※戦場の組み討ちでは、馬乗り状態もあったとか。井口道場の古流相撲は、大昔の打撃アリ相撲と武家相撲を合わせたもの。
その昔、戦国時代のいくさにおいて、たとえば刀を失った場合や大将の首をとる時などに体術を使った接近戦があり、それを鎧組み討ちと言ったそうです。
そしてそれらの稽古法として、武家相撲というものがありました。
武家相撲はその名の通り、武士のあいだで行われ、とくに土俵もさずけず、投げから馬乗り的な押さえ込みまでをルールとするものだったようです。
その時々で相撲にも色々あるのですが、奈良時代あたりからは…突く、殴る、蹴るなどの技は禁じ手となったようですが、時代をさかのぼれば古には、なんと打撃技もあったらしいのです、相撲には。
日本にある、すべての古武術や柔術の源流になったであろう古来からの相撲ですが、私達のやっている総合空手にも通ずる部分もありますよね。
ウチの帯上中心の居残り稽古や強化稽古会では時々、古きにあった相撲を古流相撲と称し、アレンジして稽古にとり入れていますが、体の強化や寝てからの打撃技の意識を高める訓練もしております。基本、相撲ですから打撃は掌で、そして蹴り技などもライトコンタクトで行ないます。寝てからの打撃は寸止めで。
打撃技がライトコンタクトなので、ある意味、総合空手とも違う競技にもなりますが、ある部分を強化する意味では、とても良い稽古になっていると思いますね。
あと今後の強化稽古会では、護身術的な稽古も導入する予定です。
競技空手と護身的な動きの武術空手では、ずいぶん考え方も動きも違いますから。
武術には独自のカウンター的な打撃法があり、それは空手の型などを上手く分解しなければならないのですが、追求するほどに競技と武術の違いが見えてきて面白かったりもします。
武術的打撃法などは高校生から指導しますが、単純な護身術などは小学生からやってもイイと思いますね。
だから、みなさん早く茶帯以上になって、居残り稽古や強化稽古に出られるように頑張りましょう!
もちろん中心は競技空手に勝つための強化稽古ですが、武術的なエッセンスは当然入れて行きます。
でないと競技はフィジカルの差が出過ぎますからね。
これらは井口道場の独自のカラー…稽古法や理論でもありますし、やってみると結構たのしいですョ…^_^