5月31日 ◇道場ブログ‥【空手道の向こう側 ~武道啓明~】 2014年05月31日 | 教室の出来事 今年も東海地区大会にて、何人かの子供達が武道啓明賞を受賞したわけですが、精神性を評価する武道啓明賞は、黒帯を取得することとか、大会で優勝することなどと同じように、私自身はとても価値のあるものだと考えています。 学歴社会などとも呼ばれている世の中ではありますが、試験や面接などの結果からも、その人が積み重ねてきたことや、工夫するチカラ…応用力の高さなどを判断しようという、そんな側面は、社会や採用する側にもあるのだと思います。 空手道の技や心が、競技や護身、または生活にも生かせるかどうかは、とても大切なことで、そのためにも精神コントロールを目的とした、『静』と『動』、メリハリの部分を意識した空手道の稽古体系や礼儀作法は、自らの精神性を高めて行くためにも、とても重要になります。 武道の現場が、特別な礼儀作法や特別な場の雰囲気づくりに拘るのは、段階的に子供達に物事の本質を学ばせるためのもの。 まずはメリハリという部分を覚え、 結果などからも稽古への取り組みを見つめ、自己と向き合う‥ そして支えあうという関係性を知り、実感として感謝の気持ちを芽生えさせ、またそれを繋いで行くという‥どこか自然界の流れとも似た、そんな深い流れがあることにも、なんとなく気付かされて行くのです。 たとえば『押忍』と言っては十字を切り、道場の中に入るという動作は、命に礼をすることと同時に、日常から離れるという意味もあります。 先ほども言ったように、それらを意識させるという意味においても、場の雰囲気づくりや作法、一時的に生活から離れることは、とくに子供達の成長には必要なことで、いつまでも親が観ているとか、専門家以上に親が技術などにも口を出すということは、なにも技術的なことだけを指すのではなく、段階的な心の成長を重んじるという意味においても、それはどうなのか?ということにも繋がります。 もちろん時と場合ということもあるので、そのすべてを今の話に当てはめるようなことはないのですが、師と弟子、または先輩や後輩と‥その中にも気付きへのシステムがあるということを、われわれ大人達は忘れてはいけないと思いますし、保護者の皆様には、人としての精神的な軸をつくるかも知れない武道の稽古の、そんな部分も御理解いただければ幸いです。 でも、実際はほとんどの皆様に御協力いただけている現状には、指導者として本当に感謝をしています。 そのような意味合いと流れの中、ウチの所属からはキョウカ、ゼン、ケンシン、ショウマが啓明賞を受賞。 その一年を通した頑張りは立派であり、たとえば130人の生徒が頑張る中、ウチの道場だけで考えたとしても、年間5人しか選ばれないわけですから、それは価値があるでしょう。 ひと昔前、私もよく仕事で、採用のための面接の仕事を担当しましたが、啓明賞を受賞するような子は‥それは採用したくもなります。 とくに今回、二度目の受賞をしたキョウカはどうなのか? 彼女の精神的成長は本当に素晴らしいわけで、ある意味、少年空手の枠を超えている部分さえあるのです。 たとえば、こんなコトもありました‥ 私がある流れで電話応対し、数分、稽古に遅れが出ていても、子供達を並ばせ、また正座をさせ、ジッと待たせているのです。 そして遠足の時などは、子供ですから普通は自分が楽しみたい!という部分に気持ちが行ってもおかしくはないのですが、最後まで小さな子の面倒をみてくれている。 そのどれもが、私が頼んだわけでもなく、自主的に判断し、行動出来るのです。 キョウカとは別ですが、何年か前に、こんな話もあります。ある日の稽古後、現在、少年空手として二段であるダイのお母さんが、 『先生、黒帯になれますかねぇ‥勝てますかねぇ‥』 と、心配そうな顔をされていた時のことです。 その時、私は言ったんです、 『そういうことに関係なく、ダイはもう勝ってますョ』 と。 子供達に目標を持たせるためにも、表面的には単純に黒帯を目指せ! 優勝を目指せ! とも言いますが、大人達が本当に願っているのは‥また願わなければならないのはソコじゃない。 ダイの茶帯の頃からの取り組みや積み重ねてきたものを含め、私自身は彼を認めてきたし‥大切なものは、すでに持っていると思えた‥そんな私なりの表現でもありました。 だから、キョウカもまた。 その他の子にも言えるのですが、現在、黒帯や茶帯を巻いている子達はとても良いものを持ち、後輩達を良き方向へと導いてくれています。長く武道に取り組む中で、更にそのような子が増えているという現実は、指導者として、とても喜ばしいこと。 子供達にはコトの本質を、本当の勝利の意味を、たくさんの経験と共に感じてもらえたらと思ってます。
5月21日 ●道場 写真館‥【今日の一枚 ~積志道場 編~】 2014年05月21日 | 教室の出来事 【今日の一枚】 ★写真は‥ユウカ&センジュ&ハルト&ショウマ&ハヤブサ 【道場長のヒトコト】 ☆『遠足プリントを配布開始。遠足、今年も盛り上がるとイイですね!』 (^-^)
5月17日 ◆道場長ブログ‥【拳流院 雷禅のヒトリゴト - いくつもの夜を越えて -】 2014年05月17日 | 教室の出来事 降り注ぐ孤独の中で、 どんなに叫んでも、 どんなに囁いても、 本当の想いは、たった数人にさえ届かないのかも知れない、人生は。 でも… 『先生、友達が出来たョ!めっちゃ嬉しいッ!』 先日、数年間イジメにあい、不登校なども経験してきた子が、そんな報告をしてくれた。 自分とも一年半という時間の中で、どれほど語りあってきただろう? いつも歯ぎしりをしながら震えている、そんな心をジッと見つめる日々だった。 いつの日か、 『死にたい‥』 と言っては泣いていた、そんな彼は‥ もういない。 もちろん人生だから、今後も雨の日に出逢うことは、きっとあるだろう。 でも、長く雨の日が続いても、晴れる日を信じ、歩みを止めなかった彼は、また訪れるかも知れない雨の日を、きっと乗り越えて行けるはずなのだ。 叫び… 囁き… でも、それでも… この大きな宇宙と歴史の中で、同じ時代に生まれ、奇跡的に出逢い、そして違う個性が少しとはいえ想いを分かち合って行けるのなら、そんな、わずかながらも共感できる尊さを、もっと我々は深く見つめ直し、感謝しなければならないのだろう。 『先生、友達が出来たョ‥』 生まれゆく想いは、いつか風の調べとなり、あのとき流した涙は、きっと星になる。 涙の数と奏でられる旋律は、夜空を飾る幾千の光となり、これから出逢うであろう人々を含め、たくさんの心を照らして行くだろう。 この一日に出逢うために想いを重ねてきた… あふれる笑顔に出逢うために、共に歩んできたんだ。 気がつけば、 音もなく、哀しみの隣に誰かが座った。 そう、それは『希望』 いくつもの夜を越えて。
5月12日 ◇道場ブログ‥【空手道の向こう側 ~AED講習会と審判講習会~】 2014年05月12日 | 教室の出来事 東海地区では、もしもの時を考え、人命救助の講習会を始めました。 帯上や高学年の子を中心に行いますが、良い経験になったと思いますし、何回か行ってゆけば、自らのシッカリとしたチカラになるのではないでしょうか? それは大人達の審判講習会を見てもそう思えますね。 積み重ねて行くことの尊さよ‥まずは行動すべし! と、いったトコロでしょうか。 実りある1日でした。 (^-^)
5月3日 【お知らせ】 2014年05月03日 | 教室の出来事 いつも武道空手少年クラブ東海の活動に、多くの御支援を頂きまして、誠にありがとうございます。 保護者の皆様にお知らせです。 5月6日の積志道場の稽古は、お休みとさせて頂きますので、よろしくお願いいたします。 ▼5月6日〔火曜日〕 【積志道場】‥稽古はお休みです
5月2日 ●道場 写真館‥【今日の一枚 ~白脇道場 編~】 2014年05月02日 | 教室の出来事 【今日の一枚】 ★写真は‥東海大会、準優勝のユヅキ 【道場長のヒトコト】 ☆『準優勝をしてからのユヅキはヤル気向上!今日、私の技術的な質問も全問正解。想像力の成長、心の成長を感じます。尊きこと‥』(^-^)