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日本の敗戦

2019-05-08 21:15:56 | 政治

>『敗戦と天皇制、日本人とは何か』
>日本人にとっての長年の最大関心ごとだった『日本人とは何か』の問いの意味が、1945年の第二次世界大戦での日本の敗戦が『大きく影響した』のは疑いない。>このときに日本人にとっての世界とは、『変え得るもの』では無く『変わり得るもの』と経験的に認識した(あるいは強制された)ことを、全国民的に確認したことに尽きるだろう。

‘変える’ は他動詞、’変わる’ は自動詞。日本人には意思がない。だから、他動詞よりも自動詞の方が発想として馴染みやすいでしょう。世の中が変ったのです。

>日本人にとっての『世界』とは、欧米一神教世界や中国のように『改造』するためにあるのではなくて『解釈』するためにある。

解釈の内容は、忖度 (推察) による内容ですね。理解による内容ではない。

>『変えれ得る』と考えたのは例外的に極少数の共産党員程度で一般の日本人は誰も変えようとは望まなかったし、また変え得ようとは考えなかった。

そうですね。日本人には意思がない。世界は、変え得るものでもなければ、変えようと望むものでもない。共産党員は、西洋風の発想法によるものですね。

>一般の多くの日本人にとっては『変えれ得る』ではなく、自分が学校で学んだ教育勅語の『古今に通じてあやまらず』だったのである。

日本人には、世界観がない。来るべき世界の内容は、想定外になっている。’我々は、何処から来たか’、’我々は、何処に行くのか’ といったような哲学的命題は考えたこともない。

>天皇家は万世一系で未来においても千代に八千代に弥栄えるはずでその権威は永久的なものであると信じられていた。>あるいは永久的だと仮定されていた。

我々は、いかなる世界にも移動しない。お変わりのないことは、何よりなことです。死後も次の世界に旅立つことは無い。草葉の陰から、じっとこちらを眺めています。ナウな感じの日本人です。

>ところが無条件降伏で万事が変わってしまう。

何事も、天皇陛下の御心通りでしょうね。

>アメリカ占領軍は、これまで『永久不変である』と信じらられていたもの(天皇の権威を頂点とする社会や精神の構造や国家体形)を根底からいとも容易く破壊してしまう。

‘力は正義’ ですからね。Might is right. しかし、日本人の序列メンタリティは破壊できない。日本語脳裏までは、破壊できない。

>しかもそれに代わるべき民主主義の構築には決して熱心ではなく第二次世界大戦終了直後から、すぐさま今までの同盟国ソ連に対する新たな戦争(冷戦)を開始して仕舞った。

アメリカは、敵の敵を味方として利用して勝利しましたね。

>アメリカは自分に歯向かった日本軍国主義の陸海軍は解体したが、天皇の権威を頂点とする官僚組織は解体される事は無く丸々温存した。>官僚組織はトップの首の挿げ替えだけでお茶を濁して、そのまま自分(アメリカ)の(天皇の変わりにGHQを最高権威とする)統治機構に鞍替えさせ現在に至っている。

日本人の序列メンタリティは不変ですからね。これを利用するしかありません。

>有名な敗戦直後の米軍用従軍慰安婦や教科書の墨塗りの話も、決して占領軍の指示ではなくて日本側官僚組織の新しい主人に対する忖度(過剰適応)の結果だった。

忖度 (推察) は日本人の伝統的得意技ですからね。ここが芸の見せどころです。

>日本の官僚組織は世界一優秀なので命令されれば即座に実行し、命令されなくても最高権威(アメリカ)に対しては忖度して(先回りして)実行する。

おもてなしの精神は生きていましたね。

>今の日本の官僚組織が、対米従属命で売国的なのは本質的な問題点であるが、このように敗戦時に自分の主人を絶対天皇制からアメリカに乗り換えてしぶとく生き残った歴史的な必然だったのです。

‘私は絶対に日本人を信用しない。昨日までの攘夷論者が今日は開港論者となり、昨日までの超国家主義者が今日は民主主義者となる。これを信用できるわけがない’  (あるアメリカの国務長官)

>ところが日本占領時のアメリカは一筋縄ではいかず、気前はよかったが曖昧な日本人以上に曖昧で複雑だったのである。>実利一点張りのプラグマティズムの権化のような好戦的で貪欲な帝国主義(世界最強のアメリカ軍)と、それとは正反対の崇高な理想主義(文民統制、基本的人権、民主主義、政教分離)の深刻な二重構造だった。>これをアメリカの本音と建前との分離と解釈するか、それとも二つの拮抗する勢力の内部分裂や抗争と見るかは判断が難しい。

内部分裂や拮抗によるものでしょうね。アメリカ人に本音 (私意・我儘・身勝手) と建前 (言い訳・口実・言い逃れ) はないですね。

>しかし、このアメリカの日本に与えた影響は絶大であり、それまでの日本人の精神構造に対して、決定的な根本的変更を否応無くもたらして今現在に至っている。

日本人は、只うろたえるだけでしたね。



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