アトリエで制作中なのは、一般コースのMさん。その手元、使っているのは竹で作った手製の筆(ペン)です。 Mさんはバリ島旅行から先日帰国したばかり、現地で知り合った画家の方が使っていた筆で描いてみたいということで、聞いてきた作り方をたよりに筆を作ってみました。
① 竹(笹)を取ってくる
今回細いものとやや太いものを用意。生木ではなく、やや乾燥したものを使ってみました。細い方はオリジナルです。
② やや太めの方は鉈で割り分ける
現地では4つに割って作っていたそうです。 今回幅も変えたものも作ってみました。
③ トンカチで先をつぶす。
つぶして平らにした後、穂先をカッターやはさみで切りそろえます。現地では斜めに切ってあったそうです。
④ 試し書き
右が現地で使っていたような筆、左はオリジナルで細い竹をつぶして穂先を広げたものです。中国の筆に確かこのようなものを見た覚えがあります。どちらも通常の筆と違った独特な描き味があります。 現物がなく、聞き覚えで作ったものなので、実際のものとはかなり違うかもしれませんが、突然入った筆作り、なかなか面白い体験ができました。画材は工夫してみるものですね。
Mさんが今回描いた作品はこちら キャンバス地に墨で描きました。