多くのかも類から離れたオオバンでした。盛んに餌を探していました。
立春は二十四節気の一つで、太陽暦2月4日頃とされている。暦の上で春が始まる日とされ、この日を起点として、八十八夜、二百十日などを起算している。前日は邪気を払う節分(豆まき)、恵方巻きを食するのも前日の行事である。立夏は5月6日頃でその間が春と言うことになる。春節は旧正月で、東南アジアや中語各地では休暇に入り、盛大に祝うことが行われる。
この時期に安価で、上海、蘇州、南京を回るツアーに参加したことがある。どこの駅も列車も春節で故郷へ帰る人々で満員の状況であった。観光客は列車に乗るのも優遇されていて、改札口も専用、列車への乗車も指定席で、先に乗せてくれた。その間、中国の人々は寒風の中、大きな荷物を持ち長蛇の列で、構内に入れない状況であった。民族の大移動を具(つぶさ)に見ることが出来た。
暦の上で春といっても南北に長い日本列島では気温の差が激しく、北海道ではマイナス20℃以下の所もあり、沖縄では20度以上の日も続く。その差は40度以上にもなる。関東に住んでいると南国や北国の状況は実感できないが、春の便りを聞く機会が増えてきた。
盛岡にいる頃は、春の雪は重く、衣服にまとわりつく。春雪によるドカ雪は除雪に労力を必要とした。凍った路面が溶け出せば、道路の各所に水たまりが出来て、長靴は欠かせない。それでも梅より早く咲くマンサクの花を見つけると心躍るものがあった。春と聞くと冬の寒さから開放されるという気持ちが生まれるのか、植物の芽生えと梅や桜の開花からか、四季の中でも春は季節感を一番強く感じる。
三寒四温といえば徐々に春に近づく兆しであり、雪の舞う日も予想されている昨今であるが、太平洋南岸低気圧は関東に雪をもたらすと言われていて、寒気を持つ高気圧に阻まれ暖かな低気圧が太平洋側を北上するときに起こる現象である。自然現象は確実に動いていて、固く閉じた花芽も日々大きくなってきた。
季節の移ろいを敏感に感じ、これからの良き季節を満喫していきたい。自然の営みとしての現象として、クールに片付けるのではなく、草花が知らせる春の足音を、自らのアンテナを広げて、確実に聞き、キャッチする感受性を高めることも大切なことだと思う。