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捕鯨問題

2018年12月22日 06時11分52秒 | その他
 捕鯨問題に新たな動きがあるらしい。

 日本の伝統的食文化である鯨食を維持すべきと言われます。鯨と言うと、私の年代では小学校の給食に出た鯨のカツか竜田揚げの記憶があります。

 ガリオア・エロア資金により米国から提供されたまずい脱脂粉乳もこの頃で、給食のミルクの味について不満を述べてはいけなかった時代。鯨を美味しいとは思わなかったので、たまにスーパーで鯨肉を見かけても買う気はしません。

 鯨肉を食べる習慣は確かに昔から有って、戦争で中断したのを復活させたいと言う事らしい。しかし鯨を愛好して食べる人は今では僅か。昔、鯨ベーコンと言えば安物の代名詞だったのが今ではとても高価。

 キリスト教徒は、旧約聖書中の「鯨に呑まれたヨナ」の話を子供の頃から聞いていて鯨に親しみを覚え、捕鯨は可哀そうだと言います。

 牛肉を食べるのは残酷ではないのかと言うと、日本では牛肉を牛の肉ととらえますが、外国人はビーフ(beaf)と、牛を指すoxやcowを違うものととらえるらしい。

 日本人の非難に対して、「beafはoxではない」と外国人が主張すると言うのをどこかで読んだ事があります。日本人なら詭弁と思いますが、確かにox meatとかcow meatとは言いませんから、彼の国では詭弁ではないらしい。

 鯨の場合には鯨肉を一語で表現する言葉が無く、whale meatと呼びます。鯨の肉であることが明白なので、キリスト教的には食べてはいけないし、食べる人は野蛮人扱い。
 
 鯨を食べる日本の食文化を理由に捕鯨を正当化しようとする日本、beafは牛ではないので食べてよいが鯨肉は鯨そのものなので捕鯨を禁止すべきと主張する欧米、どちらも理屈がおかしい。


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