※笑顔と涙と努力の数年間だった。ハルト、ありがとう!
『ありがとう』の言葉を残して、君がゆく。
出逢った頃から知っていた、いつか、この日が来ることを。
太陽の笑顔を持つ君は、いつも、たくさんの仲間達の心を照らしてきた。
その笑顔は、涙の時を越えてきたがゆえの、どこか優しさを併せ持つ、そんな素敵な笑顔だった。
記憶を手繰り寄せていると、いくつもの想い出が輝きを放つ。
ひとりの生徒の良き成長と卒業。
次のステージに上がるために、
君がゆく…
君は行く…
あぁ…喜びと哀しみの間で、ボクの心が静かに揺れだした。
『寂しくなる』
そんな、ありふれた言葉が風に舞う。
そう、
もっと、もっと、
相応しい言葉があるのなら、
きっとボクの感情は、
その言葉にこそ、強く重なるのだろう…