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日本人の知的能力を増進するための提案をするブログです。

二―アル・ファーガソン氏  

2022-06-04 17:30:07 | 文化

 

>東洋経済オンライン   >「プーチンの本性」を見破れなかった西側の誤算 歴史家が恐れる世界が「大惨事」へと至る筋書き   > ニーアル・ファーガソン 2022/06/02 08:30  

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>224日に始まったロシアによるウクライナへの侵攻。 >長期化する戦争はどこへ向かうのだろうか?  >「いま、もっともすぐれた知性」と目される歴史家のニーアル・ファーガソン氏は、この戦争をどう分析するのか?  > 今回、5月に邦訳が刊行された新著『大惨事(カタストロフィ)の人類史』に収録された「日本語版刊行に寄せて」(20223月執筆)より、一部抜粋・編集の上、前半と後半の2回に分けてお届けする。  

 

それは興味ある話ですね。    

 

>歴史を予測することの難しさ  >歴史を予測するのは、なんとも難しい。  >未来を占うことを可能にする、すっきりした歴史の「周期」などない。  

 

そうですね。四季の移り変わりなどとは違いますね。    

 

>それは、ほとんどの惨事が思いがけない所から突然やって来るからだ。 >ハリケーンや自動車事故なら、少なくとも発生確率を付与できるが、それとは違い、最大級の惨事(パンデミックと戦争)は、冪乗則に従う分布かランダムな分布を示す。 >そうした惨事は、不確実性の領域、あるいは、ナシーム・ニコラス・タレブが著書『ブラック・スワン』で「エクストリミスタン(果ての国)」と呼ぶ領域に属している。  >津波のようなものであって、潮流ではない。 >しかも、惨事は予測可能な順序では起こらない。 >私に言えるのは、同じ惨事は二度続けて起こらない傾向にあるということぐらいのものだ。   

 

まったく困ったものですね。   

 

>今回は、疫病(新型コロナのパンデミック)に続いて戦争(ロシアのウクライナ侵攻)が起こった。  >1918年には、戦争(第1次世界大戦)が起きているところに疫病(スペイン風邪)が続いた。 >百年戦争は、黒死病がイングランドを襲う8年前に始まっている。  

 

疫病と戦争は相性が良いようですね。   

 

>当然ながら、歴史の中では万事がランダムであるわけではない。  >ロシアによるウクライナの侵略は、年頭には予見するのは難しくなかった。  >ロシア人とウクライナ人は単一の民族である、ウクライナが北大西洋条約機構(NATO)あるいは欧州連合(EU)に加わろうとすればレッドラインを踏み越えたことになる、とロシアのウラジーミル・プーチン大統領が主張したとき、その言葉を文字どおりに、かつ真剣に受け止め、経済制裁を行うぞと脅しても彼を思いとどまらせることはできないと気づきさえすればよかったのだから。   

 

民族問題は根が深いですね。   

 

>では、現時点(20223月)で予見できないのは何かと言えば、それは、この戦争がどういうかたちで終わりを迎えるか、言い換えれば、これがけっきょくどれほど大きな惨事になるか、だ。  

 

そうですね。   

 

>その答えがわかっていると、固く信じている人々もいる。 >ドイツではオラフ・ショルツ首相が「Zeitenwende(文字どおりの意味は「時代の転換」)」に言及した。 >「今後の世界は、もはや従来の世界と同じではない」と彼は断じた。 >西側が抱き続けた誤ったプーチン像  >ある明白な意味で、彼は紛れもなく正しい。  >ドイツは1960年代後半のヴィリー・ブラント首相による「東方政策(オストポリティーク)」を手始めに、私の人生の大半を通じて、ロシアに対して「貿易を介しての変化(Wandel durch Handel)」という政策を実行してきた。   

 

衣食足りて礼節を知るという道筋ですね。    

 

>ショルツの前任者であるアンゲラ・メルケルは、ヨーロッパをロシアの天然ガスと石油に依存させるのは理に適っているとさえ考えていた。  >だが、そのいっさいが過去のものとなった。  

 

そうですね。相互依存は成り立ちませんでしたね。プーチン像はロシア人像そのものでしょうね。   

‘だが、さらに重要なのはロシア人の性格や制度に歴史が及ぼしている根深い影響である。つまり中央集権、序列に対する盲目的崇拝、人々の素朴な外国人嫌い、疎外された知識人のとるにたりないあら探し、母なるロシアに対するロシア人の強い愛着、最高権力者に対する大衆の習慣的従順さ、支配者と被支配者の間に横たわる深い溝を無批判に受け入れることなどである。’  <<ロシア人>> (ヘンドリック・スミス 

 

>プーチンはずっと以前から人殺しの戦争屋であり、彼による主権国家の侵略は2012年以来、これで四度目だ。   

 

ロシア人は異民族の蒙古人により250年間も鍛えられていますからね。ノンポリ・政治音痴で強い指導者を望んでいますね。       

 

>それにもかかわらず、彼が起こしたこれまでの戦争は今回のものよりも規模が小さかったため、どういうわけか、彼は西側諸国が取引を行うことができる相手だという妄想がしぶとく生き延びるのを許してしまった。   

 

思慮の深い人は ‘現実を直視してよく観察して考える’ が、先入観念に囚われている人は ‘自分の期待したもの’ しか耳を傾けようとしない。   

 

>だが、包囲されたマリウポリに集団墓地が設けられ、ハルキウ(ハリコフ)市街がおおかた瓦礫と化し、何百万もの避難民が西に向かって脱出している現実を前にしては、プーチンが人殺しの戦争屋であることは、もはや否定のしようがない。   

 

脳裏にお花畑を持っている人も、これでやっと目を覚ましましたね。    

 

>ウクライナで繰り広げられている光景には、みな覚えがあるはずだ。 >色を消し去れば、第2次世界大戦中の東ヨーロッパの白黒写真と見分けがつかないことだろう。  >フランスの思想家で私の勇ましい友人のベルナール=アンリ・レヴィがオデーサ(オデッサ)に向かう途中で書いたとおり、これは「悲惨な20世紀の再来」だ。   

 

歴史は繰り返すですかね。  

 

>たしかにこれは、戦争と戦争の合間の終わりのように感じられる。 >ただし、今回は2つの世界大戦ではなく2つの冷戦の合間ではあるが。   

 

冷戦は経済封鎖ですね。   

 

>ロシアという粗暴なクマの再来――そして、アメリカという老い衰えつつあるワシの、お世辞にも感心できない対応――は、ヨーロッパの平和はアメリカ人がお金を払い、ロシアのガスで調理した、無料の食事であるという幻想を粉々に打ち砕いた。   

 

無料程高いものはない。

 

>1989年に発表した「歴史の終わり?」という論文で一躍有名になったアメリカの政治学者フランシス・フクヤマは、ロシアの「完全な」敗北を自信たっぷりに予測して私を驚かせた。 >「ロシア軍の戦線崩壊は突然、壊滅的なかたちで起こりうる」とフクヤマは書いている。  >「軍が敗北を喫したら、プーチンは生き延びられない」。  >しかも、「ロシアが敗れれば、『自由の新生』が可能になり、グローバルな民主主義の凋落状態にまつわる失意から私たちを救い出してくれる。   

 

ロシアが敗れれば今度は中国と戦わなくてはなりませんね。    

 

>1989年の精神は生き続けるのだ」。 >1989年に目立っていた2つのできごと  >彼が正しいことを心から願うものの、私はそこまで楽観していない。  

 

そうですね。事柄はそう簡単ではないですね。   

 

>1989年のことは鮮明に覚えている。 >あの年の夏の大半をベルリンで過ごしたからだ。 >あのとき目立っていたことが2つあった。 >1に、あの年に中央ヨーロッパと東ヨーロッパを席巻した革命のうねりは並外れて平和的だった。 >3年後になって初めてユーゴスラヴィアで、共産主義の終焉が戦争を引き起こしただけだ。   

 

平和は誰もが願うことですね。だが、その願いはとかく他力本願・神頼みになりやすい。治に居て乱を忘れずの心構えの方が身のためになりますね。  

 

>2に、そのような転機は中国にはついに訪れなかった。  >あの国では、1989年は天安門広場での大虐殺の年だったのだが、今になって振り返れば、中国で共産主義が生き延びたのは、エルベ川以東で共産主義が崩壊したことよりも重大な歴史的現象だったと言える。   

 

天安門広場での大虐殺は重大ですね。中国の指導者はしぶといですね。

中国は中原 (ちゅうげん) に鹿を逐 () う伝統的な覇者の国である。だから、覇者の物語 '三国志' は、中国人の愛読書となっている。覇者は周辺諸国に覇権を打ち立てようとして傍若無人のふるまいをし、多大な迷惑をかけている。これは皇帝の時代も国家主席の時代も漢民族のメンタリティが同じであるから変わらない。漢民族は、自分たちの考えを示すために漢字を作った。しかし、彼らは外国人の考えを示すための漢字は作らなかった。だから、外国人に対して自己の内容を発信はできるが、外国人からの内容を受信することは難しい。独断専行に陥りやすい。印欧語族のインド哲学を経文 (漢文) に表すことが至難の業であることがわかる。漢文の書物をいくら読んでも外国人の考えは出てこない。だから、中華思想を堅持し自己中心的にならざるを得ない。周辺諸国を中国化することに専心してやまない。中国人が外国人の影響を受けて発想の転換 (paradigm shift) をすることは期待薄である。

・・・・・

中華 (ちゅうか)  [外国との交渉が少なかった時代に] 自国を、世界の中心にある、一番優れた国とみなしたこと。[狭義では、漢民族のそれを指し、またその呼称としても用いられる]    東夷 (とうい)  [東方の野蛮人の意] 昔、中国から見た東方諸国の称。[広義では朝鮮・沖縄を含み、狭義では日本を指した]     南蛮 (なんばん)  [南方の野蛮人の意] 昔、中国で、インドシナなど南海地方の諸民族の称。 西戎 (せいじゅう)  [西方の野蛮人の意] 昔、中国で、チベット族やトルコ族など西方の異民族の称。北てき (ほくてき)  [北方の野蛮人の意] 昔、中国で、匈奴 (きょうど)・韃靼 (だったん) などの遊牧民族の称。   

 

>今日私がフクヤマよりも悲観的なのは、ウクライナの人々がじつに勇敢に祖国を防衛していることに疑問の余地はないとはいえ、彼らが持ちこたえる力が過大評価されているかもしれないことを恐れるからだ。   

 

そうですね。嬉しいことはとかく過大評価されがちですからね。    

 

>NATOの加盟国が携行式地対空ミサイルのスティンガーや携行式対戦車ミサイルのジャベリンをポーランドから提供しようと必死に努力しているものの、ウクライナの人々は巡航ミサイルや高高度爆撃機から自らを守るような高性能の防衛兵器を欠いている。   

 

残念ながら彼らは軍事大国の真似はさせてもらえませんね。釈迦如来がそれを許さない。     

 

>たしかに彼らは、侵略者たちに驚くほど甚大な人的損害を与えている――侵攻開始から3週間のロシア軍死傷者数は、アメリカ軍がイラク占領の全期間を通じて出した死傷者数に匹敵する。 >たしかにプーチンが麾下の将軍たちに設定した当初の目標、すなわちキーウ(キエフ)を陥落させ、ウクライナ政府を転覆することは、今や達成不能なのが明らかだ。   

 

明らかにプーチンの失敗ですね。   

 

>だがこの野蛮な戦争を継続するプーチンの意欲を誰一人として過小評価するべきではない。 >ウクライナの南部と東部のかなりの範囲を掌握し、ロシアの一般大衆には勝利のように見せかけることが、ひょっとしたら可能な程度の譲歩を要求できるまで、彼には矛を収める気がないだろう。     

 

そうですね。雨垂れ石を穿つ。  

 

>経済制裁の有効性   >ロシアに科された経済制裁が、その厳しさでは前例がないかのように世間では言われており、この措置を立策したアメリカ人の1人によると、地震の放出エネルギー指標であるマグニチュードを制裁に当てはめれば、最大を10として、8に当たるそうだ。 >私は同意できない。 >ロシア最大の銀行は、完全な制裁は受けていない。 >そして、これが肝心なのだが、西側諸国はロシアの化石燃料の購入を停止していない。 >化石燃料の販売で、ロシアには毎日およそ10億ドルが転がり込む。  

 

そうですね。経済制裁には抜け道がありますね。  

 

>また、プーチンは今にも失脚するとのことだが、西側諸国は経済制裁によって北朝鮮やキューバ、イラン、ベネズエラで政権交代が起こるのを何年待ち続けてきたことだろう。  

 

これらの諸国にブルータス (裏切者) はいないのかな。   

 

>ロシアのエリート層がプーチンの戦争に幻滅し、側近たちがクーデターを起こして現に彼を倒すことはありうる。>だが、プーチンが自らの軍事的失敗や経済的な圧力、アメリカの正副大統領が彼のことをためらいなく戦争犯罪人呼ばわりするという(私に言わせれば無分別な)行為に追い立てられるようにして過激な行動に走るという、同じぐらいありそうな筋書きも考えられる。  

 

それは極めて危険ですね。ロシアの歴史に暴君は珍しくないですからね。      

 

>(翻訳:柴田裕之、後半へ続く)   

 

 

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日本消滅  

2022-06-02 16:52:04 | 文化

 

>東洋経済オンライン   >「日本消滅」を避けるために取るべき未来への戦略 楽天・三木谷氏とサイバー藤田氏からの提言   > 三木谷 浩史,藤田 2022/06/01 14:00  

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>イーロン・マスク氏のツイート「日本はいずれ消滅する」がNHKで取り上げられるなど国内で大きなニュースとなった。   

>人口減少の日本はこのまま衰退の一途をたどるしかないのか?   

>そこに異を唱えるのがマスク氏と同じく実業家の楽天会長兼社長の三木谷浩史氏とサイバーエージェント社長の藤田晋氏だ。   

>2人が代表を務める新経済連盟が日本の未来戦略をまとめた新刊『JAPAN TRANSFORMATION(ジャパン・トランスフォーメーション) 日本の未来戦略』(KADOKAWA)から、人口減少に対する日本の打開策を紹介する。   

>人口減少問題、海外人材にもっと任せたほうがいい   

>藤田晋(以下、藤田):デジタル人材の不足が、深刻な課題としてたびたび話題に上っています。   

>対策としては、人口減の日本だけでまかなうのはもはや非現実的で、海外人材の活用、すなわち移民政策の推進が不可欠と提言し続けていますが、なかなか進みません。   

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>三木谷浩史(以下、三木谷):移民政策に関してはいろいろな考えがあるとは思いますが、産業界は人材獲得の面でシビアな課題感をもっているので、ポジティブな意見も多いですよね。   

>冷静に考えれば、日本人だけでこの国の経済を回していくのは不可能なのだという根本的な理解が社会全体で共有されれば、ぐんと進むのではないでしょうか。   

>アメリカだって、 経済成長のパワーを支えているのは移民ですからね。   

>藤田:そうですよね。   

>三木谷:移民を受け入れようと決めて割り切ってしまえば、日本にはものすごく可能性があるともいえます。   

>人口を吸収できる余地もありますし。

>移民を入れれば、「アニマルスピリッツ」(編集部注:野心的な意欲。経済学者のケインズが使用した言葉で、不確実な状況下を切り抜ける企業の経済活動の原動力になるもの)をもつ人材も、移民の中から出てくると思います。   

>実際のところ、経済的にも成熟して、大学進学率も高くなった今の日本人の社会から、ハングリーな人材はなかなか出てこないですよね。   

>藤田:楽天さんはすでに海外人材を多く採用していますよね。   

>うちはまだそこまでできていなくて、当社が運営するサッカーチーム(FC町田ゼルビア)の監督に外国人を迎えたくらいで……(笑)。   

>そう考えると、サッカー界のほうが、産業界より進んでいますね。   

>トップが外国人、という選択肢もあっていい   

>三木谷:楽天モバイルのCEOをヨルダン出身のタレック・アミンにお願いすることにしました。   

>彼はアメリカ、インドのモバイル畑を渡り歩いて、この世界ではおそらくグローバルで10本の指に入るほどの人間です。   

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>僕はモバイルの素人ですから、自分より詳しい人にやってもらうほうがいいに決まっているんですよ。   

>すぐれた人材を求めるときに、日本国内だけで探すのか、世界から探すのか。   

>当然、世界から探すほうがいいに決まっていますよね。

 

我が国には人手不足はあるが、頭脳不足の話は聞いたことが無い。    

 

>藤田:なるほど、そうなると人材起用の幅も広がりますね。

>三木谷:タレックを見ていて感動するのは、やっぱり発想がダイナミックなんですよ。   

>いろんな国でいろんな経験をしてきた人間は発想の仕方が違うなと、いつも感心しています。   

>だから、日本の企業や公的機関のリーダーに外国人を登用する動きはもっと活発化したらいいんじゃないかと思いますね。   

>イギリスの日本郵便にあたるロイヤルメールという会社で、民営化という大改革を担ったCEOはカナダ人の女性でしたしね。   

>デジタル庁のトップも外国人を選んだってよかったはずです。   

>「公務員は日本人じゃないといけない」というルールは本当に必要なのか疑問ですね。   

>優秀な人材をより広い世界か ら集めたほうが、日本のためになると思いますよ。   

>藤田:スタートアップ環境も三木谷さんが起業された頃や僕が起業した頃に比べるとずいぶんとよくなりましたし、起業家に対する世間の目も温かくなりましたよね。   

>でも、昇龍の勢いで経済が発展していたら、日本からユニコーン企業がもっと生まれていただろうと。   

>そう思いませんか。   

>三木谷:間違いないですよね。   

>経済が発展するには人口増が必須の基盤となります。   

>日本人が増えるための少子化対策はもちろんやっていくべきだけれど、それだけでは全然足りない。   

>となると、次なる打ち手はやはり移民政策になる。   

>でも嫌がる人が多いですよね。   

>三木谷:今の時点ではそうですが、変わる可能性は十分にあります。   

>郵政民営化のときもそうでしたが、日本人はかなり保守的とはいえ、短刀を首に突きつけられて「未来のために、どっちか選べ」と迫られたときには正しい選択をする力があると思っています。   

>衰退を選ぶのか、発展を選ぶのか。   

>未来のビジョンを提示して選択を迫るリーダーが出てきてほしいと願うばかりです。   

>日本と世界との実力差はそれほどない   

>藤田:世界に挑んで、勝てるスタートアップを日本からもっと生み出すために必要なものは何か。   

>僕は、それが進まない理由として、「日本の市場がそこそこ大きい」という背景があるんじゃないかと感じています。   

>国内である程度稼ぐことができるから、ドメスティックな戦略に向いてしまうのではないかと。   

 

日本人は常に内向き志向ですね。    

 

>コンテンツ産業はまさにその傾向が顕著だと思うのですが、日本向けの作品をつくっていれば、ある程度視聴されるからそこで満足してしまう。   

>でも世界に目を向ければ、グローバルで観られることを前提に巨額の予算を投じているハリウッドやNetflixが非常に伸びていて、圧倒的な差をつけられている。   

>この「市場規模そこそこ問題」から脱する必要があるのではないでしょうか。   

>英語圏のグローバル市場で稼ぐことを前提に戦略を練ってうまくいったら、相当数字を上げられるだろうなと。   

>僕もそうなりたいと夢を見ているわけですが。

 

>三木谷浩史(みきたに・ひろし) 楽天グループ代表取締役会長兼社長/新経済連盟代表理事。1965年神戸市生まれ。   

>一橋大学卒業後、日本興業銀行に入行。   

>ハーバード大学にてMBA取得。   

>興銀を退職後、1996年クリムゾングループを設立。   

>1997年エム・ディー・エム(現・楽天グループ)を設立し、同年インターネット・ショッピングモール「楽天市場」を開設。   

>楽天野球団代表取締役会長兼オーナー、楽天ヴィッセル神戸代表取締役会長、東フィルハーモニー交響楽団理事長   

 

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>三木谷:グローバルスケールでビジネスを考える力を磨くこと。   

>これが出発点ですよね。   

>最近、楽天シンフォニーという会社で通信事業者向けのプラットフォームの輸出を始めたのですが、予想を上回るペースで世界中から注文を受けて、すでに3500億円規模の事業に成長しています。   

>うれしい半面、「これは日本人だけだったらできなかったな」という敗北感もあるんです。   

>(楽天モバイル新CEOの)タレックや、彼と一緒にやっているセールスパーソンのように、グローバルスケールでビジネス戦略を練られる人物がいたからこそできたことだなと。   

>やっぱりそういうリーダーがいる企業に、巨大な資本が集まってくる。アマゾンやテスラの成功例を見てもそれは明白です。

>けれど、今の日本の経営者の実力が、世界の巨大企業の経営者に全然敵わないかというと、決してそうではないと僕は思っています。   

>悲観することはない。   

>実力差はあるかもしれないけれど、サッカーで言うところの日本のストライカーとメッシほどの差はないでしょう(笑)。   

>藤田さんもハリウッドに引っ越しましょう   

>藤田:たしかに、わかりやすい例ですね(笑)。   

>三木谷:ちょっとした考え方とか工夫とか経験の差とか。   

>その程度の違いだと思っています。   

 

>藤田 晋(ふじた・すすむ) サイバーエージェント代表取締役/新経済連盟副代表理事。   

>1973年、福井県生まれ。   

>株式会社サイバーエージェントを98年に創業し、2000年に史上最年少社長(当時)として東証マザーズに上場。   

>インターネット産業で高い成長を遂げる会社づくりを目指し、「21世紀を代表する会社を創る」をビジョンに、新しい未来のテレビ「ABEMA」、インターネット広告、スマートフォンゲームなど革新的なビジネスを数多く手がける。

>一般社団法人Mリーグ機構代表理事

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>藤田:環境の違いもありますね。   

>三木谷:そうです。  

>グローバル基準でものを考えられる優秀な人材が集まる環境で切磋琢磨していたら、自然とグローバル思考が身に付きますよね。  

>ソニーがグローバル企業になれたのは、創業者の盛田昭夫さんが一時期ニューヨークに拠点を移し、世界の最先端ビジネスが集まる環境に身を置いた経験が大きかったはずです。   

>ということで、藤田さんも世界のメディア産業に挑むなら、そろそろハリウッドに引っ越しましょう。   

>藤田:僕ですか(笑)。   

>三木谷さんは結構、アメリカに行っていますよね。   

>三木谷:そうですね。   

>コロナ禍でストップがかかってしまいましたが、一時期はシリコンバレーで年間の6割を過ごしていました。   

>それがあったから、海外展開を加速できたという実感はありますね。   

>エンジニアの8割が外国人になった楽天   

>藤田:「社内の英語公用語化」も話題になりましたが、社員の皆さんの意識は変わりましたか?  

>三木谷:変わったと思います。   

>各事業の目標を立てる際にも、海外でビジネスを広げる想定で話がかなり進むようになりました。   

>今では6000人いるエンジニアのうち8割が外国人ですから。   

 

我々日本人は日本語と英語の両言語を良く学び、思考における時制の大切さを十分に理解する必要がありますね。英語にある時制 (tense) を使った考え方を会得すれば、我々は自己の意思 (will) を明らかにすることも可能になるし、自分自身の世界観 (world view) を持つことも出来ます。さすれば我々は国際社会において相手の理解も得られ、未来社会の建設に協力することも可能になります。かくして、我々日本人は、人類の進歩に一層の貢献が可能になるでしょう。 

『有能な人材が世界から日本に集まり、ここで世界に向けてサクセスストーリーが生まれるという国家を目指すべきです。 このための具体的な政策課題として (1)英語を第2公用語にする (2)定住外国人に地方参政権を与える (3)インターネットの接続料はじめ知的生産活動の基本コストを諸外国並みにする (4)日本の制度やシステムの中で国際基準と合致しないものを一括して見直す―の4点を提案したいと思います。』 (茂木敏充外務大臣)   

 我が国の ‘かな漢字’ は世界中何処の国に行っても通用しない。特にローマ字 (alphabet) の代わりに仮名を使用することには害毒がある。仮名漢字表記による学習で自分は世界に通じていると思い込む。だが、これは事実ではない。勝手な解釈により世界に関する独りよがりの解釈は避けられない。私は宿泊先のアメリカ人の名前は知っている。しかし、その綴り方は分からない。つづり字を考えることのない日本人の記憶方法だからである。このような文盲に近い体験の仕方では外国人との文通もできない。地図を見て探すことも難しい。かな書き英語が我が国民の国際化を果てしなく遠ざけているということができる。  

国語の勉強は読み書きの練習である。ところが、日本語のかな漢字表記は難しい。特に漢字の字形と音訓の習得に月日を費やし、目的の勉学の成果が遅れている。私の知人に '〇〇健' という名前の人がいる。彼は周りの人から 'タケちゃん' とか、'ケンちゃん' とか呼ばれている。'一体どちらが本当なのか' と私が尋ねると、彼は 'どちらでも良いのですよ' と答える。'でも、戸籍ではどうなっているのか' と尋ねると、'戸籍にはフリガナがありませんから、どう読んでも良いのですよ' という答えであった。これを '日本人の自由' というのであろうか。'あるべき姿' の追及がない。だから表記法の改革も進まない。とりわけ漢字圏以外の国から来た外国人には日本語の漢字は難しい。日本語をローマ字表記にすれば彼らもたちどころに日本語を読めるようになる。読み書きが自由になると一人前の大人として活躍できる。筆記試験でも真の実力が発揮できる。外国人の能力に関してより公平な評価をする社会が我が国内に実現する。ぜひローマ字表記を法制化してもらいたい。          

為せば成る。為さねば成らぬ何事も、成らぬは人の為さぬなりけり。 (上杉鷹山)   

 

>藤田:そんなにいるんですか。   

>すごいですね。   

>三木谷:増えましたね。   

>エンジニアの大多数が外国人なのに、「戦略立ては日本語でやります」というのは不自然なわけです。   

>英語の公用語化はどんどん進んでいきますよね。   

>藤田:業績が伸びていることが、一連の取り組みが間違っていないことを証明していますよね。   

>三木谷:まだまだですけどね。   

>今は女性と技術者の執行役員を増やすことに注力しています。   

>将来的には執行役員の半数を女性、もう半数を技術者にしたいと考えています。   

>藤田:進んでいますね。   

>うちも5割とまではいかなくても、女性役員比率3割の目標を掲げています。   

>ある程度のルールで縛らないと、風景は変わっていきませんから。   

>三木谷:外国人比率も意識的に高めていくことが重要だと思います。   

>僕の実感としては、組織自体を国際化していかないと、日本のサービス企業は国際化しづらい。   

>モノをつくって売る製造業ならドメスティックな組織でも世界で勝てたかもしれませんが、サービス産業でそれは難しい。   

>藤田:たしかに、リクルートもアメリカ企業のIndeedを買収してからの海外売上の勢いがすごい。   

>組織のグローバル化によって、世界を舞台に稼げる可能性はぐんと広がるということですね。   

>三木谷:次の社長も海外から探せばいいんですよ。   

>海外に目を向ければ、やれることはたくさんあります。   

>日本の産業界は世界と比べて変化するスピードが遅いという課題はあるけれど、逆に言えば、まだまだ変われるポテンシャルはあります。   

>そうやって挑戦していくことが、世の中を変えるベクトルをつくることにもなる。   

>あきらめずに、ぜひ粘り強くやっていきましょう。   

 

 

 

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感じる宗教  

2022-06-02 09:59:45 | 文化

 

>西洋は「信じる宗教」、日本は「感じる宗教」   >山折哲雄×上田紀行(その4)  >山折 哲雄 : こころを育む総合フォーラム座長   >2013/10/29 6:00

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>西洋は「信じる宗教」、日本は「感じる宗教」  >山折:それはやっぱり3つの問いにいくんですよ。 >さっき宗教を信じるか信じないかという話が出ました。  >やっぱり西洋の一神教的世界においては、神、あるいは神と類似のものを信じるか信じないかが重大な問題なのですが、多神教的世界における日本人にとっては、信じるか信じないかではなく、神々の気配を感じるか感じないか。  >「感じる宗教」なのです。  

 

そうですね。  

 

>山折哲雄(やまおり・てつお)   >こころを育む総合フォーラム座長   >1931年、サンフランシスコ生まれ。   >岩手県花巻市で育つ。   >宗教学専攻。   >東北大学文学部印度哲学科卒業。   >駒沢大学助教授、東北大学助教授、国立歴史民俗博物館教授、国際日本文化研究センター教授、同所長などを歴任。   >『こころの作法』『いま、こころを育むとは』など著書多数   

>「信じる宗教」と「感じる宗教」を分けて考えると、日本人の心のあり方がよく理解できる。   >山に入れば山の気を感じて、そのかなたに先祖を感じたり、神々や仏たちを感じたりする。   >お守りをズタズタに切ることができないというのは、たたりがあるという深い深層心理が働くからでね。  

 

そうですね。  

 

>何か悪いことが現実に起こると、それは何ものかのたたりだと。    >神々のたたりだ、死んだ人のたたりだ、生きている人間の怨念がたたりになる。   >それを気配として感じる。   >そういう鋭敏な感覚が、逆にわれわれを育ててきた。>気配の文化と言っていいかもしれない。   

 

そうですね。 何事のおわしますかはしらねども、かたじけなさに涙こぼるる。 (西行法師)  

[ここに どのような神がいらっしゃるかは存じ上げないが、身に染みるようなありがたさがこみあげてきて、思わず涙がこぼれてしまった。]   

 

>それが日本人の宗教感覚、宗教意識なんだ。と、本当はこういう教え方をしなければならない。  

 

そうでしょうね。   

 

>それはもうすでに鈴木大拙が『日本的霊性』(岩波文庫)で言っている。  >しかし、一神教的な宗教観念が先にポーンと出てくるから、それ以外は全部おかしいということになってしまう。   

 

一神教はおかしいですね。観念がポーンと出てくる。    

 

>やっぱりわれわれ自身の文化、つまり、「自分とは何か?」を考えるための教養が、ものすごく必要だということです。

 

日本人は日本語を使って考えますからね。印欧語族の考え方とは同じになりませんね。   

 

>ここで教養が出てくるんだな。 >浄土真宗の果たした意味は何か  >上田:日本の宗教は牙を抜かれているところがあります。>たとえば仏教における「縁起」にしても、自分がどれだけ生かされているかを異常に強調します。   

 

そうですね。日本人は受け身の発想をしますね。それは意思がないからでしょうね。   

 

>たとえば日本仏教の最大教団である浄土真宗とかでも、親の恩徳、師主・知識の恩徳、如来大悲の恩徳、阿弥陀様の恩徳って、後ろからどれだけ私が恩を受けているのかを強調している。   

 

信徒には積極性の出る余地がないですね。    

 

>それはいいのだけど、その恩を受けている主体としての私はどう生きたらいいのかというと、明確な答えがない。   

 

日本の文化には作法 (儀式) があって、教え (教義) がないですね。これは日本人が思考を停止していることと関係があるでしょうね。      

 

>「その恩を感じながら、どんなことがあっても我慢して生きなさい。 >我慢して生きるのはいいんだよ」みたいなノリで説かれることが多いわけです。   

 

そうですね。忍耐の奨励ですね。堪忍は無事長久の基ですか。    

 

>「あなたも次の先祖になるのだから、未来の社会を切り開いていく責任があるんだ」というふうな、未来を創造していく主体の形成みたいなものにも結び付かない。   

 

そうですね。日本人には未来もなければ過去もない。あるのは眼前の事実だけです。来年の事を話せば鬼が笑います。       

 

>親鸞さんとか法然さんとかの師主・知識は断罪され島流しになっても頑張ってきたのだから、その恩に報いるためには、あなたもその覚悟を持って行動しなさい、というのが「報恩感謝」のはずなのですが、いつの間にかその主体の部分がごっそり脱落している。   

 

日本人には意思がない。だから主体性もない。   

 

>これは真宗に限らず、どの宗派でもそうですね。   

 

日本語を使う宗派はそうなるでしょうね。    

 

>「どんなことがあっても、文句を言わずに与えられた場で生きていきなさい」みたいな説法の仕方をして、「南無阿弥陀仏さえ唱えていれば極楽浄土に行けるのだから、恐れず行動を起こしなさい」的な言挙げもしない僧侶が多い。   

 

不自由を常と思えば不足なしですね。    

 

>まあ私の知り合いの僧侶たちは、行動派も多いけど、彼らは「他力を頼んでないで、自力だ」と非難されてしまうわけで。  

 

他力本願・神頼みで行きましょう。そうでなければ難しい。       

 

>まさにそこで正義が問われないかたちでの、ある種の信心の仕方に丸め込まれている。   

 

何事も諦めが肝心ですね。     

 

>その欺瞞性もやっぱり見逃すことはできないのではないか。

 

日本語を使って真面目に生きることは難しいでね。   

‘私は絶対に日本人を信用しない。昨日までの攘夷論者が今日は開港論者となり、昨日までの超国家主義者が今日は民主主義者となる。これを信用できるわけがない’  (あるアメリカの国務長官)   

 

 >ここで、あんまり浄土真宗だけの話をすると問題が起きますが、先生は浄土真宗について、そうとう、物議をかもす本を出しているので(笑)、この日本で浄土真宗の果たした意味はいったい何なのかをこっそり伺ってみたい。   

 

そうですね。   

 

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