日々雑感

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村田さん

2013年10月04日 | Weblog
村田さん

横浜線中山駅近くの踏切で老人を助けようとした村田さん40歳は車の助手席から飛び出して線路上にいる老人を線路の間に入れた。
老人は怪我だけですんだが、彼を救った村田さんはかえらぬ人になってしまった。なんと悲しい気の毒な話だろうか。

人々は彼女の事自己犠牲の精神に涙を流して、現場には彼女を悼む人によって花が手向けられ、手を合わせる人が後を絶たない。

_警察庁が村田さんのこの犠牲精神に対して人命救助に顕著な功労があったとして警察協力賞を贈ることにした。

運転席にいたお父さんは助手席に彼女が乗っていた車のドアーを開けて、飛び出し、そして踏切の中に入ってかえなぬ人になったのを目前にしながら、娘が失った動揺も表面に出さず、淡々と娘の優しさを語っていた。
心の中ではどんなにか悲しんでいたことだろう。このお父さんは立派すぎる。
彼女は今回の事故だけに人間としての優しさを表しただけでは無い。もともと生まれつきで正義感の強い性格で酔っ払って倒れた人を見かけるとその住所調べて家庭に連絡したと言うような優しい性格の人だった。

思い出すのは新大久保の駅で同じように他人を救おうとして自分の命を落とし犠牲になった韓国の李さんがいた。これは10年ほど昔の話だがまだ昨日のように思い出される。国籍とか性別とかそういうものに関係なく善意と勇気と自己犠牲を持った人は数少ないがやはりこの世にいるのだ。

_また先日淀川で溺れた少年を助けた厳さんも自己犠牲をいとわない正義感が強い人だった。彼の場合は溺れた子供が助かり彼も助かったから本当にハッピーエンドで終わった。

いくら自己犠牲とか正義感とか言っても本人が帰らない人になると言うのはなんと悲しいことだろう。僕だって近くだったら花や線香思って彼女の霊を慰めたい。

今はただ心から彼女のご冥福を祈るとと同時に、お父さんも心から慰めたいし、賞賛したい。