日々雑感

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”小林亜星氏の場合 1

2010年03月02日 | Weblog
”小林亜星氏の場合 1


サントリーウイスキーの有名なコマーシャルや歌謡曲、「北の宿から」などの作曲で有名な小林亜星氏の著書「亜星流」には僕にとっては示唆に富んだフレーズがたくさんある。

以下いくつかに分けてコメントを加えることを試みる

「1964年に初めてNYに行ったとき。写真の好きな僕は今すぐハーレムに1だが、ちょうどその時日曜日で、この教会で批評を忘れることのできない体験をした。

それがゴスペルだった。僕はゴスペルの活力たくましい黄、魂の叫びを聞いて涙が止まらなくなった。そして人間には心や頭脳以外に魂というものがあると確信した。」

歌が声だけで歌われるならば、涙など出やしない。歌声に載った魂が聞く人の魂と共鳴したときに涙がでるのだ。歌う側にも、聞く側にも魂があってそれが交流するのである。

昨日のせた原稿「音楽療法」の中で日野原医師のことについて書いているが、医博も人間は体とこころと魂から成り立っているといわれる。この説には僕も同感で脳学者がいうように、人間のすべてを脳作用で説明しようとしても説明しきれないものがあることを作曲家小林亜星氏は指摘している。これは僕も実感することで脳科学では説明しきれないものだと思うから、すべてを脳科学的に説明しようというのは間違っている。