川越芋太郎の世界(Bar”夢”)

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美の壺:眼鏡

2010-06-20 21:15:26 | 美の番組紹介
美の壺:眼鏡


眼鏡(以下現代風に「メガネ」と併記)の話。
無論、視力矯正の道具としてのメガネではなく、
顔の真中に飾る物としての眼鏡をいう。


ジョン・レノンのトレードマークであったレペット眼鏡
長い間眼鏡は重いレンズと片手で持つスタイルであった。
人間が耳を活用し始めたのは400年しか経過していない。
それ以降、レンズの軽薄化とフレームの革新が進み、
現代のような多様化した楽しみを味わえる時代に来た。


<美の壺1:フレームは時代を映す>


ファックス型やウェリントン型とう特徴的なフレームが
流行を繰り返している。
少しずつ伝統の形に現代風を取り入れて、
人々が楽しむ眼鏡が流行る。
それは、憧れの人と自分を重ねるオシャレとなる。
時代を生きる人々の心の鏡?


<美の壺2:手から生まれる曲線美>


人の顔の真中に飾るものである。
それは、当然に機械に任せることではない。
そこは、やはり人間の手作業に頼りたい。


そんな考えで今も加工を行うセルロイド眼鏡。
硬くごつごつしたセルロイドは、変化しにくい。
これは、形を長期間保持できることの裏返しでもある。
ヤスリ掛けの技術が生む掛け易いメガネ。
黒い光沢が特徴的なセルロイド眼鏡。
顔にのるメガネであるからこそ、懲りたい自分。


<美の壺3:なりたい“自分”に変身>


なりたい自分に近づける眼鏡
それは、単なる実用の品からすでにファッションに
変化している。
人とはメガネを通して世界をみているが、
人はメガネを掛けた自分を他人に見せている。
それは、その人の顔となり、主張となる。
なんだか、物一つの重要性を感じたひと時であった。


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石井 ひろみ
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