【’22 クリスマスローズの世界展】~早春の歓び~
約3000鉢のクリスマスローズに囲まれて、早春の美しさを感じられる
日本最大級の展覧会が池袋サンシャインで開かれた。何年振りかの花見を
して来た。
入口正面で迎えてくれたクリスマスローズたち。
「新花コンテスト」入賞作品がずらりと並ぶ!
コンテスト最優秀賞に輝いた「ハート利休」
朧げに立つ黄色の姿は利休のワビサビの世界に入った感じがする。
食べてしまいそうな、淡い緑が魅惑的だ!
漆黒の花びらの中に黄色の花弁が睨みを利かす。
クリスマスローズとは、早春に咲く雪割草や福寿草などと同じ
キンポウゲ科の植物だ。
花の名前は判らねど、やや下向きに咲くクリスマスローズは嫋やかだ。
クリスマスローズの花言葉は
「追憶」「私を忘れないで」「いたわり」「不安を和らげて」・・・
クリスマスローズの花言葉の多くは、中世のヨーロッパで騎士が戦場に行く時、
自分のことを忘れないで欲しいと言う願いを込めて恋人にクリスマスローズを
贈っていたことに由来する。
寒い風に耐えるよう下向きに花を咲かせる姿と、もう会えないかもしれない
戦士たちの不安や寂しさが重なったのかも知れない。
今回のクリスマスローズ展に飾られている花々は、今まで見たことのないような
可憐な花が多く目立った。
個性を持った花々が、見ている人の心をキュッと掴んで離さない。
流石、プロフェッショナルが創る、花たちの集いだ!
来場者の過半が女性、じーさんが会場にいるのは一寸場違いかと思ったが
花の美しさに見とれ、誰も私なんぞ気にかけない・・・こちらも何の遠慮もなく
美しい花姿を追い求めシャッターを押し続けた。
新しい品種のクリスマスローズが多く見受けられ、今回も楽しい花見が出来た。