タラの芽を取るタラの木にコゲラが来ていました。白黒のコートがよいですね!
就職戦線は、安倍のミックスが影響してか、内定率が向上している。来月には採用が決定して、多くの若人が新たな職場に進出する。多くの就職希望者の中から選抜された方にとっては晴れて社会人の仲間となる。採用形態によっては、喜んでばかりではいられない状況もあるが、初心を貫徹して貰いたい。しかしながら、入社して始めて判ることも多くあり、職場に馴染めずに辞めていく新入社員もいる。7・5・3といわれている3ヶ月以内に辞める率がある。中卒7割、高卒5割、大卒3割が何らかの理由で辞めていく。
この割合は大幅に変わっていない。大変残念なことである。定着率といっているが、送り出した教育機関は、卒業すれば終わりということではない。教育機関にとっては、送り出すと同時に新たな新入生を抱えるため、卒業者のアフターフォローまでの余裕がないのも事実である。しかしながら、何処かでこのルーチンは変えていかなければならない。少なくとも卒業後1年間はフォローアップが必要である。
辞めていく理由は様々であるが、統計を取ることによってはっきりしてくる。賃金なのか、労働条件なのか、人間関係なのか、どれが理由にしても、ミスマッチであることには変わりはない。特定の理由に絞り込められれば、その対策や処方が明確になる。
コンピュータを利用した適職診断や適性診断ソフトがある。公に使えるわけではないが、人工知能(AI:Artificial Intelligence))を駆使していて、単なるプログラムではなく、推論機構を搭載し、的中率も高くなっていて、そこには知識工学の進展がある。推論機構は如何に適正解にたどり着くか、という探索法であり、もう一つは演繹的推論法である。これは三段論法のように、命題論理や述語論理間の演繹的推論法を用いている。更に、エキスパートシステムやコンサルティングシステムといわれている、専門家として助言を提供するもので、文章の形を取った複雑な内容の知識である。
適職診断についても具体的な企業や職種までもデータとして提供できるシステムもある。これには膨大なデータベースを持っていて、単なる求人・求職情報と異にしていて、即、実用出来るメリットがある。今後、手軽に使えるシステムとして提供されれば、事前に個人の職業適性が判り、適職探索も可能となる時代を迎える。ミスマッチを防ぐ意味でも、定着率を上げる意味でも、就職戦線は変わっていくことであろう。