>『縮充する日本』PHP新書
>山崎氏は本書の中で「参加」についてこう語る。>「『個』が優先されてきたことによる違和感のようなものに、日本人は気づき始めているのではないかという思いがある。>はたして『個』の時代は僕らの生活を豊かにしたのだろうか。
我々日本人は、個の時代作りに失敗しましたね。
>都合よく一人になれる一方で、病気になったり、事故に遭ったときの不安は増大していないか。
個は物理的な孤立の話ではなくて、精神的な自主独立の話でしょう。そうであれば、個は大切です。
>鬱、自殺、孤立死といった悲しい出来事や、振り込め詐欺のような卑劣な犯罪は、人と人とのつながりが希薄になったことと無縁ではないように感じている。
精神的な個があれば、個人と個人はつながることができる。自主的な協力体制ができる。そうでなければ、我々はポチになる。
>OECD(経済協力開発機構)が2005年に実施した社会的孤立に関する国際調査によると、家族以外の人との交流がまったくない、あるいはほとんどないと答えた日本人が15.3%もいて、この数字はOECD加盟国の中でもっとも高いという。
そうでしょうね。序列国家において序列制度が励行されなければ、人々のつながりは希薄になりますね。
>諸外国ではあまり見られない孤立死が日本で増えている背景には、人と人とのつながりが希薄になってことが一因ではないかと指摘している。
そうかもしれませんね。タコつぼに入って最後まで戦う日本軍兵士の様なものですね。孤軍奮闘・四面楚歌
>講演などでもしばしば話すのだが、僕には大好きなアフリカの諺(ことわざ)がある。>『早く行きたければ一人で行きなさい。遠くまで行きたければみんなで行きなさい』>一人では満たされない感情はたくさんある。>喜びも、悲しみも、孤独の中で噛みしめるより、仲間と分かち合ったほうがいい…。>そう考える人たちが日本中で増えてきていると感じる」
悦びを分かち合いたいということですね。それはあります。
>日本の人口減少は恐ろしいほどの速さで進んでいる。>我々は、このことは避けられない未来なのだと腹をくくり、その方向にそった最善の方法を探していくしかない。>そのひとつの解が、「参加型」のしくみをつくっていくことだという。
そうですね。民主主義は、参加型ですね。我々の課題は、対話・議論の下手なことです。議論をすれば、喧嘩になります。無哲学・能天気の人間は自己の大同を示すことが無いので、小異は捨てられない。小異の激突が喧嘩を呼ぶ。小人たちの励みが、大同団結を無意識のうちに阻止している。だから、我が国の国力の増進がはかばかしくない。
>考えてみれば、我々は欧米型の「個」を重視する考えを従来より取り入れ、それが今、行き過ぎてしまったのかもしれない。
個の重視は、大切ですね。
非現実 (考え) の内容は、人によって違う。だから、それらは多数である。矛盾のない考えは、すべて正しい。これらの内容を保護・育成しなくてはならない。国家は、言論の自由を保障し、その内容を比べ合って、人気のあるものを国是とするのが良い。
>『早く行きたければ一人で行きなさい。遠くまで行きたければみんなで行きなさい』
そうですね。我々は助け合って生きてゆかなくてはなりませんね。一人では社会建設はできませんね。
>人口減少社会での生き筋を探してみたい。
これは重要な課題ですね。小さな国家が不幸だとは限らない。インド・中国・ロシアなどの大国には、移民・難民も押しかけない。広大な国土と巨大な人口に人気のないのは、住民が魅力ある生活をしていないからでしょう。
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