ヴァイオリンとフルートのRio

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付帯決議はどこへ向かうか

2017年06月11日 21時49分10秒 | その他
 先日珍しい人に会いました。ローカルな話になりますが、女子高校前から最寄駅に向かう途中の左側に有ったS医院の息子さん。小学校、中学校の先輩に当たります。中学生時代に数学の塾でご一緒しました。

 それはさておき。

 退位に関する特例法案には付帯決議があり、安定的な皇位継承を確保するための諸課題、女性宮家の創設等について検討するよう求めています。

 安定的な皇位継承を確保するための具体策は、旧皇族の復活と旧皇族からの養子を取る事のように聞いています。女性宮家に関するくだりは民進党の意向で加わったそうで、同党は女系天皇を推す可能性が指摘されています。

 旧皇族は数百年も前の大昔に天皇家から分かれたとされていて、普通の感覚なら親戚でも何でもない赤の他人に過ぎません。天皇家は万世一系と言われますが、旧皇族の場合同様な事は言われず、血統の正当性に疑問が湧きます。

 養子を取る事は皇室典範でも認められてなく法改正を要しますし、養子は血のつながりが無い事を敢えて強調するようなもの。旧皇族は既に国民になじみが薄く、国民が許容する皇族の範囲を無理に拡大するのは憲法で定める「国民の総意」の点でいかがなものか。

 旧皇族は戦後、一般庶民になってから2代目、3代目となっている筈で、ご本人が旧皇族の意識を持って居るかどうかや、急に皇族となって国民の尊敬を得る事ができるかどうかは疑問に思います。例えばテレビで以前見かけた竹田恒泰氏も旧皇族の末裔であるように言われていますが、スキャンダルが飛び出すようでは問題外。

 皇族はご幼少の頃から動静が報告され、成人して公的活動にも加われるようになる過程を国民が見守ってこそ尊敬の念が醸成されます。そう考えると、血統が「?」な旧皇族を無理矢理復活させた場合に尊敬の念が湧くとは思えません。むしろ身元確かな女性皇族の婚姻後の地位を確保する方が国民の尊敬がより高く得られるものと思います。

 現行憲法下の天皇は憲法上、国民の総意に基く存在であるにもかかわらず、歴史や伝統のみを見て、憲法に定めた国民の総意を軽んずる見解が出るのはおかしなもの。皇室問題の専門家と称する人達は趣味趣向の世界のエキスパートのようなもので、国民の総意を述べる人達では決してありません。

 退位法案で譲位ではなく退位としたのも、天皇の地位を当事者間で譲る意味とも取れる譲位は憲法が定める国民の総意に反すると言われる恐れがあるためではないかな。国民の大多数が皇室をどう考えるか、国民の総意を正しく汲み取るべきと思います。

 結局のところ、憲法を無視し伝統に固執して尊敬を集められない人が上に立つべきか、伝統にこだわる事なく憲法の精神に基づいた、かつ尊敬を得られる人が上に立つべきか。いずれを国民が求めるかの二択。


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