【”22 石岡のおまつり】其の1
創建千年を誇る古社・常陸国総社宮の最も重要なお祭りである。
佐原大祭、川越祭と石岡のおまつりは「関東三大祭り」と言われる。
菊家紋を許された格式ある大神輿をはじめとして、豪華な山車や勇壮な幌獅子
など40数台がJR石岡駅周辺を巡行する。
8年ぶりに出かけてきた、今回は午後2時花火を合図に大神輿の渡御と供奉行列
が年番町の仮殿に向かう「神幸祭」を中心に見歩いてきた。
幅50㎝~60㎝、重さ約30㎏の獅子頭・・・やはり大きく重そうだ!
行列の始まる前、各町の幌獅子が国衙跡(こくがあと)である、石岡小学校の
校庭に集結し「幌獅子総揃」が行われる。
「幌獅子総揃」会場に向かう各町の幌獅子。
「幌獅子総揃」会場の校庭には31町内の幌獅子が集まった。
宮司が祝詞を奏上し「神幸祭」が始まる。
「ささら」は、富田町独自の出し物で、紺地に八咫烏(やたがらす)を染め
抜いた幕が張られ、移動式の屋台上で、棒を操る3匹の獅子舞が演じられる。
午後2時花火の合図で、行列が動き始める、その先頭を行くのが「ささら」で、
大神輿の露払いの役を務める。
お馴染みの「猿田彦」と社銘旗。
「木遣り」の渋い声が、狭い道路に響き渡る。
菊家紋を施した格調高い大神輿を、年番町が集めた若者200人で担ぐ。
大神輿の後に各町の幌獅子が続く。
幌獅子は今年の年番町、中町を先頭に年番順に進んで行く。
獅子頭は重さ30㎏もあり重い、暑い中大変だ・・たえず人が替わっていた。
山車が並ぶ横を幌獅子が進んで行く。石岡駅前のメイン通りは見物客で一杯だ!
幌獅子は、大きな獅子頭に囃子衆が乗り込む移動式の小屋が付随した珍しい
もので、小屋は通常幅2m、奥行き5m、高さ2.5mほどの大きさだ。
石岡の山車は江戸型で屋根のない2~3層構造で、最上層には町内ごとに異なる
2mもの人形が飾られている。
”おっしゃい、おっしゃい、おっしゃいな、おっしゃいバケツが13銭、安いと
思ったら底抜けだ” などと時代を反映した冗談交じりな掛け声で祭りを一層
引き立ててくれる・・・美人ぞろいが嬉しいね!
今回は「神幸祭」を中心に見歩いてきた。
石岡は上野から特急で50分程で着く、意外と近いところだ。
8年前は朝から夜までバッチリと見てきたが、今回は夕方5時の特急に乗って
帰って来た。地の人が夜の祭り風景を見て行けと盛んに勧めてくれたが・・・
獅子頭の迫力と、コロナも何のそのと意気盛んな男衆とそれに劣らぬ女性たちの
威勢良さ、息苦しい世の中を、石岡のおまつりが吹き飛ばしてくれた。