に上がってもダメだろうということは同意なので、それだけ。
20:20 from Tween (Re: @Consaneko
@Consaneko なおさら結果は関係ないじゃんw うまく結果が出れば成長は早いかもしれないけど、それだけじゃないってこった。
20:28 from Tween
動物の学習や、Machine Learningの分野では、学習には強化(良い結果、もしくは報酬)が必要なので、結果が出ない限り成長は無いというのは正しい。
20:29 from Tween
しかし、人間は機械でも動物でもなく、前頭葉と言う神に貰った武器がある。
20:31 from Tween
たとえば、格闘ゲームで高レベルを戦い続ければ、CPに勝てなくても低レベルで楽に勝てるようになる。スピードに慣れ、防御されやすい攻撃を捨て、CPのパターンを読めるようになるからだ。まったく手も足もでなく、操作する暇すらないというレベルでも、何度もやっているうちに防御の仕方は憶える。
20:32 from Tween
なんでもいいからJ1に早く上がれというのは、この手の成長を期待していると思ってよい。
20:32 from Tween
ところが、困ったことにサッカーがCP相手ではなく、同じ前頭葉を持った人間が相手だ。なので、J1に早く上がったからといって確実にJ2よりも成長できるとは限らない。
20:34 from Tween
それでも、観客動員やスポンサー集めの面では確実にJ1に上がったほうがいい。
20:36 from Tween
金で外から選手を買ってきてもどうこうという人もいるだろうが、レンタルの石川にキャプテンと守備の要を任せ、高木を攻撃の要に使っている現状では、そに主張はちょっと弱い。
by kats_takami on Twitter

[メキシコ] ククルカンをつかまえに(6) パレンケ

2010-10-17 23:18:55 | メキシコ
9/18 昼 晴れ

早朝から飛行機でメキシコシティに別れを告げ、飛行機でユカタン半島の付け根にある街、ビジャエルモサへ。

左側1列、右側2列の小さい飛行機だったが、モルジブのホテルで働いていたと言う女性が一言。「こんなの、まだ大きいですよ」
いや、十分小さいって。

飛行機が下りていく先は蛇行した川がいたるところで三日月湖を作り、まるで洪水後のよう。凄い湿地帯なんだと思っていたら、本当に大洪水の直後だったでござるよ(笑)

飛行機を降りると快晴のまぶしい夏空。空港にはタバスコの広告ばっかりだと思いきや、ここはタバスコ州という名前なんだとか。他にもチワワ州とかあるし。




ここからチアパス州、カンペチェ州、ユカタン州と移動して、行き着く先はジェイムズ・ティプトリーJrの小説でもおなじみのキンタナ・ロー州だ。ユカタン半島を横断する900kmのバスの旅。

まずはグァテマラ国境、チアパス州にあるマヤの遺跡、パレンケへ向かう。

パレンケはピラミッドからヒスイのマスクをかぶった王の墓が見つかり、その石棺の蓋には宇宙飛行士(後に生命樹の下に寝そべる王と判明)のレリーフが描かれていたというミステリー系テレビでもおなじみの場所。超ワクワクで、今回の旅ではチチェンイツァよりも期待していた場所だ。

天候が午後から崩れるかもということで、昼食時間を遅らせて遺跡へ急ぐ。夕食も遅いので、軽食のカップケーキとバナナなどがバスの中で配られたけど、モーニングコールが5時だったおかげでみんな寝不足。ぐっすり就寝?

ひとりだけバナナ食いながら窓の外を眺めてました。手前が牧草地で奥が原生林の山って、なつかしの故郷、北海道に良く似た光景なんだよね。植生は日本南部とあんまり変わらないように見える。ジャングルとはいえ、東京の南多摩駅近辺の原生林と区別がつかんわ(笑)

しかし、パレンケへと続く道へ踏み入れると、景色は一変。おお、これぞジャングルという光景になってきた。このジャングルはグァテマラまで続いているという。さすが、自然に国境は無い。

そして、パレンケで出迎えてくれるのがマヤの末裔、黒い直毛の長髪に貫頭衣で出迎えてくれる彼らは、まさに縄文日本人のよう。今にも「卑弥呼さまー」と叫びそうだ。この人たちはスペインの侵略からジャングルへ逃げ続けた人々の末裔で、あんまり文明化されていないんだとか。なんだか、観光地用にわざとやってるような気もするけど。




そして、ついに寺の門のような入り口を抜け、赤い花の咲くジャングルの山道を30秒ほど登ると、テレビで見たことのある景色が見えてきた。「あー! 見たことある!」背中がゾクゾクした。

まずはガイドさんの説明があるが、心は完全に遺跡へ。ここはなんと、神殿の中に入れるのだ。残念ながら、一番有名な碑文のピラミッドじゃないけど。

まずは赤の女王の墓と言われる神殿の中へ。もともと、王の母親と言われていたが、最近では王の妻の墓だと言われている。神殿の入り口に差しかけられた日よけをくぐり、遂に神殿の中へ。角ばったマヤアーチの廊下。湿った匂い。そして内側が赤く塗られた石棺。あまりに興奮しすぎて、わけのわからない石壁の写真とか撮ってた(笑)

ちゃんと中に入ったんだよーということで、出るときの写真。




そして次は碑文の神殿を通り過ぎて、宮殿へ。

碑文の神殿突入はやっぱり無理かぁ。ちなみに、ヒスイの仮面をかぶったパカル王の墓は、ピラミッドの上部にある神殿の床から掘り進めて、地面を突きぬけ、地下1.5メートルほどで見つかったのだと言う。神殿が出来てから埋葬されたのではなく、埋葬された後に、その上にピラミッド状の神殿が建てられたのだ。これが、マヤのピラミッドがただの神殿ではなく、墓だという証拠になる。アステカやテオティワカンのピラミッドはただの生贄を捧げる神殿だったのかも知らんけど。




宮殿では、現地ガイドさんが水洗トイレの実演をしたり、石のベッドを見たり。歴代王のレリーフは風化して枠しか残っていないが、パレンケのような古い遺跡では、かえってチャックやククルカンのような神々よりも王権の方が強かったようだ。逆に人間の姿とは著しく異なる神々のレリーフは少ない。

Tの字型に空いた穴が風の通り道であると同時に神様の印なんだそうだ。こういう抽象的な神様が最初だったんだということがわかる。今回の旅は進むにつれて時代も下るので、これがチチェンイツァでどうなっているかというのを見るのも面白い。

晴れたおかげで緑も青々とする気持ちのいい中庭。じつは奴隷のおどろおどろしい壁画があるんだが、そんなことも忘れる長閑な感じ。よく解釈すれば、奴隷はめったにいなくて、レリーフで間に合わせていたんじゃないかな。




ちょっと学術的な話もすると、天井によく見られるマヤアーチは擬似アーチと呼ばれているんだけど、宮殿の遺跡を見るとそれが良くわかる。なんとアーチの片方の壁だけが斜めになって残っているのだ。言われるまで気付かなかったけど、本当のアーチなら両方の壁が支えになるので、片側だけ残ることはありえないはずなんだよね。マヤ族はアーチを知らなかった、もしくはちゃんとしたアーチが必要なほどの強度を期待していなかったということなんだろう。

ついでに、余計なことを言うと、宮殿の上に立つ塔の屋根は発見当時ついていなかったそうだ。これは復元時に勝手に付けられたもので、考古学的には検証されていないんだと。メキシコ人の遺跡復元は割りといい加減なんだというのが、今回の旅でよくわかった。




宮殿を出て、水路を渡り、さらにジャングルの奥へ。小道の傍には行商人たちがマヤ風のグッズを売っているが、完全に観光地と化したテオティワカンに比べると呼び込みもなんとなく長閑な感じ。

そして、十字架の神殿のある十字路へ。ここの十字路からはそれぞれの道の先に神殿が見える。中でもユニークなのが葉の十字架の神殿。芝生に覆われた小山の上に神殿の建物が見えるのだが、実はこの山がピラミッド。階段だけしか復元されておらず、その周囲は芝生に覆われ、背後はジャングルの中へ繋がっている。この半発掘状態が、なかなか美しい。




さらには太陽の神殿横の「Temple VIX」とシンプルに書かれた神殿では、このような美しいレリーフがしっかりと残っている。他の遺跡では、この手のレリーフは博物館へ移動しているか、そもそも遺跡内に入れないので、田舎のパレンケ万歳だ。




その後、入り口近くの髑髏の神殿にも登って、パレンケ遺跡巡りは終了。これでもすでに発見済みの遺跡郡だけでも、1/5くらいしか見られていない。まだまだ一日居ても飽きないような気がする。ジャングルの中の遺跡は本当にミステリアスで美しい。来るのに迷ってたけど、本当に来てよかたよ、ビバメヒコ!


暑さはあまり感じなかったが、ピラミッド状の神殿を登ったり降りたりで、周囲に心配されるほどのつゆだくあせだくに。こっちは汗臭くないかの方が心配でしたよ(笑)

登った先に何かすごいものがあるわけでもないのに、とにかく登る。そして降りる。美しい景色と、マヤの神殿に立っているんだという意識だけで夢中だったのだが、終わってみると、いったい何をやっていたんだか。ガイジンの観光客がよくやっているように、神殿に寝そべってみればよかったか。

遅い昼食に遺跡近くのレストランで肉の串焼きを食べ、ここから5時間のバスの旅でカンペチェへ。

カンペチェ? そんな遺跡あったっけ? と思ってまったく期待していなかったのだが、これがまた……。

ということで、待て次回。いつになるか知らんけど。



10月16日(土)のつぶやき

2010-10-17 03:09:10 | つぶやき
12:25 from Tween
うわ、今日試合か。完全に忘れてた。土曜出勤の約束しなくて良かったあるよ! #consadole
12:29 from Tween (Re: @cancerP
曳地もベンチにいれとけばw QT @cancerP: 野戦病院もついにここまで来た感じで、リザーブ6名です。私の記憶の範囲ではリザーブメンバーを欠いたのは今までなかったはず…。 #Consadole
13:50 from Tween
得点取られるまでは良かったんだけどね。集中力が続かなかったんかいな。あと、マイボールのときに周りが動かなさ過ぎ。いつものことだけど、これが変わらないと、この順位が妥当になっちゃう。 #consadole
14:07 from Tween
三上ーきたー
14:58 from Tween
うむ。引き分けか。今日は悪くない試合だったよ、J2下位チームとしては。毎回こんな試合が出来れば、上位にいけるんじゃない。……なんて言わなければ行けないのは淋しいのう。 #consadole
15:03 from Tween
うちの最大の課題は3年前ぐらいから、怪我人を出さないこと、なんじゃないかと思う。すべてはその後だよw #consadole
15:20 from Tween
マイボールになったときに周りが連動して動き出していれば、アバウトに縦に蹴ったボールもきれいなスルーパスに見えるもんですよ。後半はそれがあったから得点も取れたし、見ていてたのしいサッカーになったのだと思う。
15:24 from Tween
足元にボールを止める技術を磨くより、個々の判断力の早さを高めるより、チーム内の決め事で全体の動きの質を高める方が今のコンサドーレには伸びしろがあると思うんだが、どうだろう。というか、そういうことがまだまだ徹底されていないように見える。
by kats_takami on Twitter

10月11日(月)のつぶやき

2010-10-12 02:57:02 | つぶやき
08:40 from Tween
今日も朝から好天のおでかけ日和だが、完全に風邪ひいた。喉痛い。家でおとなしくしてる。
09:26 from goo
[映画] アンドロメダ… #goo_kats-takami http://blog.goo.ne.jp/kats-takami/e/9777f06cb9f9f4bc79f680bafcd1f23e
10:35 from goo
[SF] エンドレス・ガーデン ロジカル・ミステリー・ツアーへ君と #goo_kats-takami http://blog.goo.ne.jp/kats-takami/e/d772ce9c6aa9fd0c34c2f0dc1d4bd8f0
15:18 from Tween
古本買ってきたらダブったぜいえいえいえ。
19:10 from Tween
「まえだけんじ」って、肩書きじゃなくてフルネームみたいだな。
21:30 from Tween
頭いたーい。喉いたーい。頭働かなーい。
22:46 from goo
[SF] ゾーイの物語 #goo_kats-takami http://blog.goo.ne.jp/kats-takami/e/bfd4b6f40c7cb7b53072c9bc58a36a99
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[SF] ゾーイの物語

2010-10-11 22:43:29 | SF
『ゾーイの物語 老人と宇宙4』 ジョン・スコルジー (ハヤカワ文庫 SF)




今年の星雲賞を受賞した『最後の星戦』で完結のはずの《老人と宇宙シリーズ》の第4弾。というか、外伝的位置づけの作品。ジョンとジェーンの養子、ゾーイの視点から見た物語。

ジュブナイルと聞いていたのだが、16歳の少女の一人称というだけで、特に子供向けという要素は無かった。訳もラノベ風ではないしね。そもそも、この物語は《老人と宇宙シリーズ》のボーナストラックなので、これだけ読んでも話が良くわからないんじゃないかと思う。

『最後の星戦』でご都合主義的に描かれたゾーイの活躍の裏にどのような物語があったのかという、読者の興味と批判に答える形での刊行とのことだが、どう考えたって、最初からこの巻までの企画込みだったんじゃないかと思われる。それぐらいにご都合主義だったからなぁ。

で、その語られなかったゾーイの冒険というのが期待以上。ロアノークでの原住民との邂逅はドキドキハラハラだし、オービン族の星での〈デリーの朝〉のシーンは、通勤電車の中でマジで泣きしそうになった。

大作のおまけ小説は、蛇足になりがちだったり、かえって物語を矮小化してしまいがちだったりするのだが、これは4冊あわせてひとつの物語として完成している。

著者はカードの『エンダーのゲーム』に対する『エンダーズシャドウ』を見習ったとのことだが、あの名作に劣らない出来であると断言できる。


ところで、『ゾーイの物語』でヒーローとして描かれる3人の登場人物には共通点があるように思える。ゾーイのボーイフレンド、エンゾ。ロアノークの原住民のひとり。そして、コンクラーベのガウ将軍だ。

『最後の星戦』では、エンゾとガウ将軍が似たもの同士として描かれるとは思っても見なかったが、ゾーイにナイフをくれたロアノークの原住民を間に挟むことで、この3人の共通点が浮かび上がる。

暴力的に走る同僚をなだめ、貧乏くじを引くという性格の彼らを、一貫してゾーイの視点からのヒーローとして描いているように思える。これが、物語のひとつのメッセージとして根底に流れている。

ゾーイだけではなく、『最後の星戦』では完全に悪役だったガウ将軍を、好戦派と非戦派の間で苦悩するキャラクターとして語り直すという意図も合ったのだろう。


ところで、物語で重要な役割を果たす曲〈デリーの朝〉。これは実在しない曲のようだが、〈The Derry Air〉というのを見つけた。要するに〈ダニーボーイ〉なんだけど、〈ベイラの朝〉という歌詞もあるようだし、これが原曲ということでいいのかな。





[SF] エンドレス・ガーデン ロジカル・ミステリー・ツアーへ君と

2010-10-11 10:32:11 | SF
『エンドレス・ガーデン ロジカル・ミステリー・ツアーへ君と』 片理誠 (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)




お久しぶりのJコレクション。一発目が片理誠で、その次が上田早夕里と聞くと、今年のSF大会の「SF新人賞&左京賞受賞作家『21世紀SF』を考える」企画を思い出すのだが、これは“いろいろ画策している”中に入っていたんだろうか。


それはさておき、この小説は分厚さの割りには読みやすく、SF的な思弁ネタも入っている良質なSFだと思う。

物語の舞台は人々の意識をコピーした仮想世界、“見えざる小人の国(Crystalline Lilliput)”。ガリヴァ旅行記から材を取った名称であり、他にもガリヴァが訪れた国の名前を冠された仮想世界があるらしい。リリパットはガリヴァ旅行記の中でもっとも有名な国だから選ばれたのであって、リリパットのエピソードよりも、ガリヴァ旅行記そのものが物語の根幹にあるようだ。

その“見えざる小人の国”がハッキングにより危機に瀕している。MOS(Main Opereting System)は世界を救う鍵を探すために、ひとつの人格をダウンロードする。これが主人公のエンデ。MOSはアニメチックな蛾(モス)の妖精の姿でエンデとともに旅をする。

エンデとモスは、住民が作り出した、MOSの影響力が及ばない〈不可侵特区〉をシーケンシャルにアクセスし、世界を救う鍵を探しながら4万個の特区の先にある最後の特区へ辿り着かなければならない。しかし、それぞれの特区は来訪者を拒むパズル的な迷宮になっており、エンデとモスの前を阻む。

エンデという名前からは、ずばりENDとともに、『はてしない物語』や『モモ』を著したミヒャエル・エンデが想起される。はたして、エンデの旅はENDするのか、それとも、はてしない物語となるのか。

スタート地点、首都の中央広場にある落書きには、実は世界の謎がそのまま書かれているのだが、エンデやモスにはもちろん、読者にもそんなことがわかるはずもない。なぜ、ここに書かれているのかというのも実は伏線なのだが、ここまで露骨だと、著者のイタズラに近いかもしれない。

エンデとモスは住民が作った特区を順番に訪れていくが、これが実にゲーム的。アクションゲームあり、パズルゲームあり、推理ゲームあり……。最近はやりの恋愛シュミレーションゲームもあれば良かったような気がするが、物語中のリアルな恋愛ストーリー部分があるのでまずかったのか。逆に、読者の意表を突くような突飛な世界があってもよかったような気がする。これでは、あまりにもゲーム的過ぎる。

まぁ、仮想世界の住民が考えた世界という設定なので、想像力の限界を超えることがなくても設定どおりなのではあるが。

特区は住民が引きこもるために作った世界なのでモスの力は及ばず、来訪者への敵意をむき出す。さらに、世界を救う鍵の持ち主は、鍵を守るために特区をさらに迷宮化させ、挑戦者に鍵を持つ資格があるかを試してくる。その中で、少年として生まれたエンデは成長し、大人になっていく。典型的なビルディングロマンスの構図であり、迷宮を抜けることよりも、成長するということが重要なポイントになるのだろうという気がしていた。ならば、成長しなければならないエンデとは何者なのか。

テーマというか、問題点は合っていたのだけれど、解答はまったくの間違いだった。エンデを新たな意識を持った人工人格として構築しようという試みだと思っていたんだよね。この世界では、人工人格はビデオゲームにおけるNPCみたいなもので、意識を持たないことになっているので、その限界を突破させるための修行じゃないかと。世界の危機は意識をコピーされた人間が数千年のマンネリに飽きて自殺し始めたのが原因だったわけだし、マンネリの打破と世界の空白を埋めるための方策としては新しい人工意識を生み出すことが必要だと思ったわけだ。

ところが、まったく違う真実が明らかになり、エンデによって世界は救われる。

驚きというよりは、感心したというのが近いか。その手は考えなかったよ……。


次々と表れるパズルゲーム的な特区と、それを前にして泣き言を言うエンデ、励ますモスというパターンが楽しい前半部。統治委員会などの謎が徐々に明らかにされていき、SF的な思弁が渦巻く後半部。それぞれに面白く読めた。

SF新人賞受賞者グループによる“いろいろな画策”についても今後に期待したい。


[映画] アンドロメダ…

2010-10-11 09:24:21 | 映画
『アンドロメダ…』 - goo 映画




マイクル・クライトンの『アンドロメダ病原体』の映画化作品である。これもTSUTAYAの発掘良品フェアから。

うーむ。やっぱり、今見ると退屈ですかね。

宇宙からやってきた致死性の病原体(菌やウィルスではなさそうな結晶物質なのだが、やっぱりウィルス扱いなのか)が爆発的に広がるかもというパンデミックへの恐怖が今一つ表現しきれずに、科学者のヒステリックさだけが印象に残る。

一方の大統領側や軍の対応も確かに杓子定規なお役所仕事の典型でイライラがつのるのは確かだが、どちらに理があるのかということを観客に理解させることができていないのではないかと思う。

レベル5まである防護施設への入室体制もほとんどギャグ扱いだ。これで、バイオハザードに対する恐怖が十分に表現できているのかというのは疑問が残る。はたして、公開当時はどのような評判だったんだろうか。

映像的には、画面分割や防疫処理の描写など、この映画で確立した斬新な表現手法もあるのだろうが、映画の歴史を見ているわけではなので、それだけではちょっとね。

他の発掘良品フェアに上がっている作品だと、『カプリコン1』は文句なしに名作だから、未見の人は見ておくように。『アンドロメダ…』は、どうでもいいや。


10月10日(日)のつぶやき

2010-10-11 02:54:08 | つぶやき
09:44 from Tween
なにこれ気持ち悪い。どう見ても適当に考えたエイリアンの図。 [力強い“手”の新種竜脚類を発見] http://bit.ly/cBh4cv
20:52 from Tween
ここ最近の議論は面白いんだが、ちょっとすれ違ってるかもなぁ。今のコンサドーレで不満に思っていることと、ここは続けて欲しいってことを先に表明しといた方が良かったりして。互いのスタンスがわからないから、お互いに言葉の端に引っかかってるような希ガス。
21:53 from Tween
頭痛い。だめだ。風邪薬飲んで寝よう。
by kats_takami on Twitter