性格というのは組手にもよくでます。
組手中キレやすい子は、保護者の方に聴いてみると、私生活の中でもソレに近いことがよくあるそうです。
組手中、興奮しすぎたりで精神コントロールが上手く出来なければ、息が上がりやすくなったり、技が雑になったり、もしくは相手に憎しみの感情を抱いたりで良いことはありません。
人生においても様々な個性と共生する中で、感情のコントロールが出来なければ、余計なトラブルを多く招く結果に繋がることでしょう。
武道の稽古や空間は、ある意味、人生の縮図にもなっていて、例えば組手において距離感を間違い、不用意に相手に近付けば相手の打撃をもらいやすくもなるわけで、それは人生においての人間関係としても同じこと。
相手に近付けば良い部分も見えますが、逆に悪い部分も見えるわけで、それ程の信頼関係もないのにフレンドリーにしたいという自らの欲だけで行動すれば、それが不信感に繋がったり、争いごとを招くキッカケになることは意外と少なくありません。
『武道を生活にも活かして行く』
だからこその教育として考えても、子供達は未来に向けた修行をしているのだとも言えます。
痛みや恐怖と向かい合い、人生において必ず直面する『闘い』というものを受け入れ、それでも相手がいて自分も生かされて(活かされて)いるという現実を知る。
世の中には善も悪もあり、自身の中にもソレがあること。
大切なのは、ただ理想だけを追うのではなく、それらを『理解』した上での行動なのでしょう。
いつか子供達が社会に出た時に、理不尽に相手を傷つけようとする人にも出逢うかも知れない。
でもそんな時にも、人間、誰しもある成長の段階というものを理解し、大きなチカラ‥人間力…総合力を持って、最終的には相手を良い方向に導いてあげて欲しいと願います。
もちろん楽なことではありませんが、自身を守り、相手をも活かす『武道修行』
子供達の未来のために…