ヴァイオリンとフルートのRio

ヴァイオリンとフルートに取り組んでいます。

ヴィヴァルディa-mollを楽に弾く

2013年04月30日 21時16分39秒 | フルート
古い曲の楽譜は単一ではなく、いろいろ有ると言われます。専門的な議論はさておき、卑近な例を一つ。

ヴィヴァルディのヴァイオリン協奏曲イ短調作品3の6ですが、鈴木教本の第4巻には第1、第3楽章が、また第5巻には第2楽章が収録されています。第1楽章、第2楽章は私でも何とか弾けますが、第3楽章の75小節から82小節の8小節は極端にテンポを落とさないと弾けません。

先日、持っていたCD(イ・ムジチの演奏、ソロはピーナ・カルミレッリ)を久しぶりに聴いていたら、鈴木の楽譜とは異なる部分が有ることに今頃気付きました。実はこの曲、以前から気に入っていて、弾けもしないうちから楽譜を購入して持っています。その楽譜はペータース版で、パウル・クレンゲルというヴァイオリニストの編曲だそうです。一方、鈴木教本ではナッシェ編と書いてあります。

ペータース版とナッシェ編は微妙に相違し、第3楽章75小節~82小節についてもかなりの違いが有ります。私が持っているCDの演奏はペータース版に近いようです。その部分についてはペータース版では曲想に合わせてシンプルであるのに対し、ナッシェ編ではより音楽的に構成されているように思います。

75小節の冒頭で、ナッシェ編ではE線からG線に移りますが、ペータース版ではE線からお隣のA線に移るだけなので、私にとっては福音です。そこで、第3楽章は鈴木教本ではなく、ペータース版で取り組んでみようかと思っています。勿論、第1楽章、第2楽章もいずれペータース版に切り替えてみようと思います。

アーモルで苦労されている皆様、いかがでしょうか。

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コメント (4)
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