かずさんの、ふらり日々是好日の記

ふっても てっても  日々是好日  泣いてもわらっても 私の一生の中の きょうが一番いい日だから

799 2011年度の規制改革要望を見て!

2011-09-27 | 2011立秋~
 9月20日に、経団連の規制改革要望が政府に出されました。

近年は、このような要望は毎年出されていますが、今年は111の企業や団体から出された648の要望を174の項目に取りまとめたものです。

 通関などの貿易手続きは、「2運輸・流通」の分野の中にまとめられ、貿易関係の手続きについては、ざっと見たところ、次の8つの項目が出されています。

2.運輸・流通分野
(19) AEO事業者に対する輸出の事後届出制
(20) AEO特定輸出者を対象とした輸出事前許可申請手続の簡略化
(21) 帳簿書類の電子的保存に係る要件の見直しおよび手続の簡素化
(22) 帳簿書類の保存期間の短縮
(23) 通関申告先官署の自由化
(24) 不開港へのNACCSシステムの適用
(25) 複数の保税蔵置場を一括した保税蔵置場として許可する要件の緩和
(26) 保税舶用重油の包括承認申告に関する運用の緩和

ちょっと、詳しく見ると、(20)の輸出事前許可は経済産業省の輸出令の許可についてで、(21)はAEO事業者についての簡素化を要望しており、(22)は通関業法による書類保管で(23)はNACCS通関を前提にしたものです。

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  これをざっくり眺めると、貿易手続きの主要部である関税法の貨物の輸出入通関手続に関連するものは、(19)~(21)、(23)~(25) の6項目ですが、(25)の保税地域の許可要件を除き、他の5項目はAEO事業者を前提にしたものか、NACCSの利用を前提にしたものになっています。

 このような現象は今年だけのものかも知れませんが、今後の貿易手続きの規制改革や簡素化は、AEO事業者であることやNACCS利用を前提にしたものになっていくとの流れを感じとれそうに思いました。

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  スマートフォンが急激に普及しているようで、ゲーム機や音楽プレーヤのような専用機が食われているとか、もしかしたらコンパクトデジカメにも代替していくのようなことを聞きます。

  というわけで、機械好きとしては、スマートフォン売り場を横目で見て情報収集の昨今ですが、au がアップルの次世代を扱うとのニュースが飛び出しました。

 昨日自宅に送られてきたヨドバシの冊子によれば、最強の組合わせは、「スマートフォンとWiFi」+「WILLCOMの誰とでも定額」と書いてありましたが、1台でも置き忘れや充電であくせくの状態ですし、タブレットの大画面も気になるし、う~んしばらくたのしみます(^。^)。


彼岸花が田んぼのあぜで咲いていますね。




798 フェルメールかな、印象派かな?

2011-09-25 | 2011立秋~
 朝夕や、日中も木陰に入れば涼しくなってきて、サラリーマンの通勤姿もスーツ姿が増えてきました。三連休の方も多かったのではと思いますが、どう過ごされましたか?

 土曜日に、京都市美術館で「フェルメールからのラブレター展」と「ワシントン・ナショナル・ギャラリー展」とが開かれているので行ってきました。とは言っても、二つを同時に見るのは疲れるのでワシントンに・・・に的を絞ってですが、午後2時過ぎに着いたチケット売り場の列は、10月16日の会期末まで残り少ないフェルメールのほうがずっと長い状態でした。



 ワシントン・ナショナル・ギャラリー展は、9月13日から始まったばかりで、クールベ、コロー、マネから、モネ、ルノワール、ドガ、セザンヌ、ゴッホ、スーラなど、日本人が好きな印象派とその前後の作家の名品が出展されています。音声ガイドを借りてゆっくり巡ってきました。



美術館の後は、平安神宮前の道を下がって、疏水沿いに白川から木屋町通りまでぶらぶらの散歩で、秋色に染まりだした久しぶりの京都を楽しんできました。




797 博多見聞録(炭鉱節、白蓮さんの巻)

2011-09-21 | 2011立秋~

 田川の石炭歴史館は、石灰岩の採取で山容が大きく変わった香春岳を遠望する炭田跡地にあります。



 盆踊りでよく聞いた炭鉱節の碑があって、確かに♪お月さん煙たかろーのような、炭鉱の動力をまかなった蒸気機関の排煙のための高い煙突や、ゲージと呼ばれる、地下300メートル近くの採炭現場まで垂直に降りていくエレベーターも残されています。







 ぼた山は、何十年もの経過で低木や草が生えていますが円錐形のきれいな形をしています。

炭鉱画を満喫し豚骨ラーメンの遅い昼飯を済ませて飯塚市に移動。
現役の歌舞伎劇場の嘉穂劇場に回りました。あいにく、地元の方の踊りの会をしていて内部の見学はできませんでした。残念。


次に、旧伊藤伝右衛門邸に回りました。この方は、炭鉱王として財をなした実業家ですが、歌人柳原白蓮と10年間結婚していた方で、白蓮さんが日常起居した建物が残っています。確かに、立派な材を使った立派な建物です。



 大正三美人の一人といわれる白蓮さんは、このブログでは十分紹介できないような波乱の人生を送ったようです。

博多に帰ってきて、中洲近くの店で一杯飲んでかえりました、中洲には屋台が出せなくなり、キャナルシテイ近くでは店が出ています。




これで、博多見聞録は終わります。



796 博多見聞録(炭鉱記録画・・世界遺産の巻)

2011-09-20 | 2011立秋~
10年ほど前に関門海峡を臨む北九州市・門司で勤務したことがあります。

また、同市若松は筑豊で採った石炭の積出港として発展した港町ですが、このように、筑豊炭田に縁が深いところで勤務したわりに炭鉱のことを知る機会がなかったので、ドームの野球と筥崎宮放生会の翌日は、五木寛之さんの「青春の門」の舞台でもある飯塚、田川の筑豊を回ってきました。

 実は、筑豊では今年の5月に日本人の作品で初めて世界記憶遺産に選ばれた、山本作兵衛(1892~1984)さんの炭鉱記録画が大きな話題になっています。



 ちょっと、うんちくを言いますと、国連のユネスコは①遺跡、景観、自然などの不動産 ②楽譜、書物、記録などの動産 ③民族音楽、ダンス、劇などの芸能、伝承、儀式などの無形文化 の三つの分野について、それぞれ世界遺産の登録をしています。

日本では、姫路城や京都・奈良の寺社などの世界遺産(不動産分野の遺産)や、歌舞伎、能、文楽・浄瑠璃の無形文化の世界遺産は知られていますが、動産分野では先ほどの炭鉱記録画が初めての登録なんです。

今回の炭鉱記録画と同じ分野の、既に登録されている「世界記憶遺産」には、「アンネの日記」、「ベートーベン自筆の「第9」の楽譜」、「フランス革命の人権宣言」などがありますので、こういうものと同じ分野での世界遺産登録と聞くと凄いな~~と思いますね。

山本さんの炭鉱画は画集も出ているようで、次は田川市石炭・歴史博物館提供の水彩画の作品ですが、狭い坑道の中で女性も男性と同じように働いていた様子が分かります。



この山本さんは、50年も炭鉱の現場で働いた後、子や孫の代にもヤマ(炭鉱)の姿を伝えたいと、63歳のときから描き始めたとのことですが、多くの絵を見て書かれている解説の文を読むと、炭鉱労働がしのばれます。機会があれば必見です。




795 博多見聞録(筥崎宮の放生会の巻)

2011-09-19 | 2011立秋~
 ご存じないかたは読みづらいでしょうが「はこざきぐう ほうじょうや」と読みます。

 野球の後は地下鉄で移動して筥崎宮の放生会に行ってきました。ここは、鎌倉・宇佐などと並ぶ八幡宮で、元寇のときに亀山上皇が敵国降伏の祈願をされたとかの神社ですが、

放生会には、100万人もの人出があって賑わいます。
境内の回廊にはぼんぼりが灯され、もちろん王さんのもあります。





それに、おはじきやビードロ、生しょうがと、詳しい由来は知りませんが人気を集めて売られています。





でも、多くの人は境内いっぱいに開かれる700軒もの出店が楽しみなようです。

定番の食べ物屋さんのほかに、今ではほとんど見かけなくなった、お化け屋敷や、見世物小屋も並んでいます。







 それに驚くのは、金魚すくいは当然として、ザリガニ、こい、ウナギ、亀、カニを釣ったり、すくったりのお店が出ています。帰りの電車で、一匹の亀をビニール袋に入れてもらって持ち帰る女の子がいましたが、家に池でもあるんでしょうか?













沖縄辺に停滞する台風の影響か、とても蒸し暑い夜でした。