かつて天才少年とも謳われ、団体の各支部長からも注目された少年が、今春、高校を卒業しました。
ケンスケ。私が小一から指導をしてきた子です。
野球などもヤっている関係から、空手の全国大会に出場したり、昇段審査を受けるまでにはなってないのですが、それでも東海大会においては結構な活躍ぶりでした。
他流派の黒帯に勝利したり、KOを奪ったり、最軽量でありながらも、いつも重量級にエントリー。それでも出た大会は、すべて準優勝という結果も残しているのです。
私が新居同好会を始めた、その日に入会してきた子。
ですから、マンツ―マンでの指導も数えきれない程してきましたし、ほぼ、私以外からは指導を受けていないので、私の考え方を一番受け継ぎ、体現している子でもあります。
そんなケンスケが、今日は高台教室の一部、二部の稽古に参加。高校に入ってからの三年間は、部活や野球での活動もあり、数える程しか空手の稽古には参加出来なかったので、やはり今日の動きは決して良いとは言えなかったのですが、それでも最後の最後、マスク着用組手では、少しずつ感覚を取り戻し、相手のリズムを狂わすようなトリッキ―な動きやディフェンス力を観せてくれ、私をホッとさせてくれました。
かつて指導していた少年と、現在指導している少年達が、共に稽古をしている‥。
とても感慨深いものがありますし、時の流れ、重ねてきたことの大切さを実感します。
仕事の都合もあり七年以上、一般部での稽古をお休みしてきた私ですが、かつて、週一回の新居同好会での指導だけは続けてきた。
少人数での稽古でも、小さな体でも、考え方‥取り組み方次第で、ケンスケのように強くも優しくもなれる。
『感覚としてでもイイ‥』
子供達には、今まで頑張ってきたケンスケの精神性も含めた良き部分を伝えたくて、今回、高台教室の稽古に参加してもらったワケです。
稽古後にケンスケが、『いやぁ‥まったく動けませんでした‥』と呟いていましたが、私はそれでもイイのだと思いました。
だって、小一からの長きにわたって空手を続けているのですから、その現実こそが尊いのだと思えるからです。
今日は休憩時間、野球繋がりでケンスケやカユウとも野球の話で盛り上がりましたが、帰りの車中でも『今度、機会があれば、カユウ達とキャッチボ―ルをしよう!』そんな話で盛り上がりましたね。
『はじめまして‥』で、少しギコチナイ部分もあったのかも知れませんが、それでも我が子達の心のキャッチボ―ルは、優しさの真ん中にあったのだと思うのです。(^-^)
【今日の一枚】
★写真はキョウカ。
【教室長の一言】
☆『都合により表彰式は次回デス。もう少し待ってて下さいネ』m(_ _)m